感想
オープニング
「絶海の探偵」と比べると導入部分が丁寧且つテンポがよかったです。
暗がりとはいえ、快斗が大衆の前で変装前の姿を晒すの珍しいですね。
新一として現れたのが本物で、会見会場に現れたのは寺井ちゃんかな。
演出
登場人物の紹介など、全体的に話運びが自然でした。
作品によって声優さんの演技も急に自然になりますね。
美術館/クイズ
実在する美術館と協力なんですね。
探偵団のやりとりがとても自然で、昔のコナン映画っぽいです。
こういうお出かけがいいんですよね。
おなじみのクイズへの流れも自然です。
チャーリー
チャーリー好きです。
コナンはともかくまじ快に逆輸入されてもいいくらい、いいキャラじゃないですか。
絵の救出
期待に応えるヒロインすごいですね。
切羽詰まった状況とはいえ「寺井ちゃん」を聞かれる距離で言っていいのかと思いました。
屋上のシーン、引きだからといってもキャラクターの顔が簡素すぎて笑いました。
スクリーンで見たら気にならないかもしれませんが、普通のモニターで見ると丸わかりすぎる。
協力
「天空の難破船」の時よりキッドの扱いが好きですね。
動機
動機が意味不明すぎる。
惜しいですね。
途中まですごくよかったと思うのですが、宮台が起こした事件については尻すぼみで残念です。
アクション
久しぶりのサスペンダー活躍。
リアリティはともかく、自然な流れでよかったです。
救出
泳いで助けに行った小五郎がよかったです。
真相
書生は寺井ちゃんだったのか〜。
これすごくいいですね。
涙を流していたのはそういうことだったのかと。
総評
「低評価らしい」という印象を持って見たのですが、結構面白かったです。
おそらく、いまいちな部分は宮台さんのキャラが薄すぎたことが原因だったのではないでしょうか。
脚本が削られたところがあったようなので、それも理由にあるとは思います。
実在する絵画を扱っている関係の問題だったのかな。
そのあたり、センシティブだとすると仕方ないですね。
とはいえ、容疑者候補としてキャラクターを何人も出しているはずですが、コナンが誰かを怪しむ場面もなかったのでミステリー面で期待外れなところは否めません。
しかし、ミステリーや完成度は「世紀末の魔術師」に遠く及ばないものの、感傷的にさせられる人情ものでキッドメインらしい映画だったと思います。
ちなみに、まじっく快斗を読んでいる方が楽しめると思います。
映画やコナン原作だけだと寺井ちゃんのことはほぼわからないですし。
アニメ化もしてるけど、一般的にどこまで知られているのだろう。