感想
脇田が小五郎よりはるかに推理力があると明確にわかったので、コナンの評価が変化したのか気になるところです。
近づき方は弟子入りした安室と似たようなものなのですが、そういえばコナンは何で安室が小五郎に近づいたのかよくわかってなかったんだった……。
人柄というか雰囲気で決めがちなのかな。
まあ、お人好しなのかも。事件で色んな人と関わるとはいっても高校生だし。
むしろ凄惨な現場やら怨恨やら知ってしまう分、かえって他人の人間性には期待しがち(油断する)なのかもしれない。
咄嗟の言い訳とはいえ「新一」の名前を出してしまったことが後々響いてくるのでしょうか。
安室の携帯にある若狭の写真
「不気味な牧場」(99巻)で、光彦とメテオハンターのトラブルの仲裁に入る前に若狭を隠し撮りしていたのだと思われます。
黒田は92巻「真っ白な気持ち」93巻「ティップオフ」で若狭の顔に見覚えがあるようでした。
黒田が若狭に目をつけた理由は不明ですが、安室は風見を助けに向かう道中、偶然居合わせたのに撮影しているということはすでに黒田から何らかの情報共有があったのかもしれません。
安室が得ている情報
APTX4869を飲まされた人物リストが流出している(若狭が手に入れている)ことをバーボンとして知ることができた場合(知らないと考えていますが)それをやったのは誰かという疑問は生じます。
組織の見解にしろ公安の見解にしろ、浅香が重要人物になっているはずですが、安室と黒田は若狭を観察するだけに留めています。
バーボンが若狭の動向を探るよう組織(あるいはラム個人)に命じられたのなら警戒していると思われますが、そんな様子がなかったことからみても、安室には黒田からコナンのクラスの副担任の存在が伝えられている程度かもしれません。
安室自身で写真を撮って見ているのは黒田から得ている情報が最低限で、若狭が何者なのか気にしているからだと考えられます。
「強いのは…」(99巻)では状況的に消去法で若狭しか駒の持ち主はいないわけで、17年前の事件の関係者かもしれない人物について情報を遮断している理由が知りたいのではないでしょうか。
何度も写真を見ているようなので、公安の情報で顔を見たことがあるか思い出そうとしているのだと考えられます。
公安は今のところ「工藤新一=江戸川コナン」には気づいてないことから考えても(気づいてるのなら脇田が周辺にいるのに聞かれなければ話さない、コナンから情報を引き出そうとしないのは不自然)かつての公安の捜査情報から若狭が気になる人物としてあがっているのかもしれません。
安室は若狭が偶然落とした駒を拾って「17年前の事件の犯人がまさかここに いるのか?」と考えているので若狭=浅香(?)だとは思っていなかったことがわかります。
つまり、公安としても組織としても羽田浩司事件について組織の関与は知らされていないと思われます。
黒田あるいは安室視点ではコナンはなぜか組織のことを知っている人物なので、その周辺人物のことが気になるのもおかしくはありません。
しかし、一見すると若狭は小林先生と大して立場は変わりませんし、コナンが事件解決に役立っていることはすでに周知の事実なので新聞記事に不審な点はありません。
元からコナンの周辺を探っているのなら若狭が副担任になってからすぐに行動を起こしていると思われますが、黒田はニュース記事を読んだ時に副担任の存在を知り、気にし始めたということは顔に見覚えがあると考えた方が自然です。
年齢差的に安室より情報を持っているであろう黒田が若狭を自ら観察しに行くほどなので、かつて捜査中に見かけたことがあるのかもしれません。
もしも捜査資料に写真があるのなら安室が若狭や浅香のことを詳しく知らない、羽田浩司殺害事件に対する(おそらくですが)ラムの関与を知らないこととつながりません。