サンデー感想

FILE1125「二拠点作戦」

感想

シリーズ解決編。

扉絵

サイコロを持っているコナン。

監禁場所

コナンは詩織ちゃんがやったように折り紙を折って探偵団たちに見せてみます。

トラカゲさんの目つきがかわいすぎる。

猫ですし、たまたまなんだろうけど灰原とリンクしているみたいに見えるのが(笑)

コナンが折り紙(コウモリ飛行機)を飛ばしてみると、パタパタと前へ進んでいきます。

すごい。

本当に鳥みたいに飛ぶんだ。

これは試してみたくなる。

なるほど。小鳥と間違えたのか。生き物違いで考えてた(笑)

どうやら詩織ちゃんは祖母の家に助けを求めるために折り紙を飛ばしていたようです。

ということはブロック塀付近の建物は関係ないのか。

米花町ではなく杯戸町の自宅に監禁されているようですね。

謎のSOSメッセージは「はやく」ではなく「やねうらべや」(屋根裏部屋)を示していたことが判明。

元太だけ連想するのが「焼きソバ」なの笑った。

反射的に思いついたものを言ってしまうやつ(笑)

詩織ちゃんが共犯者によって自宅に監禁されていることを自宅付近に張り込んでいる刑事たちに早く知らせなければと言う光彦。

しかし、コナンは家政婦以外にも仲間がいて監禁場所を監視していたとしたら人質を盾に犯人が立てこもりかねないと言い、まずは佐藤刑事に逃走犯がどうなったか確認することに。

羽鳥警部は刑事たちと合流しているのかな。

コナンから連絡を受けた佐藤刑事。

逃走犯のスマホにはいまだ着信がないため、二人組で行動していることは間違いないと確認。

それを聞いたコナンは「じゃあ、こっちは詩織ちゃんを何とかするからそっちもバイク男を何とかして!」と佐藤刑事に頼みます。

バイクの男はやはり看護師だったようですね。

あたためていた(?)ネタがついに解禁されましたね。

そういえば「石神」という名前はあの対談がきっかけで考えられたのかな。

違う由来かもしれませんが。

あぶり出し

そしてコナンはバイク男が誰なのか「確率30%のあぶり出し方法」を佐藤刑事に伝授?

佐藤刑事から連絡を受けた千速さんは話を聞いたことで犯人の見当はついたとのこと。

ええ?

千速さんとコナン、ナイスなコンビですね。

一方、重悟(笑)

パンケーキを食べつつ、千速さんと一緒にいる高木刑事の方をしっかりと確認。

(千速といるのは確か…警視庁のヤサ男…。千速に手ェ出すとはいい度胸…)FILE1125



普段の千速さんは人を寄せ付けない感じなんだろうか。

神奈川県警では重悟が千速さんに惚れてるのが明らかでみんな静観しているだけなのかバリバリ牽制しているのか気になる(笑)

白バイ隊の人は千速さんにたじたじという感じがしないでもないですが。

密かに憧れの存在ということはありえそう。

自分の席から立ち上がった千速さんは重悟の元へ。

驚いている重悟に

「重悟! 手伝え!!」FILE1125

と要求。

急なことで「はぁ?」と困惑する重悟。

人質救出と犯人確保

詩織ちゃんの監禁場所でもある自宅の屋敷にはやはり羽鳥警部たちが戻っていたようです。

そこへ別の刑事が「玄関にいる子供たちが表札にコレが載っていたと騒いでて…」と例のサイコロを持って羽鳥警部に相談。

コナンがサイコロ暗号を使って伝えたメッセージを見た犯人の家政婦は意気消沈してその場に座り込んでしまいます。

何が書いてあったんだろう。

お金は持ち逃げした、とか?

ジュラルミンケースを落としたことを伝えたら意味がないですし。

答えは「GIVE UP」

もうあきらめろと仲間が言ってきたと思わせるのが狙いだったみたいですね。

あの暗号方法だとそれくらいしかないか(笑)

さらに別の刑事さんが詩織ちゃんを屋根裏部屋から救出。

バイク男の確保作戦開始。

千速さんは薄着の男性のそば、重悟は強面パンケーキさん、高木刑事は変なサラリーマン風の男性。

この強面パンケーキさん、二枚目食べてるの笑った。

メニューを見ていたのはやっぱり追加で食べたかっただけなんだ。

きっと悪い人じゃない(笑)

千速さんは重悟と高木刑事に連絡し「よし、始めろ」と合図。

そしてすぐにスマホで音楽を再生。

流れた曲はベートーベンの「エリーゼのために」

何で??

重悟、高木刑事それぞれからは反応なしだと連絡を受けた千速さん。

続いて、バッハ作曲「メヌエット」

もしかしてスマホを持っていない犯人ですが、着信音で初期値の設定候補になっているクラシック音楽を設定している可能性があるからとか?

だとしたらコナンが「30%」だと言うのもわからないでもないですが。

パンケーキさんとサラリーマンさんは反応なし。

この二人、何も悪くないのか。

それはいいんですが、千速さん水ぶっかけ巻き添えでも怒らないの聖人じゃない?

何か事情とかあるんじゃ。

しかし、薄着の男性はキョロキョロと辺りを見回し始めました。

ナースコール!!

看護師の設定はここまで活きているのか。

統計ではエリーゼのためにが24%で電子音が39%でメヌエットが7%らしい。

7%で当たるとは。2曲試してる実質30%とはいえ。

残りの30%は何なんだろう。と思ったのですが、確認してみるとどうやらその他のクラシック曲やポピュラーソングが使われる場合もあるようですね。音が鳴ると反応してしまう職業病というのも本当みたいです。大変なお仕事だ。

言い逃れしようとした犯人でしたが、千速さんの話を聞いているうちに追ってきた刑事だと勘付き、ナイフを向けてきました。

服装で佐藤刑事だと思ったのかな。

「抵抗しても構わんが…この店刑事だらけだぞ?」FILE1125

重悟の部下(?)の刑事さんも含め、5人の警察官がいることを知り、戦意喪失する犯人。

穏便に済みましたね。

一番被害受けたのサラリーマンさんじゃない?(笑)

無事犯人を確保したわけですが、佐藤刑事はどうしてあの男に目星をつけたのか千速さんに質問。

右手に書き込んでいた=利き手が左利きだったことが理由だったようです。

高木刑事が「色々お世話になりました!」とお礼を言うと

「オウ! アレが気に入ったんならまたやってやるぞ♪」FILE1125

と水ぶっかけを思い出しながら返事をする千速さん(笑)

おちゃめですね。

今回は千速さんがいなければ解決できなかったので、捜一の二人は本当に色々とお世話になったな。

ナイスチームでした。

スピード解決でなんとか処分は軽めに済むのかな。羽鳥警部も含め。

「アレって…何だ?」

「知りたいか?」FILE1125



やきもちやきもち(笑)

一方、佐藤刑事も

「高木君。後で取り調べ室に…」

「痛たたた…」FILE1125

とちょっとご機嫌斜めです(笑)

一部始終見てたしな。

謎の動き

千速さんとの通話を終えたコナン。

詩織ちゃんが助かって喜ぶ探偵団一行。

「あら…円谷君…そのバッジマフラーにも付けてる…。2つもらったのね…」(灰原)

「あ、いえ…。ちょっと首が寒かったのでランドセルに入れてたマフラーを巻いたんですけど…その時に胸のバッジを外してマフラーに付け替えたんです!」(光彦)

「何でワザワザそんな事するの?」(歩美)

「そんなに見せびらかしたいのか?」(元太)

「これを送って来た箱に書いてあったんです! 『より多くの人達に宣伝して欲しいから人目に触れやすい衣服の一番外側に付ける事を推奨します』って! 最近の玩具メーカーも大変ですよね?」(光彦)

「なん…だと!?」(コナン)FILE1125

何やら雲行きがあやしくなってきました。

「確か仮面ヤイバー24周年記念だったよな?」

「は、はい…」

「記念にしては中途半端ね…」FILE1125



今シリーズ第一話では懸賞に応募したという話でしたが、懸賞自体が罠だったということか。

手が込んでますね。

(結構重い…まさか…)FILE1125



コナンがバッジをパキッと割って解体すると隠しカメラと盗聴器が中に入っていました。

「新手の窃盗団の手口かも…その家の内情をバッジで把握してから犯行に及ぶとか…」(灰原)

「コレ、いつから付けてんだ?」(コナン)

「さっき…下校の時から…」(光彦)

「んじゃ大丈夫!」(コナン)FILE1125



コナンが盗聴器を踏み潰した頃、それを聞いていた安室(降谷/バーボン)は

(やはり…一筋縄ではいかないか…)FILE1125

と不敵な笑みを浮かべ、RX-7を走らせていました。

食えない密偵。見えない真意——FILE1125



工藤新一調査の進捗が不明なままなのがそろそろ進展しますかね。

確かに周りから固めるのが定石か。

これはコナンを調査し始めたということでいいですよね。

例の謎の老人からの依頼(指示?)がありましたし。

一筋縄ではいかないのは今回の場合、コナンだけにかかっているのかどうか。

メタ的に言うと、灰原のアシスト(観察眼)なくては気づかなかった可能性もなくはないのかな。

コナンだけで気づいた可能性もありそうですが。

お茶会でどういった話があったのかによりそうですね。

大した話はしていない(進展はしていない)と睨んでいるのですが、何の返答なんでしょうかね。

協力の打診だったらとりあえず保留というだけでしょうし、工藤新一の所在を掴むまで安室(バーボン/降谷)は動けないということかと考えていた時期もありましたが、今は江戸川コナンを探れ指令もあることですし、バーボンの知らないうちにラムや烏丸の方でコナンに対し、外堀を埋められているような気が。

そろそろコナンと灰原、双方の幼児化が明らかになりそうですね。

安室(=降谷)としてはどう立ち回るのかも気になります。

ちょうど(?)探偵団3人は灰原が宮野志保と見間違われたことを知っているので探られるとやばそうですが。

あの回から灰原を注視している若狭もいることですし。

ここは案外、若狭が目的達成のために妨害に入る可能性はありそう??

そういえば牧場の事務所で気絶させた後、この二人まだ再会していないですね。

黒田管理官の方も気になるところ。

コナンにとっては頼もしい味方ではありますが、次はいつ登場するのか。

ご隠居もそろそろかな。

メアリーと世良の方も気になりますが、状況的にしばらくは女子高生三人組としては登場しないんだろうか。

今は特に冬休み中というわけでもなさそうですし、そのうち世良だけでも出てくるのか。

ラムも周囲にいるわで展開が読みにくい。

とにかく今回は盗聴器とカメラが潰された以上、次にどのような手を打ってくるかですかね。

また変装のパターンもあり得るかも?

コナンと分かれて光彦・歩美・灰原だけで活動していた時間がありましたが、その時のカメラ映像は見たのだろうか。


今回の灰原は誘拐事件を解決した後なのが影響しているのか、特にこれといった疑いを持ってなさそうなリアクションでしたが、元々「立体交差の思惑」以外だと安室に対してそれほど警戒心を持っていない、一応顔を隠す程度なのが今後どのように変化するのかが気になりますね。

コナンのあの反応だけでは灰原が警戒心を持つかは微妙なところかな。

ターゲットになった相手が光彦なので特に。

安室が盲点をついたというか。その点は上手い。

もしも狙われたのがコナンだったら灰原もすぐに疑いを持つとは思うのですが。

ある意味では狙っているようで狙っていない。

今回、灰原が無自覚に切り抜ける手助けをしている構図になっているのが面白い。

メタ的に見て、今シリーズは灰原が登場しているから普段からよく知っている光彦の様子について目につきやすかったポジションになったと一旦考えましたが、さらによくよく考えるとコナンが光彦の変化に気づくと灰原の方が警戒しやすい構図になるからかもと思い直しました。

となると、安室に関してはコナンだけが警戒心を持つ展開が続くのかも?

灰原は元からお茶会の件はまったく知らないわけですし。

修学旅行の一件以降、灰原が新一の正体について突き止められていないか気にしている描写が若狭登場で有耶無耶になっているので何とも言えない。

さすがに服部がごまかしたことは知ってそうですが、その後のラムが動き出したことやジンやウォッカ含む組織が動き出したことを今現在はどう捉えているのかな。

灰原の方はベルモットが動き出していることすら把握していませんし。

話が進む上でも、いつまでも蚊帳の外というわけにもいきませんが、進行中の展開的にラム・バーボン・ベルモットがどう動いて、どのように作用するのか楽しみ。

並行して若狭もいるわけなので、灰原がどのタイミングで勘付くのかも気になる。

今回はさすがに違うとは思いますが、普段はともかく本心を隠すためなら咄嗟に演技してもおかしくはないキャラなので急に色々わかる描写になる可能性もなくはないのかな。

「不気味な牧場」シリーズが面白かったので、今後の展開的にも若狭・安室(降谷)・灰原の腹の探り合いはまた見たい。

あの回で若狭の方は腹の探り合い以前に武力で半ば強引に退けましたが、安室と灰原それぞれ角の駒についてどう解釈しているのか。

沖矢といい、躱すのが上手い若狭(浅香)のマイペースっぷりが面白いので今後も見もの。

黒田から安室にどの程度情報が届いているのか。

安室の方も謎の人物についてやお茶会の件も黒田に対して曖昧な理由も明らかになるのか。

公安として風見もいずれまた再登場するとは思いますが、景光も絡む過去のことでなのか、伊織の過去なのか、こちらもどういう形で話が展開するのか気になる。

少なくとも劇場版を終えるまで平次と和葉についてはまだしばらくかかるのか。

平次(と和葉)、灰原、コナン、若狭と危機が迫る見込みの人物が多すぎることもあり、話の展開上ほとんど同時じゃないと描けない気がしますがどうなるんだろう。

次回

いつかは不明(笑)

というか、20号(4/10発売予定)からは、7年ぶりにあの連載が…!?とあってびっくり。

まじ快!?

時期的に劇場版の兼ね合いなんだろうなとは思いますが。

白馬出る? 紅子も?

快斗と青子は言うまでもないですが。

え? マジ?

何話くらい連載するんですかね。

前の連載再開時と同じくらいかな。

千景とかもまた出るのかもしれませんが、寺井ちゃん好きなので久々に見られたらうれしいな。

コナンがゲストで出ることはさすがになさそうですが、どんな話なんでしょうかね。

完結しないかもと思っていたので、驚きですね。

最近、久々に白馬が出たところですし。

あの話も踏まえた上で再登場するかな。

謎の老人が関係あればこちらに登場しそうですが、無関係かでコナンの展開の予想もしやすくなりそう。

以下追記。

コナンとは無関係のことです。

昨今のこと

普段は感想と無関係なことを書かないのですが、あまりにも辛くて。

そっとしてほしいというご意向に反するので迷いもあったのですが、さすがにショックが大きいので率直な気分を書くことにしました。

件のドラマに関するやりとりについて紛糾していたことは訃報の後に知りました。

「砂時計」や「Piece」は読んだことがあり、件の作品のドラマが放送中にポジティブな内容のネット上のニュースを見かけたりしていたものの、その後原作があることを何となく知ったのみですが、まさかこのような事態に陥ってしまうとは思いも寄りませんでした。

すべてのニュースに目を通したわけではないですが、性質上SNS上で紛糾していたような論点では報道しづらい点を踏まえても、せめて出版社側で放送局側の姿勢に強く抗議していただきたかった。

芦原先生による詳細な説明内容や後の報道内容を目にした限り、編集部の身近な方々はもちろん大変なご心痛の最中であることは十二分に承知していますが、それにしても泣き寝入りに近いような形の結論が出たのはいち漫画読者として残念でなりません。

色々な議論がされていますが、無関係な漫画家さんたちを巻き込みかねないような考えは消費者個人の自由ではあるにしても出版社側と漫画家さん側個々の関係性などはケースバイケースだろうから一方的に断ずるのはフェアではないと思っていました。

ですが、最終的な結論を思うと4月のまじ快連載再開を楽しみにしていたのに今は楽しむような気分にはなれません。

4月までしばらく時間があるのでこの気分の落ち込みはいつか薄らぐのかもしれませんが、とても気分が重く、息苦しさを感じます。

深刻な事態の連鎖は避けられてしかるべきですが、芦原先生の名誉を守ってほしかった。

先生のお顔は存じ上げませんが、キャラクターの顔は思い浮かびます。

すごく悲しいです。

再追記。

編集部のコメントを読みました。

あらためて考えても、しばらく静観していたことから編集部と先生にとっては脚本に関わるに至った経緯について原作について知らない視聴者の方々に向けてただ説明をしただけで他意はなかったのだろうとは思います。

ですが、事情を踏まえれば先生にそのようなことでお手を煩わせずに出版社の方からテレビ局側へ連絡を入れて脚本家さんからの投稿を取り下げてもらってもいいはずです。

あの投稿を知らなかったのか、知っていて静観していたのか。

再三脚本が差し戻しされたことと担当回のことで争いになりたくないと考えたのか。

最初からドラマ化の条件を提示していたのなら速やかに説明していれば、脚本家さんからの誤解(?)も解け、すぐに収束したのではないでしょうか。

何度も脚本を差し戻しする中、どうして編集部およびメディア担当部署はテレビ制作の窓口担当者の方へ脚本家さんの意思確認をしていないのか。

何度も改変があれば意図を確認するものではないでしょうか。

俳優さん起用の都合や表現の規制などで改変が必要なのであれば密な話し合いが必要ですし、そもそも題材あるいはそれ以外の点が都合上取り入れられないのなら原案協力だけ打診するとか。

それだとドラマ化希望の話自体が不自然になってしまいますが、出版社と制作側のどちらがメディア展開の営業をかけたのかでも話は変わってくる。

もし改変ありきでどちらかがコンタクトをとってきたのなら双方その説明を先生にすべきだったと思いました。

結果的には許諾という形になりましたが、結局は騙し討ちでしかないでしょう。

編集部が感傷的になるのは無理もないですが、その点をどう認識されているのだろう。

編集部のコメントを読んだことで構造上、メディア展開に関しては編集という立場は漫画家さんたちにとって頼れる存在になりきれていない、というか非常に困難なのだろうという印象が残りました。

専門家ではないでしょうし。編集部は自社の漫画掲載について管理する立場なだけだと思いました。

絶対ではないですが、アニメーションの場合は演出方法は違っても絵で表現するという点で融通が利きやすいですし、作り手側による原作順守の意識が高ければうまくいく。

大抵めちゃくちゃになっているのは未完の物語に手をつける場合か映画化で作り手が自身の作家性を取り入れすぎて原作をないがしろにしている場合くらいですし(大幅な改変許可があればいいですが)。

それでもアニメファンと漫画ファンは層が重複することも珍しくないので、大抵は原作ファンが色々と本当はこうだよ、と説明するために誤解が浸透しづらい。

対して、実写化はドラマや映画だけ見て楽しむ層が多いかと思います。

ドラマ、あるいは映画化の中で物語が完結することを望むのが通常かと。

宣伝効果が高いため、結局は既存漫画ファンが新たな購買層になるのがほとんどでは。

未完の物語をどうにか形にするのを原作者である先生が先行してドラマ脚本で手がけること自体がかなりのストレス負荷になっていたとしてもおかしくないです。

ただでさえ条件を提示したのに改変という二重苦を負わせておきながら、感傷的なメッセージを以って表に出す情報がこれで終わりにできると考えていないことを祈ります。

もしそうなら読者も随分と軽く見られているのだろうなとがっかりします。

数字でしか見えてないのならそうかもしれませんが、読者にも感情があり、先生が筆を置いて亡くなられたことに傷ついています。

随分昔に過去作を単行本で読んだことがあるだけの自分すらショックを受けたくらいなので、現行作品を読んでいた方々の心痛は相当なものだと思います。

その感情をないがしろにしてこれからも自分たちが提供するエンターテインメントを応援してくれとはさすがに言えないはず。

ここで有耶無耶にしては先生を信じている読者すら裏切ることになるかと思います。

先生が誠実だとわかっているのならなおさら編集部はそれに背いた事情を出版社あるいは放送局側に説明するよう求めるのが筋では。

フェアな先生に応えてくれると信じたい。

あと、本当は別で頭に思い描いていた物語があったかあるいはまだ考え中だったのだと思われますが、本来であればしなくてもよいことで疲弊させるのは問題だと思います。

それ以上のことが起きてしまったので有耶無耶になっていますが、体制を変えないとただでさえ過労だとみられている漫画家業で誠実な方ほど苦労されるのでは。

どうしても芸能界側の希望する展開にしなければならないことは作り手側の意識次第で解消できるのかもしれませんが、契約前にほとんどが決定されていればそれを覆すというのは原作者さんたちにとってかなり苦痛を伴う作業だと思います。

立場的には悪くないのに気が引けるというのが実情なのだろうとあらためて感じとりました。

メディア展開を主導する部署の認識が変わらなければ、同じことが繰り返されるような気がします。

ただ、今回のケースはSNSが絡んでいるので、根本的な改変の件以上にちゃんと刑事的な調べが必要だと感じました。

視聴率が好調であるといったネット上のニュースを目にしていたため、先生がすべて手がけた回に関して視聴者からネガティブな反応があったことにも驚きました。

未完の物語を本業が別業種の先生が手がけるにしても、すべての回に関わっているのに急に特定の回だけシビアな評価が生じるのはありえるのだろうか。

元はといえば、それがきっかけで説明を余儀なくされたわけですし。

おそらくは脚本家さんのSNSへの反論が主体であればわざわざ誰にでも見ることができるSNSには投稿せず、内輪でコンタクトをとるのではないでしょうか。

内容を踏まえても視聴者に向けてだと思いますが。

勘繰りすぎかもしれませんが、意図的な炎上に巻き込まれたのだとしたら有耶無耶にせず先生の名誉を守ってほしい。

ただ長く読者をやっていただけですが、小学館のことはもう諦めるしかないのかもという境地になりそうです。

好きな漫画が多いだけにちょっとしたことだと触れはせずとも「大丈夫かな?」と感じたこともこれまでありましたが、今回ばかりは。

無関係な漫画家さんたちに非がないのは理解していますが、真摯な対応を望みます。

せめて調査の結果が明らかになるといいのですが。