サンデー感想

FILE1103「白黒の序盤」

感想

本誌の表紙は黒田と若狭と脇田。現在の組織編に絡むメインの三人で、いい感じですね。

久々連載再開。新シリーズ1話。

サブタイは「モノクロのオープニング」

扉絵

これまで何度か描かれていますが、倒れている羽田浩司。

と、それを見下ろすラム。

やっぱり下手人はラムってことでよさそうですね。

ポケットに手を突っ込んだ状態なのが気になるな。

ラムが直接手を下したわけじゃないんだろうか。

もしも現場は浅香が故意に荒らしたんじゃなかったらラムが落ち着いていたとしてもそれほどおかしくないですが。

うーん。でも灰原の言うように、組織なら跡形も残さずに現場を去ると思います。

ちなみに、羽田浩司とアマンダ・ヒューズの死亡時刻について作中で明示はされていないんですよね。同日に亡くなっていることは確かですが。

なのでもしかすると案外、羽田浩司を死なせたのはアマンダ・ヒューズってこともあるのかなと思わないでもない。

羽田浩司と親しくて、アメリカの資産家でFBIやCIAに顔が利くということ以外、未だ彼女については謎が多いですしね。

本当に羽田浩司のファンで交流があったのなら殺さないとは思われますが。

アマンダと組織の繋がりが今のところ詳細不明なので羽田浩司はアマンダが組織の人間と会うアリバイ作りに利用されたのかなと思わないでもないんですよね。

それ以外だと

  • 元々組織と敵対していた
  • アマンダが組織を裏切ってFBIやCIAに情報を渡した
  • 最初から二重スパイとして諜報機関に関係していて、組織の情報を得ていた
  • アマンダと組織は密接な関係(組織の研究の出資者?)にあったが、FBIやCIAに探られていることに勘付いた組織から口封じに殺された
  • 羽田浩司はそれを目撃or当日会う予定があったから巻き込まれて殺された

というところでしょうか。

ただ、灰原がアマンダは「FBIとCIAに顔が利く人物」と話していたことから、それがもし記事に記述されている以外の情報源だとすると組織も最初から把握していたと思われるため二重スパイ説は薄い気はします。

羽田浩司は日本の棋士で、今のところの描写だと組織に関わっていた人物とは思えないですし、アマンダが犯罪組織に関わっていると知っていたら彼女にも関わらないだろうなという印象。

その辺りが今シリーズでわかるのでしょうか。

他にも気になる点。

この扉絵のラムの左目はすでに見えていないのか、見えているのか。

どちらとも言えないけど、敢えて眼鏡をかけている描写ということはやっぱり羽田浩司死亡時は左目が見えていたのかな。とりあえずそうみなしておきます。

前置きが長くなりましたが、本編へ。

チェス

小五郎と蘭のいる毛利探偵事務所に脇田が寿司を出前に訪れました。

お金持ちの人から依頼された浮気調査の報酬が入ったから小五郎が「並盛り3人前」を注文したようです。

コナンはというと、脇田が来る前に電話がかかってきて急遽、探偵団&小林先生&若狭と一緒に西トピアへお出かけ中。

危ないんだか危なくないんだか微妙なメンツ。

まあ、でもコナンよりは真剣に危ないのは灰原の方か。

未だ脇田(ラム)とはニアミスで済んでますが。

コナンが灰原の勘をいまいちアテにしていないのが問題。

楽観主義も考えものだな。

確信がないから結果的にこの二人の情報共有がされていないのもあって、灰原はいきなりラムと対面しないといけなくなりそうな予感がひしひしと感じます。面白くなりそうではある。

一方、西トピアを訪れた探偵団、小林先生、若狭一行。

どうやらチェス大会に白鳥警部が参加するらしく、その応援のために小林先生たちと探偵団で西トピアへ向かうようです。

あー、そういえば白鳥警部はチェスが趣味だったような気がする。はっきり覚えてないですが。

小林先生はチェスをよく知らないようですが、コナンはもちろん灰原もチェスについてはルールを把握しています。

目ざとく気にする若狭。

※コナンについては(おそらく工藤新一だと確信しているから)気にしていないようですが、灰原については「宮野志保」ではないかと疑っている状態です。

一応慌ててコナンがフォローに回ります。

嘘つくの下手か。

慌てすぎ。

灰原は堂々としたもので、両親がすでに亡くなっていることはさらっと話しています。

まあ、必要以上のことは話すつもりはなさそうですが。

それにしても

「あら…灰原さんはチェスにも詳しいのね…」

「もしかしてご両親から教わったのかしら? 先生知りたいわ…

「いや、私の親は私が生まれてすぐに亡くなったらしいから…」

「だったら貴方が自分で?

「あ、阿笠博士だよ!! 博士、チェスがだーい好きだから!!」

「へぇー…そうなんだ…」

(若狭先生も来るって聞いて飛んで来たけど…来て正解だったな…)

FILE1103

若狭先生、グイグイ来ますね〜。

読者視点では若狭の素はわかる状態なので、かなり芝居がかってるなぁと思ってしまいます。

気になるのは灰原の動向ですね。

もしも灰原が「若狭は浅香」と疑っているのなら敢えて参加したとも言える。

以前の言葉通り若狭のことは「好き」なら子供たちは小林先生と若狭に任せてパスしてもいいわけですし。

FBIとコナンが組織と一悶着の末、警戒していたところに帝丹小学校でラムと対面はしていませんがニアミスし、怯えていたことからも灰原自身が脅威を払拭できていないと考えるのが自然です。

改めて考えても灰原は腹が据わってますね。

以前のように閉じこもってしまうかとも思ったんですが、どうやらそれはなさそうです。

まあ、逃げようにも現状は逆に人目を引くでしょうしね。

灰原自身、若狭が自分を探っていることにはとっくに理解してそうですし、かえって別行動は取らない方がいいと考えたのかも。

コナンのことを信用しているのもあるだろうけど、教室で感じた(ラムの)気配についてはちゃんと話していないことからもまた自分一人で解決しようとしているような気がします。

小林先生から大会のお守りとしてナイトの駒のキーホルダーを貰った白鳥警部は大喜び。

「お守り」というキーワードが出てきたことからも羽田浩司のお守り(角の駒)について新情報が出てきそうな予感。

小林先生と白鳥警部のやりとりを見ていた城井来海(しろいくるみ)という名前の大会参加者の女性が「自分もチェス(ルーク)の駒のネックレスをつけている」と声を掛けてきました。

どうやら量産品で、アクセサリーとしても販売されているようですね。

自分の名前にかけて、験を担いでいつも身につけているらしい。力が湧いて強気で攻められるとのこと。

他の参加者たちもそういったグッズを持っているらしい。

参加者の男性、大河原欽治は「キングのKの字が入ったグラス」で、対戦中にアイスティーを注いで飲むと頭が冷えるらしい。

もう一人の男性参加者岸谷直人は自分のナイトの駒の顔を自分側に向けるのがジンクスらしい。

ビビリだから馬が自分を見てくれていると落ち着くらしい。

逆じゃないんだ。

見られている方が微妙なイメージがあった。

さらにもう一人の男性参加者木崎邦和は「頭を使って勝ちゃーいいんだよ! ジンクスなんて物に縛られてっとロクな事にならねぇ…」と言い放ちます。

これは、羽田浩司もそうなのかな??

しかし「角の駒」は若狭の手にあり、現場からは持ち去られている(と思われる)わけですからね。

なんだか暗示的な感じがします。

話が逸れてしまいましたが、ジンクスの話から大河原が何か思い出したらしい。

去年「験がいい曲だからってスマホの着メロをアメージング・グレイスにしていて、その曲に足を掬われたという愚かな方が…」

ひどい言いようだな。

他の二人の男性にもその大会参加者(?)のことは記憶に残っていたようですが、女性参加者は三人を諌めます。

男性は死亡してしまった……のかな。そんな感じっぽいですね。

故人なら「愚か」と言うってあの男性参加者はなかなかの人だけど、何があったんだろう。

試合開始5分前になり、白鳥警部が自分の席に着くと……

対局相手がなんと、黒田管理官!!

何か調べに来たんだろうか。

それとも単なる趣味で、偶然なのか。

黒田管理官が羽田浩司のことに関して思い出していたのは事件捜査に関わったからだと思っていたんですが、もしかするとそれだけではなく、当時試合に参加して現地にいたんですかね?

気になる……。

試合が開始しますが、会場は第三者の立ち入りは禁止。

なるほど。

試合中は声や音を出してはいけないルールだから例の男性は反則で負けてしまったということなのかな。

「愚か」というのも彼自身のミスだとされていたから?

実際は嵌められた、か誤解の末に誰かが狙われるのかな。

復讐するとしたらあの女性参加者っぽいですが。

結局30分も経たずに白鳥警部は負けてしまいます。

黒田管理官が登場し、驚くコナン。

そういえば小林先生と黒田管理官は今回が初対面でしたね。

若狭の方は、以前キャンプ場で会ったきり。

あの時は黒田がわざわざ若狭を探りに来ていたわけですから今回も同じようなことなのかな??

以前、黒田は若狭の名前に強く反応してましたからね。

今回は急遽コナンが応援に参加したことを踏まえると、白鳥警部がチェス大会に参加することを黒田は最初から知っていてエントリーしたのかな。

白鳥警部の反応から見るに、これまで二人はチェスの試合会場で鉢合わせしたことがあるわけではなさそうでした。

まったく別件(羽田浩司のこと)で調べようとしてエントリーしただけなのか、それとも若狭の今日の行動予定を知っていたのか。

白鳥警部が黒田管理官に会って驚くということは、若狭が応援に来ることを白鳥経由で黒田が突き止めたのではないわけです。

元は探偵団くらいしか知らないでしょう。

可能性としては黒田から若狭の情報を得ていた安室(降谷)が鳩山牧場の一件で若狭と出会ったことを黒田に報告して、その後小林先生と探偵団あるいは白鳥警部に安室が調査を入れていた、という線ですかね。

原作では鳩山牧場の時が安室(降谷)と小林先生の初対面でしたから、その後何らかの接触があっても不思議ではない……?のかな。

隠し撮りには成功していましたが、元ボディーガード(もしかするとどこかのエージェントでもあるかもしれない)と思われる若狭に探りを入れるのは容易ではないと思います。

それに安室から見ると、若狭は(消去法で考えると)自分に蹴りかかってきた相手。

警戒する相手であって、自分の素性を知られないためにも今のところはそう簡単には近づけないと思われます。

だとしても、角の駒の話はすでに黒田へ報告している可能性は十分ありそうですね。

とにかく、白鳥警部以外の情報源で若狭が会場に訪れるのを黒田が知ることは難しい。

コナンが急に知らされたくらいですし。

そう考えると第三者から情報を手に入れたとしたら、白鳥警部か小林先生、または少年探偵団から直接聞いた、くらいかな。

阿笠邸の外で張っていれば、ある程度の行動予定は読めそうですが、今回は急過ぎますしね。

総合的に見ると、偶然出くわしたって考えた方が自然なのかな。

閑話休題。

会場で鳴ったスマホは窓のそばのカーテンの裏から見つかって誰かの置き忘れだろうということで決着したらしい。

歩美から「でも残念だね! せっかく小林先生にお守りもらったのに」と言われた白鳥警部はキーホルダーをどこかでなくしたことに気づきます。

しかし、まさかどこかに落としたとは言えない白鳥警部。

珍しく慌てまくりで汗かいてる白鳥警部かわいい。

小林先生が絡むとちょっとくだけた感じで面白いな。

白鳥警部の心当たりとしては、

  • 試合後にトイレでハンカチを出した時
  • 階段のところでスマホを出して執事の鴨井さんに残念報告をした時
  • 自販機でコーヒーを買おうと財布を出した時

らしいです。

改めて黒田管理官が小林先生と若狭に挨拶。

そこで気になる発言が。

キャンプ以前にも会った気がするんですが…しかもどこかのチェスの会場で…思い違いでしょうか?」

「多分他人の空似だと思いますよ!」

FILE1103

回想コマにはアマンダ・ヒューズの後ろでサングラスをかけて付き従っている若狭とすれ違う若き日の黒田。

注目すべきは若狭の髪型と黒田の顔と髪色ですね。

若狭は引っ詰めの一つ結びではなく、違う髪型でした。これは意外。

例の記事のイメージが先行していたのでそこはちょっと驚かされました。

シルエットだけだったしこちらの認識違いだったのか。

あとは黒田管理官の雰囲気が今とは結構違いますね。

特に真後ろからの姿は別人のように見えました。

火傷は宮野夫妻が死亡した火災事故が原因なんじゃないかという予想(別の記事)をしていたのですが、今回の回想では顔の右側に火傷の跡はないですね。

だとすると事故に遭ったのは本当に10年前の可能性も浮上します。

それは別にしても、黒田管理官と若狭(浅香)の初対面予想は完全に外れました。

若狭の年齢を踏まえても、17年前より極端に前ということはないと考えられます。

この時の黒田も今回みたいにチェスの大会に参加するために渡米していたのか、それともアマンダはすでに公安が目をつけていたのか。

今のところアマンダが日本にやってきていたという情報もないので、アメリカで起きた事件当日なのか??

少なくとも記事に掲載されていたアマンダの近影と同じ服装ではありますね。

会場も天井の雰囲気からホテルでしょうし(一応読み返したんですが、過去の回では天井までは描かれていなかった!と思います。見落としがあったらすみません)

黒田がいつから公安の捜査員になったかは謎なので、もしかすると偶然組織の研究所の火災事故に立ち会ったという可能性も今のところ否定しきれないんですよね。

組織が半世紀前から活動していたことを踏まえると、40年前の事件の時点ですでに組織が警察から密かに目をつけられていたとしてもおかしくはない。

千間探偵が父親からの手紙で知った詳細はともかく、事件そのものは隠蔽もできていないようですし。

降谷が未解決事の公安案件として羽田浩司事件の研修で資料を見せられたことがある以上、どこかで国家的犯罪組織の関与を突き止めているということなんですよね。

でも、安室(降谷)は組織(及びラム)の関与を知らない。

このロジックが何なのか知りたい。

可能性としては、

  • 単に組織の関与については公安でもトップシークレット扱いだから黒田とその上の人間しか知らない
  • 組織内でもトップシークレット扱いで、未だに羽田浩司&アマンダ・ヒューズ死亡事件への組織関与はごくわずかな人物しか知らない

ありそうといえば、ありそうですが。

まあ、黒田も組織の関与について確信は持っていないと考えた方が自然かな。

灰原(シェリー)も記事内容については推測のみで、APTX4869の投与についてしか把握していませんでしたしね。

そう考えると灰原は非常に重要な秘密を握っていることになるんですよね。

おそらく浅香(若狭)以外で組織の犯罪を立証できる立場にあるわけですから。

まあ、組織の元幹部だったので、それ以前の問題かもしれませんが。特殊な立場過ぎて論じるのが難しい。

FBIやらCIAやら(公安もですが)いますが、早い話がコナンと灰原が証言すれば(物証はないだろうけど)普通に捜査進展するよな、と今さら思ったりして。

警視庁捜査一課を巻き込むのはともかく、それ以外の捜査機関については普通に情報提供すればいいのではと思わないでもない。

まあ、その場合組織も情報元は必死で追うでしょうけど。

黒田はチェスの大会に参加するために渡米していて同じ会場にいたから偶然事件について知ったと考えるのが無理がない気がしています。

今回も偶然参加したと考えられる。

でも、一度若狭と会っていることを記憶しているということは「また会えるかも」という勘は働いていたかもしれませんね。

あと、これまでも黒田は記憶を喪失していないのではないかと考えていたのですが、今回の話でそれがより強まりました。

17年前に若狭(浅香)に会ったこと、しっかり覚えていますもんね。

もちろん、後に思い出した可能性もなくはないですが。

長野県警に出向する理由があったから過去に負った傷を利用して適当な理由をでっちあげたというところですかね。

あるいは事故そのものは人相を変えるためのフェイクか。

さすがに素顔だとは思います……が。

もしも今回の回想が17年前だと仮定すると、回想の中の黒田が傷を負っていないので18年前に火災事故に遭った可能性はなくなったことになります。

浅香は17年前当時20歳頃。

研究所火災事故が起きるギリギリ18年前、あるいは19年前の回想なら不自然ではないのですが。

20歳でも経験値としては相当若い部類ですが、さらに遡るとなると若狭(浅香)がボディーガードを任されるかどうかは微妙なところかな。

絶対にないとは言えないですが。

ただし、APTX4869は宮野夫妻が火災事故で死亡後に組織がかき集めた資料を元に灰原が復活させたこと、羽田浩司に投与されたのは両親が作った薬と作中でそう示されているという前提に立つと、17年前羽田浩司が死亡する直前には薬が完成していないとおかしいわけです。

だからまだ黒田が火傷を負った時期が18年前である根拠が完全に否定されたわけではないです。

長野県警に出向していたのは啄木鳥会に組織の内通者がいたのではないか、と今のところは考えているのですが、由衣さんが話していた黒田管理官の変化についてはやはり謎ですね。

ストレスで白髪に、というのはありそうですが、10年ちかく昏睡していたのは事実なのか。

黒田は現在50歳。

10年くらい前(?)に事故に遭い、昏睡していたが復帰してたまたま長野県警の捜査一課長に出向し、その後は公安の理事官の傍ら、警視庁捜査一課の管理官になった。

……無理があるかなぁ。

別に何もないなら管理官になる理由ないですしね……。

それとも慣例なのか?

とりあえず黒田の謎は置いとくとして。

大会参加者の岸谷がトイレの個室で鞄を膝に置き、スマホを手に「くそっ!! 誰だよ!? こんなメールをよこしたのは!?」と戸惑っていた。

そして、白鳥警部のキーホルダーはこの人が拾っていたようですね。

ということは、トイレで拾ったのかな。

一方、大会参加者の木崎が自販機で飲み物を購入している。

そこへ他の参加者の城井と大河原が二人揃って通りかかる。

どうやら城井と大河原が対戦し、城井が勝ったらしい。

ちょうど白鳥警部が立ち寄った場所が連続して出てくるのは何か意味がありそうですね。

あとは階段?

木崎が「アンタらももう済んだのか?」と二人に尋ねているので、彼も試合は終わったようです。勝敗はよくわからないけども。

その時、ドスッと大きな音が。

3人揃った後、試合中に流れた着メロについての話に。

「亡霊じゃないか?」「まさかぁ」と。やはり例の男性は亡くなっているようですね。

反則負けを苦に自ら命を絶ったということなのかな。

先ほどはその男性の話をするのを嫌がっていた城井が今回は蒸し返している(?)のは気にかかります。ドスッという音の件から話を逸らしたかったから??

あの着信音で届いたメールのスマホの持ち主は岸谷なのか?? それとも別人?

黒田が「誰かが」と説明しているので少なくともその場で持ち主は現れなかったようですが。

過去に岸谷が同様の手口であの男性を反則負けに導いたから(?)こっそりスマホを回収したとか?

そして、スマホで何らかのメールを送ったのはその男性のための復讐なんでしょうか。

自販機の影ではボウガンの矢が壁に突き刺さっています。

控え室では大河原が例のグラスで水筒に入れたアイスティー(?)を飲もうとしたところ、突如グラスが破損。

どうやら矢が机に置いていたグラスを通って、大河原のバッグの金具に突き刺さったらしい。

右手を怪我する大河原。

控え室の扉が開いていたのに灰原が気づく。

黒田はその場にいた人に施錠して部屋の中にいるよう指示してコナンと共に廊下へ駆け出す。

犯人を捜すために走る二人。

トイレに差し掛かったその時、コナンが別の階で見た看板と形状が違うものが入り口に立てられていることに気づき、中へ。

ということは、控え室と同じ階にトイレがあるみたいですね。

白鳥警部は試合が終わって、トイレに立ち寄り、階段で執事に勝敗について連絡し、自販機に立ち寄ったという順番?

自販機と階段は順番が逆、あるいは自販機は試合前のことかもしれないけど。

今回の木崎と同様、試合を終えて一息つきたかった可能性もあるかな。

トイレの床には血溜まりが。

コナンが個室の扉を開けると、岸谷が鞄を抱えたまま三本の矢が刺さった状態で死亡しているのが発見される。

岸谷の足元には白鳥警部のキーホルダーが。

ちょうどポケットから取り出していたあの後にボウガンの矢が刺さって取り落としたのかな。

それともダイイングメッセージの類なのか。

気になるのはなぜかキーホルダーと同じく床に落ちている「ヨンデー」

作中で出てくるのいつぶりでしたっけ、ヨンデー。

それはともかく、ヨンデーはわざわざ鞄の中から出したのか?

別に控え室でも読めそうですしね。

スマホの方は他の誰かに見られたくなかったからメールを見た被害者がトイレにやってくると踏んで清掃中のフロアサインを置いておき、個室に入ってきた被害者を隣の個室に潜んで上からボウガンの矢で撃った、または座っている被害者の正面に立って刺した、ということですかね。

矢は三本すべて上からの角度で刺さっているんですが、左太腿に刺さっている矢の向きは右側から左側へ斜めなのに対し、左上半身(心臓近く??)と右太腿に刺さっている矢は左側から右側へ斜めに刺さっている。

完全に上から矢を放つなら左足に刺さった矢の角度が不自然なので、被害者の正面に立ったのが正解なのかな。

なぜ三本??

可能性としては何か話を聞き出そうとして、被害者の正面に立ち、足から一本ずつ矢を被害者に刺して、致命傷として最後に心臓へ矢を刺したとか?

それだと返り血が少なからずありそう。

ボウガン以外の証拠品はトイレ内または廊下の自販機そばに設置されたゴミ箱にあるんだろうか。

ボウガンは堂々と現場の床に放置している状態なので、そのほかに証拠はないということだろうか。

そして、廊下の壁に刺さった矢は何だったんだろう。

わざわざもう一本打つ必要が?

大河原が控え室に行くまで多少時間は要しているでしょうし、もしかしたら事件が起きた時間をごまかす必要があって刺さった矢を後から犯人が回収したんですかね。

でも廊下の壁にヒビ入ってますし、ボウガンの矢を凶器にしたらすぐに調べられますよね。

あの矢は何なんだ。

フロアサインはまったく関係ない場所から持ち込んだのかな??

清掃員の格好に扮していればそれほど目立たないだろうけど。

城井のネックレスは亡くなった男性(?)がプレゼントしたものなのかな。

謎多き事件です。

羽田浩司とアマンダ・ヒューズ殺害事件と黒田と若狭(浅香)の過去、色々と気になる話でした。

次回は新年第2・3号(12月7日発売)へ続く。