サンデー感想

FILE1099「下がれ」

感想

シリーズ第3話。

扉絵

タオルケットを両手で広げているコナン。

追及

横溝警部が男性店員を疑って追及。

そこまでして同じ部屋で寝るってあるか?と思ってたらコナンからもツッコミが。

まあ、普通そこまでやったのなら同じ部屋では寝ないわな。

なるほど。

男性店員さんにはタオルケットに触った身に覚えがない(が、指紋があると言われてとっさに店にあったものだから自分も触ったことがあると言い訳した)のはそういうわけだったんですね。

1話で女性店員さんに結び目がほどけかけてるから結び直したあの服がタオルケットだったと。

服っぽく見せられるだろうか。

思いっきりタオル地ですよね。

前回の元太のランニングシャツの肩部分の布が切れて「ローマの人」状態になっていたのはトリックへのヒントになっていました。

コナンが横溝警部と話している最中に男性店員さんはどこかに電話で連絡を。

余裕だな。ですが、警察もこの時点ではスマホとか預からないでしょうしね。

リーダーというのは例の借金のカタに働かされていたところと関係あるのかな?

半グレ関係か。

1話で言われていた舎弟の男性が事件の動機になっていそうですが、連絡をしているあたり、容疑者に仕立て上げられたこの男性も女性店員さんからの恨みを買う理由は作っていそうですね。

犯人の女性店員さんは一旦結ばせたあとに被害者がバックヤードに移動し、ジュースの買い物と病院へ薬を渡しに行くという用事をそれぞれ済ませることになってから着ていたタオルケットを脱いで……ってこと?

あれ? でも、元太が座っていた(トルネードウインナーを落とした)タオルケットなんですよね。

1話の時点では両方あることになってしまいます。

結局凶器は敷いていたタオルケットではなかったということ?

一枚どこかに隠してしまえば2話で言われていたように、警察にはそう判断されてもおかしくはないですね。

それならもう一度着てしまえばわからないですね。ということは確実な証拠になる。

やはり犯行時は着たものを脱いでいるので二枚を繋いだのではなく、一枚ということになりますね。

今回の3話でも敷いていたタオルケットという前提で話が進んでいるのにこの話の流れだとあのタオルケットは凶器とは関係ないですが、ケチャップと元太たちの指紋が検出されるタオルケットが別に見つかるとしたら今店員さんが着ているやつということに。

動かぬ証拠ですね。

コナンも犯行当時の推理を開始し、店のタオルケットに着替えたと説明。

心理的にやだなぁ。

一人で説明すると小五郎がいないから違和感あるなぁと思ってたら横溝警部からのツッコミが。

新キャラ(?)の九十九刑事も鋭い。

動機はやはり亡くなった弟の復讐だったようです。

男性店員が半グレを引き連れて現場に戻ってきました。

若狭の過去

ちょっとごたついた後、若狭は当然ながら無傷。

人目につかないよう子供たちを海の家へ避難させ、ドアノブをへし折って閉じ込めてから残った半グレを一掃。

若狭は過去にメアリー夫から助けられたことがあるようです。

羽田浩司死亡後の逃亡中に出会った(?)のかは今回では定かとは言えませんが今のところ仮でそうみなします。

回想の中の若狭(浅香)は眼鏡もしていなければ片目に異常があるようには見えませんでした。

あの回想が羽田浩司事件よりも後のことだとしたら右目を損傷したのはラムとの格闘が理由なのか。

てっきり羽田浩司事件の際に巻き込まれて負傷したのかと思っていましたが、上半身の傷自体もラムがつけたかどうかは怪しくなりましたね。

とはいえ、過去といってもあの回想シーンが羽田浩司事件よりも前でしたら自然ですし、後述の回想描写とも通じます。

これまでいまいち腑に落ちなかったのですが、メアリーは若狭(浅香でほぼ確定ですね)と面識あるのもほぼ確定かなと思いました。

メアリー夫含め、一家は羽田浩司とアマンダが死亡した後に出会ったと思っているんですが、今回の若狭視点の回想に出てきた男たちはおそらく組織とは無関係の可能性が高いと思われます。

見た目で顔バレしすぎていますし、組織が狙うなら拳銃など殺傷能力の高い飛び道具を使うでしょう。

イギリスでベルモットがメアリーの前に現れた時の組織員が「黒ずくめ」であったことからも回想に出てきた男たちの特徴とは当てはまりません。

しかし、若狭の回想シーンが羽田浩司の死亡後のことだとしたら逃亡中の浅香は賞金首となっていた(懸賞金がかけられていた)可能性もあるかもしれません。

メアリーの夫だけでなく家族全員浅香と面識があるのだと仮定します。

浅香が手鏡を持っていたことを知っていたことも一家が一時的に浅香を匿っていたのなら一応の説明はつきますね。

そして、おそらく羽田家は巻き込まれただけで組織にとっては脅威ではないただの普通の人たちだと思われます。

ただ、羽田浩司とアマンダ・ヒューズ殺しについては浅香が疑われているのが現状なのでそれが覆されるようであれば羽田家も改めて組織の抹殺対象になるかもしれないですね。

メアリーはどのタイミングで組織について詳しく知ったのでしょうか。

幼児化後なのかな。

ベルモットがMI6に潜入した(?)から組織のことを知ったのだろうか。

羽田浩司の父親に頼まれて夫が事件の調査をしたのならその後日本から再びイギリスに帰国後も進展なしだったのか、それともメアリーなりに調べたりしたのか。

調べていたのなら秀𠮷を養子に出したり呑気に日本へバカンスに来るわけがないので全英オープンの頃に幼児化してからやっと組織のことを突き止めたということだと考えています。

エレーナの組織入りすら止められていないですしね。

ベルモットが現れて夫が死んだと考えていたことを踏まえるとメアリーが事件を追い続けていたようには見えません。

それにしてもメアリー(と世良)は再び日本にやってくる前、どうやって組織のことを突き止めたのやら。

MI6が情報元だとして、ベルモットが何らかの痕跡を残したのだろうか。

大体、17年前の時点でメアリーの夫が組織にたどり着いていたとしたらその後よく組織も最近まで放置してたなという話ですね。

妻メアリーに送ったメールの内容的にかなりざっくりした説明なので行方不明になる前の夫も組織のことは大して掴めていなさそうですが。

夫と組織の衝突(?)はおそらくメアリーへメールを送った後でしょう。

組織からみるとメアリーはMI6に在籍したままだったんでしょうし、身元の特定に相当な時間がかかっていることになりますが、逆にどうやって突き止めたんだ?という疑問が。

地道に調べたんだろうか。

ベルモットは娘が誕生していることは知りませんでしたし、プライベートなことから割れたわけではなさそうですね。

ですが、エレーナとメアリーが姉妹であることはベルモットも知っていました。

ある程度までメアリー夫の所在は掴んでいたのかもしれませんが、足取りが掴めなくなったもののMI6の人間であることは突き止めてベルモットがイギリスに現れたというところでしょうか。

ロンドン編時点ではメアリーがエレーナの姉だと知っている組織の調査能力にもまた疑問が生まれますね。

エレーナが組織に入った後にメアリーたちが無傷ということは組織もこの家族関係自体を把握できていなかったことになりますし。

諜報機関に所属する人間の身内(正確に言うと誘われているのは宮野厚司ですが)を組織内にスカウトするならそれなりに慎重になるか逆に避けそうなものなので、エレーナもメアリーたち夫妻の本業について職業柄、全く聞かされていなかった可能性があったとは考えることができます。

しかし、烏丸グループに関する悪い噂についてメアリー自身は宮野博士にどう説明していたのやら。

組織のことはよく知らなかった(?)のに烏丸グループについては知っていたのか。

まあ、宮野厚司自身が白鳩製薬の合併に失敗した経緯で烏丸グループに対して良い印象を持っていなかったとしても義姉の説明は腑に落ちないですよね。

情報元はどこだという話です。

少なくともエレーナは本気にしていませんでしたし。

宮野夫妻はメアリーたちがMI6だと知っていたとしたら結果的に組織入りしているんだから全くわからないな。

もしかすると宮野厚司の意見を聞いた上でメアリーは見解を述べた程度だったのか。

宮野博士は夫婦バラバラに暮らすことや学会で叩かれることを避けたがっていたので話のついでに相談して義姉からも反対されたと言っただけなのかもしれません。

メアリーの話がどこまで本気だったのかよくわかりません。

とにかく、今後の鍵を握っているのは若狭の行動でしょう。

ホテルへの宿泊も今回の沖矢に対する若狭の言葉を考えても若狭はずっと単独行動をしていると思われます。

前述の通り、もしもメアリーや世良たちも浅香と面識があるのだとしたら、一時期ということになるかと思われます。

17年前に依頼を受けて調査をする過程で組織から追われている浅香を助けた、一時匿ったというところでしょうか。

もしかすると羽田浩司死亡後に依頼されるよりも前に偶然出会ったという可能性もあるのかな。

気になる灰原と若狭の心理的攻防に進展があまりないのですが、やっとというかそのうち17年前の話が出るのかなとのんびり構えるしかないですね。

過去のことが明かされるとしたら組織との直接対決に伴い若狭とラム視点になるかと考えていますが、いつになるのやら。

そろそろ脇田にも出てきてほしいです。

屋根裏部屋の将棋の駒に対する探り、教室のニアミスで今のところコナン有利と言いたいところですが、メアリー(か世良?)がしくじったのでそろそろ組織からの猛攻に期待したいです。

まずは(優作の次は)服部が狙われるのかな。

メアリーが原因で組織が幼児化に気づいたのなら修学旅行や季節外れのハロウィンパーティーは気になるところでしょうし。

新一が生きている(幼児化している)と気づいた場合、ラムが相当優位なんですよね。

長野の教会でもコナンの賢さには目をつけた上での屋根裏部屋だから小五郎自体どこまで気にしているのかもわからない。

でも結局コナン=新一に気づいたら周囲にいる小五郎(や蘭)は抹殺対象ですよね。

このあたり、新一がどのように考えて対策するつもりなのか気になります。

それにしても、このままだとコナンは後手に回りそうですね。

自分からFBIに正体を打ち明けられない以上、個人の都合で関わると連鎖的にピンチになるんですよね。

それで面白くなればいいのですが、ぐだぐだになったりひりひりするような展開にならなければコナン一人で動いた方がよくないかとなりそうなので今から心配です。

主人公のピンチ=自業自得という展開は読者的には避けたい。

そういえばコナンとまともに話し合いできるの服部(と博士もですが、心配させないためにあまり話さないこともある)くらいしかいなかったですね。

服部がんばれと言いたいところですが、こっちはこっちで知らぬ間に大変なことになりそう。

優作は「いつでも殺せる」対象でも大阪府警の身内を持つ平次はどうなんだろう。

今度は黒田と伊織と紅葉がそれほど間を置かずに登場かなぁ。

若狭VSラムと小五郎VSラムのガチ勝負は割と本気で読みたい。

それはそうと。

前回を読む限り、やはり灰原は若狭が浅香だと気づいてそうですね。

詳しくは別記事で書いていますが、ほぼ勘です。

次回は第44号に続く。今号が38号なのでしばらく休載です。