名探偵コナン羽田家考察

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羽田家について

以上を踏まえると、羽田浩司自体は組織とは関係がないと考えられます。

遺族は犯人に心当たりがないようなので、ダイイングメッセージを残したのは羽田浩司ではない可能性が高いと思われます。

室内には争った跡があり、羽田浩司に正面から殴打された跡があることや腕に殴られたり蹴られたりしたのを防いだ防御創も残されています。

直接の死因が不明とはいえ、羽田浩司が飲まされたのはAPTX4869であり、ダイイングメッセージを残す余裕があったとは思えません。

ダイイングメッセージを残したのは浅香ではないでしょうか。

→※追記。

FILE1107にてダイイングメッセージは羽田浩司が残したものだと判明。

99巻「ドジと疑惑」では安室（降谷）の回想によって、「事件の後、彼（羽田浩司）の所持品の中で唯一紛失したのが彼が御守りとして肌身離さず持っていた角の駒」だと明かされています。
同じく99巻「暗号の理由」で脇田はコナンに対して意味ありげに話していました。

「まぁ、そこに在るべき物が無くなっていると…」「気になりやすからねぇ…」「そう…」「例えば…将棋の駒とか…」

脇田の話を聞いてもコナンは「へー…そうなんだ…」と薄い反応。

「気になりやせんか？」と脇田がさらに尋ねますが、「うん！　全然！」と答えただけでした。

コナンは羽田浩司事件について知っています。

しかし、羽田浩司が持っていた御守りが紛失していることについては知らなかったので、これといった反応がみられなかったのではないでしょうか。

一方、脇田がコナンに将棋の駒について尋ねたのは小五郎から浅香に関する話を何か聞いているか知りたかったからだと思われます。

※97巻の長野への探偵旅行の際に脇田はコナンが頭の切れる子供だと関心を持っています。

コナンはネットで誰かが消されても定期的にアップしている情報を見るまで羽田浩司事件の詳細を知りませんでした。

遺族は「息子（羽田浩司）がその駒を手離すわけがなく、それを持っているのは息子を殺した犯人しかありえない」と考えていることからみても、公にしてしまえば人知れず処分される可能性もあり、羽田浩司の関係者が世間に向けて御守りの駒がなくなっていることを公にしているとは考えにくいです。

安室（降谷）が回想していた羽田浩司事件の資料と違い、コナンが見ていたネット記事には将棋の駒に関する記述はありませんでした（画像がない、コナンたちの会話でも触れられていない）

ラムは17年前の現場で将棋の駒を浅香が持ち去るのを見た、あるいは（ラムが羽田浩司を殺害したとして）現場から立ち去った時点では将棋の駒があったのではないでしょうか。

→※追記。

FILE1107にて羽田浩司が浅香に角の駒を託したと判明。

世良の父親が友人である羽田浩司の父親から調査の依頼を受けて行方不明になったので、責任を感じて「世良家の身元が割れて万一追われる前に…」と考え、助けになっているのではないでしょうか。

そうでもなければ両親が赤の他人に夢を託して養子にするというのは少々突飛です。

秀𠮷は高校までは世良姓だったことを踏まえると、プロ棋士の道を選択した高校卒業後に合わせて養子になったのだと思われます。

※追記。SDBのQ&A内で「養子に出されたのではなく秀𠮷の意思で養子になった」という趣旨の説明あり。

作中でも秀𠮷が「尊敬する」と話していることから、羽田浩司と親しかった秀𠮷と失意の底にあった羽田家の思惑が一致したのではないでしょうか。

遺族が赤の他人に息子の夢を託すということは羽田浩司にとって棋士としての道は本当に人生で大切なことだったとわかりますね。

そうなると、若狭が浅香で（羽田浩司を殺害したと思われる）ラムを憎んでいるとすればその理由もやはり「羽田浩司の前途を潰した」ことが理由なのではないでしょうか。

これまで、組織に対する「復讐者」は出てこなかったと思います。

浅香も並外れた戦闘力や頭脳から捜査機関の人間だと思われますが、個人的な理由で復讐を果たそうとしているのであれば、これまでとは趣向の違うタイプであり、興味深い展開になると期待しています。

大体が組織を追う→組織から返り討ちに遭うという展開ですが、浅香だけは手酷い仕打ちを受ける→復讐を誓って実行に移すという、防戦よりは好戦的で攻勢側という違いとなっているのではないでしょうか。

羽田浩司とその両親を知りながら秀𠮷が養子になったことを隠しているというのは筋が通りません。

おそらく設定ミスではないかと思われますが、後者なら「有名人で別の家族として暮らしているので巻き込まないために…」であれば、まだ辻褄合わせはできそうです。