考察

組織関連考察④

黒田管理官

公安の裏の理事官ではないかとみられている黒田管理官。

逆スパイなら現在降谷が潜入できないので公安で間違いないと思います。

しかし、スコッチ(諸伏景光)が公安だとバレた(85巻/90巻)きっかけが何かは考える余地があります。

脇田に堂々と高明が対面している(97巻)でことを踏まえると、警察官である高明の存在が知られていたわけではないでしょう。

組織はスコッチの本名も知りません。

根拠に乏しいですが、楠田の所持していた拳銃の入手ルートが警察から流れたもので、かつてスコッチが組織で使われている銃について調べていたことがきっかけで露見したのではないでしょうか。

入手ルートを探る→探られていることを組織が察知した?

もしかすると86巻で登場する「啄木鳥会」が関与していて、横流しされた銃を組織も手に入れていたのではないでしょうか。

「啄木鳥会」を調べるために10年間近く事故で昏睡している警察官の立場を現在黒田が利用していると個人的には考えています。

そして、昏睡している警察官が組織のスパイだったのではないでしょうか。

そのスパイは「啄木鳥会」が押収した銃の横流しルートに関係していて、組織に横流しする役割だったのではないかと考えてみました。

押収先はおそらく「泥参会」

啄木鳥会の存在を義郎が知っていましたが、上原が元刑事だと知って口をつぐんでしまったことを踏まえると、風林火山の事件の犯人が率いていた仲間内の噂を聞いたのではないでしょうか。

啄木鳥会は長い間存在していて、竹田班が長野県警に配属される以前から組織に銃の横流しをしていた人物がいたのかもしれません。

武田二十四将に当てはまる苗字の人物がもっといたとすれば。

尚、竹田班が黒田について触れていないことについては彼らがその警察官との関わりがないと解釈できます。

黒田は羽田浩司や若狭について記憶していると思われる描写があります。

10年近く昏睡していてところどころ細かい記憶が抜け落ちているという申告を考えると不自然な描写です。

さらに安室とやりとりがあるところも黒田の人物像に対して噛み合いません。

いくらなんでも10年近く意識不明で入院していた人間が兼ねてから公安が潜入させている人物に連絡をとって指示をするのは不自然です。

捜査のためだとしても黒田の年齢で地方警察に出向するのは異例なので、敢えて複雑な設定を設けているのかもしれません。

しかし「ところどころ細かい記憶が抜け落ちている」というのは作中存在する人物になりかわっていると考えないと少々凝りすぎな設定です。

もちろん、異例の出向に違和感を与えないように10年近く昏睡していたという事故に信憑性を持たせるための作り話という可能性もあります。

火傷の理由

単なる想像ですが18年前宮野夫妻が亡くなった火事の事故現場にいて、負傷したのではないかと考えています。

93巻「ヴァイオレーション」で、若狭が黒田に対して指摘していた部分「まさか気になる人物を観察する為に…業火に包まれる隣のテントを野放しにしたなんて事はありませんよね?」は自身(若狭)に探りを入れていたのかを気にしていたのだと思われますが、メタ的に宮野夫妻の事故死への関わり方を暗示しているのではないでしょうか。

黒田は灰原の顔を見ても無反応でしたが、安室も何度かニアミスしていて核心には気づいてないことを踏まえると、実験結果としての幼児化現象及びAPTX4869の存在や研究過程、目的の全てを知らないとすぐにはわからないのかもしれません。

宮野志保の映像があることや安室がベルツリー急行の一件(客観的な事象)を報告していた場合「宮野志保は死亡」として捉えられている可能性は高いので、なおさらわかりにくいと思われます。

もしも宮野夫妻が亡くなった研究所火災事故と黒田の火傷に関係あるのなら、小五郎より先輩で年齢的に知っていても不思議はない弓長警部あたりから何か語られるのではないかと予想しています。

FILE1103(サンデー2023年1号/2022年11月30日発売)にて、かつて生前のアマンダ・ヒューズに同行していた若狭(浅香)と黒田がすれ違ったことがあると判明しました。

このため、前述の黒田の過去部分については曖昧になりました。

単純に自分を観察するために野放しにしたのかという若狭の指摘のみで、メタ要素が薄れた可能性あり。

理由としては、FILE1103で判明した部分が17年前の回想であることはほぼ間違いないこと、その時点で黒田の顔に火傷の痕がないことが理由として挙げられます。

ただし、宮野夫妻の死亡事故については具体的な日付も不明、黒田が事故に遭った時期も不明なため絶対ないとも言えない段階です。

少なくとも、作中で言われている黒田の記憶があやふやであるという部分については信憑性が薄れていることは確かです(17年前について思い出せているため)

FILE1104(サンデー2023年2・3合併号(2022年12月7日発売)にて、黒田はアマンダ・ヒューズの死亡した現場を確認していることが判明しました。