感想
新シリーズです。
表紙
まずはびっくりしました。
一瞬「見間違えたかな?」と思ったのですが、ONE PIECEとのコラボ。
ゾロとコナンが表紙になるとは予想もつかないですね。
ONE PIECEは最終章に突入しているそうですが、雑誌の垣根を越えるとは。
読み始めた読者はどちらもここまで続くとは思っていなかったのではないでしょうか。
どちらも読み続けている方もまあまあいるのかな。
アオリ文
新シリーズということもあり、目次をまず確認して海を舞台にという部分はともかく『意外な邂逅』という箇所に注目しました。
なんだろう。灰原ですかねぇ。
意外な相手といえばまあ気になってしまうわけですが。
扉絵
コナンが手に持っているこれは串に刺さったソーセージなのかな?
ぐるぐる巻きです。
本編
珍しく、つい先日の事件の後の話らしいです!(普段だと時期は不明確なことが多い)
前回のシリーズは英理さんとも遭遇したホテルで起きた事件で、おそらく烏丸らしき男にメアリーの姿が見られてしまったというのがオチでした。
その流れを汲んでの今シリーズ。
コナンは報道された事件のニュース番組をスマホでチェックしています。
ちなみに今回は例の事件の翌日のようですね。
コナンがニュースをわざわざ確認していたのは非常ベルが鳴った理由が気になっていたからのようです。
言われてみればそうですよね。犯人を突き止め、爆弾はメアリーが無力化した後でしたし、コナンが詳しく把握していなくても気になるでしょうね。
コナンは野次馬が撮影した映像すらニュースで取り上げられないことを疑問に思います。
これは裏で組織が関わっていることについて警察(公安)がすでに気づいていて報道規制がかかっているという意味なのか、組織側が先に手を打ってそういった映像が流れないよう裏で手を回しているという意味なのか。
ちょうど黒田(と伊織)が烏丸と思われる人物が乗った車とニアミスしていることを踏まえると何とも言えないですね。
烏丸(組織)の動きを察知しているからこそ対処できたととれなくもない。
一方、キールの一件を考えると、組織はメディアに顔が利くようなので裏から手を回したということも十分にあり得ますね。
どっちだろう。
あらかじめやってきているあたり、後者かなと思っています。
ちなみにメアリーがMI6を頼れるなら世良と二人で日本国内のホテル暮らしを転々とするのも父親の知り合い(羽田康晴?)から援助を受けているのもちょっと変ですし、そのあたりは考慮には入れませんでした。
ザッピングしている最中に灰原から「あら…掃除サボってニュース番組のザッピング?」と声がかかります。
おお。しかも若狭先生登場! 待ってました。そういえば教室ですしね。
予期せぬと言えば若狭先生の方にかかる可能性もあるのかな?
灰原だとしたらメアリーになるのでしょうが。
安室や黒田に対しては灰原も若狭先生も初対面ではないしなぁ。
予期せぬと言えば、烏丸なのか? 伊織でも予期せぬとは思いますが、普段は京都で暮らしているであろう伊織と会うのもこの三人が会うこともあまり特別な意味は持たなさそう。
脇田に関してはなんともいえないんですよね。直接的には出会ったことのない組み合わせだし、コナンを含めて会うと一番やばい気がします。
なんとなく若狭先生とはいきなり接触するイメージを持っていたのですが、ちょっと違うのかな。
メアリーと若狭先生が接触したら人間関係がどういうことなのか大分わかりそうですが、先日の今日でメアリーが外をうろつくとは思えないかなぁ。
世良はあるかもしれないですが、母を心配して一人にはしないような。
閑話休題。
灰原から「いい御身分ね…」と指摘されたコナンは「アイツらもスマホいじってんじゃねーかよ!?」と言い返しますが、灰原は「人の振り見て我が振り直しなさい!」と一蹴。
元太、歩美、光彦の三人の方は海水浴場で仮面ヤイバーとのコラボがあることをスマホで知り、コナンと灰原に一緒に行こうと言い出します。
行き先は静岡!
横溝兄が久しぶりに登場ですか!! 嬉しい!
若狭先生とは初対面にはなると思いますが、予期せぬ邂逅ではなさそう。
世良が昨日の今日で静岡に移動するとも思えないなぁ。まあ、警戒して都内を出て行く可能性はあるといえばありますが。
大麻の売人や狙われた作家が組織と関係ない限り、世良(とメアリー)が狙われているとみてほぼ間違いないでしょうし。
話を戻します。
しかし、灰原によると博士はギックリ腰で子供たちの引率は不可らしい。
退院したばかり(?)なのに今度はギックリ腰ですか。ツイてないですね。
扉絵のあれはやはりウインナーで合っていたみたいです。
「ヤイバートルネードウインナー」というコラボ商品らしい。
コラボは明日までなので残念がる探偵団の三人ですが、そこへ若狭から「じゃあ先生が付き添いましょうか?」と声がかかります。
このコマの怪しさよ。
コナンは警戒するでしょうが、灰原的には頼もしいのかどうなんでしょう。
前に若狭先生が登場した回を踏まえると脇田(ラム)とニアミスしたばかりなので、灰原と接触する機会を窺っていたともいえるかなぁ。
灰原は灰原で、安室が牧場で駒を取り返そうとした若狭から襲撃に遭ったことに気づいている様子でしたが、スルーしていましたしね。この二人の曖昧な腹の探り合い(?)に進展があるのか。
今回のサブタイトルが「引率者」なので若狭の存在感が重要な回なのかなぁ。
不穏な予感がしますね。
「灰原さんも行く?」
「え? 私? もちろんOKよ!」
FILE1097
気になるのは灰原が珍しくニコニコ顔で快諾していること。
何がお眼鏡にかなって灰原は若狭先生を避けないのか。
いまだに謎なんですよね。
でもまあ、若狭に対しての感じの良さは演技と言えなくもない。
たとえば、過去に少年探偵団が有希子と一緒に東都現像所へ遊びに行った回では尾行を気にしていたものの歩美、元太、光彦たちには笑顔で「なんでもない」と振る舞っていたので今回も似たようなことなのではないかと思います。
単にリラックスするにしても帝丹小学校で不穏な気配を感じた後のことなので、どう考えても灰原本人が気のせいだと処理するとは思えないんですよね。
灰原の素だとどちらかといえば比護さんクラスでないと普段はひたすらクールなので若狭先生の立ち位置については気になるところです。
小林先生は白鳥警部とデートだから若狭先生だけで引率して行くという話だったのですが、レンタカーを運転しているのは沖矢。
久々の登場ですね。
FBI連続〜事件以来か。「引率者」はこっちにもかかってるのか。
さらっと浅香候補筆頭の若狭先生と出会ってますが、初対面という認識でいいのかな。
どうにもこの一家と若狭にはあまり繋がりを感じないんですよね。
うーん。
灰原の本名を聞いた時の若狭の挙動がおかしかったから、灰原を探りにきたとコナンは考えているようですが、コナンのこの反応には違和感がありますね。
以前のシリーズで若狭が登場した一件だと、写真を見た後はともかくその前に関してはコナンは無警戒だったと思うのですが。
というかほぼ若狭先生と灰原のコマしかないので判断材料がない。
若狭の挙動はちょくちょくおかしいし。
レシートを発見した一件以降若狭を警戒していることには違いないとは思うのですが、組織(ラム)の気配に関しては灰原の気のせいとみなしてしまったから若狭を怪しむ理由についてコナンがどう判断しているのかがわかりにくいんですよね。
少なくとも自分(コナン)を探ってきたと考えてきたところを次は灰原を探っているとみなしたわけですから。
宮野志保の名前を知る人間が組織を知っている人間以外にまずいないという点を踏まえ、若狭=RUMだと疑ったとすれば、どうして帝丹小学校に来たのかという話になります。
幼児化に気がつかないとどうしても小学校に来る理由がない。
以前にベルモットがどうして小学校を調べなかったのかと考えたことのあるコナンですから動機については理解できていることになってしまいます。
このあたりは怪しんでいるが、灰原の本名を聞かれた一件にはコナンだけ気づいていない方が自然だったんじゃ?
今回に関しては若狭をラムと仮定していないと起こさない行動ですし、幼児化がベルモットを通して組織にバレたとでも考えないとコナンの思考が変ですね。
ベルモットが優作に変装した一件の動機についてコナンがほとんど推理をしないので「うーん」という感じ。
修学旅行で目撃された→ごまかしきれないから組織が動き出すかも→放置はどうなんだろう。
迎え撃つという姿勢でも正体が知られたら結局周りの人が巻き込まれるのはわかっているのに。
安室(バーボン/降谷)が蘭に探りを入れたことをコナンは知っていたわけですし。
目撃された時点でどうしようもないんでしょうけど、幼児化の可能性に組織が気づいたとみなすなら小学生のふりをし続けるのはあまり得策といえないような。
他にやりようがなく、今は時間稼ぎみたいなものかもしれませんが。
一緒に暮らしている蘭や小五郎はどうなるの?という疑問はあります。
ギリギリまでのらりくらり躱そうとしても蘭や小五郎は必然的に巻き込まれそう。
物語的に面白くなればいいんですが、ただ可哀想だなという展開にならなければいいなと思います。
二人とも体術的には強い分、どういう扱いになるんだろう。
蘭と小五郎が狙われるのは面白くなりそうですが、新一の責任感はどうなのか。
いつまで正体を隠すのか。
小五郎をツテにして組織の情報を待っていた時点で新一の方が組織より先を行かないと行き当たりばったりになる。
ハイスピード展開だと気にならないんですが、わかっていて放っておくとどうしても蘭と小五郎にとばっちりがきたようにしか見えなくなってしまうので、二元のような阻止する手立てを打つのかは気になります。
あの時は想定外に蘭がジョディの車のトランクに乗り込んでいたことで結局助けられたわけですが、今後はどうなるのかな。
これからじわじわと追い詰める組織とコナンの攻防戦になるのはわかりますが。
話を戻します。
世良からガードってなんか色々おかしいだろうと思いました。
正体を隠しているせいでごちゃごちゃです。
話し合えば済むことだから遠回りしている感じがします。
灰原の前に母親と妹がピンチなんですが……。
敵対しているわけでもないのに仲間内で足の引っ張り合いにしかなっていない現状がじれったい。
このままごちゃついた状態でクライマックスまでいきそう。
海の家で元太がウインナーを座っていたタオルケットの上に落としてしまい、追加で注文することに。
店員三人が登場。
ここで事件が起こるのか。
店長も含めチャラい海の家ですね。人間関係的に。
と思っていたら。
どうやらチャラい通り越して悪だったようです。
男性店員は借金のカタに働かされているらしい。
海へと駆けて行くコナンたち。
パラソルの下では沖矢が自己紹介。
若狭は沖矢に対し、灰原について知っているか探りを入れます。
どうして気にするのか聞かれた若狭は
「詳しくは話せませんが…私の人生を掻き乱したある女性の娘さんのような気がして…」
FILE1097
と話します。
これ、ガンガン恨まれてますね。
以前から灰原と若狭は協力関係になるかラムを誘き出す囮にされるかの二択で予想していたのですが、後者になることがほぼ確定したかな。
少なくともいい意味ではないと思います。
将棋の駒を握りしめて敵意マンマンな若狭なわけですから、アマンダと羽田浩司の死亡事件で容疑者として追われるハメになったことを多少は恨みに思ってもおかしくはなさそう。
「余計なもの生み出してくれたな」という感覚ぐらいは持っていても自然。
浅香と羽田浩司が複雑かつ良好と言えなくもない間柄だとすると広い意味で「人生を掻き乱す」になっているのかもしれません。
言葉の意味合い的には一点の曇りもないところを影が差したという感じ?
もしかするとアマンダと浅香自体にはあまり強い繋がりがなかったのかもしれません。
ボディーガードでしかないのに羽田浩司と一緒に組織の犯罪に巻き込まれたという感じなのかな。
ラムが殺し損ねたのが浅香でほぼ間違いないとすると、巻き添えで羽田浩司殺害事件の犯人にされた上に殺されるところだったということでしょうし。
沖矢と若狭についてはおそらく本来の姿でも初対面だと思います。
「詳しくは話せませんが」と前置きしていることを踏まえるとなおさら。
相手が何者でも目的の障害にならないと考え、ほとんど気にしないからこその発言でしょう。
メアリー夫と若狭が過去に会っているのではないかと予想。
情報を知っているのはメアリーたちで直接会っているのは夫のみ、かな?
全員初対面じゃなかったにしろ、仲間ではないことが今回ではっきりとしたとは思われます。
少なくとも意思疎通ができているとは思えない。
若狭の体は傷だらけですから当然、海で泳ぐことなんてできないでしょうね。
この感じ、若狭先生の方が一枚も二枚も上ですね。
暑い中、冷える空気。
一方、海の家へ買い出しから戻ってきた店員さんと用事を済ませた店員さん。
バックヤードで男性店員が寝ていたところ、そばに置かれたこれは店で使っているタオルケットかな。
元太たちが座っていたものと同じなのかな?
その中には包まれた店長さんの姿が。
そして、次回は第36・37合併号へ続く。
この話の流れからどうなるんでしょうね。
意外な邂逅は引率者同士でした。どうしてサブタイトルがこうなのかなと思っていたら。
灰原の今後はいかに。