感想
シリーズ第3話です。
扉絵
よく見ると、ヨンデーのクロスワードのページの隣に描いてある謎キャラが気になる。
なんか見覚えのあるようなフォルム。
ボンバーマンとかFall Guysみたいな感じ。かわいい。
アオリ文には
真実への道筋が——見えた。
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と書かれています。
ですが、シリーズ解決編とは書いていないので事件以外の謎がまだ残されている(羽田浩司事件の方)から何か起こるのかな。
謎の呼び出し
今シリーズ、阿笠博士はチェス大会応援陣の中にはいなかったのですが、何やらコナンが依頼していて、これから届け物が来る予定になっているみたいです。
「阿笠博士! あとどれくらいでこっちに持って来られそうだ?」
「もうモノは出来ておるからビートルで飛ばせば10分くらいかのォ!」
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事件のトリックを解明するのに関係あるのかな。
それとも別件だろうか。
若狭を調べるために何か新しいメカを頼んでいる可能性もある……?
これは工藤家の隣に住む博士が脇田とは顔見知り状態(一度訪ねている)で改めてラムの目に留まる流れになりそうですね。
まあ、小五郎を調べていればある程度の周辺情報は手に入っているだろうけど、阿笠博士の家に脇田が訪ねた時、コナンは家の中にいて脇田と対面はしていない(脇田が訪ねたことは話が聞こえていて知っている)んですよね。
ラム的にはコナンと阿笠博士の接点にはすでに気づいているのかな?
もし江戸川コナン=工藤新一がバレているのなら特に考える必要もないことですが。
気になったのは、今回阿笠博士がやってくることでコナンと灰原は別行動、または灰原だけは別行動になるのかも。
前回読んだ時にまさかラムに発見されてしまうのではと危惧していたのですが、それは回避できそう?
探偵団全員だけ乗せて会場から帰ると言う可能性もなくはないですが、事情聴取なりでもしに警察に行く、となるのなら灰原や若狭は顔見せせずラムをスルーしそうではある。
ラム自身も警察は避けたいとは思われますが。
そろそろ黒田が安室(降谷)に何らかの情報をもたらしていて、公安が動き始めている可能性もある?
迂闊に近づきづらいとは思われますが、おそらくラムの素顔を知らないであろう安室が黒田に呼び出されるという可能性もなくはない?
「大事の前」だと言われてから色々話を挟みつつも海猿島、杯戸町、京都、と来て、今シリーズですしね。
目下気になるのは羽田浩司、アマンダ殺害事件とラムや若狭の動きですが。
メアリーが見つかった一件があるので嫌な予感しかしない……。
閑話休題。
大河原はちゃんとした傷の手当てをしてもらいたい、と目暮警部に訴えます。
まあ、たとえ自作自演だと仮定したとしても痛いだろうしね。
矢がかすって気づきもしない木崎さんは正直別にいいんじゃ?と思わないでもない。
3人とも自分たちにはアリバイがあると主張。つまり、犯人は白鳥警部だと言う。
おいおい。警察官になすりつけるとは強気な民間人ですね。
探偵団は「髪がモジャモジャで変だけど人殺しなんかしない」と主張。
灰原は「まあ、そんなタマじゃないわね…」と一言。
白鳥警部は謎フォローに目が点になっています。
ですが、3人の容疑者はキーホルダーが現場に落ちていたじゃないか、と譲りません。
白鳥警部も弁明しますが、そこへコナンが話に割って入ります。
クロスワードに残されたダイイングメッセージ。
黒田には解けたのかな。
表情的にはなんとも言えませんが、キャンプ回で若狭がもたらしたヒントでコナンと同時に事件の謎が解けていたので、今回もすでにわかってそう。
チェスに詳しくて亡くなった岸谷さんをよく知ってる人なら解けるだろうとコナンから言われ、考える3人。
大河原は血の手形が付いているのは「敵と味方のクイーンの駒のいる陣地、クイーンズ・サイドって事になるのでは?」と推理。
3人それぞれ「クイーンを日本語にすると女王…」「もしくは王妃か妃…」「キサキ…?」で木崎ではないかと結論。
珍しいですね。
大抵犯人と目される人物がいる場合、犯人以外しか話さないのに。
これはひっかけでまだ何かあるのかな。
焦る木崎さんですが、コナンは否定。
ああ。なるほど。
岸谷さんをよく知る人なら、とコナンが言っていたのはナイトの駒の馬の顔を自分に対し正面が向くようにして試合に臨むことが今回のダイイングメッセージに関係しているそうです。
岸谷さんは犯人を除く知り合いに知って欲しくてダイイングメッセージを残したのではないかと思われるのですが、誰も気づいていないで知り合いでもないコナンしか気づいていないという……。
ていうか、コナンが阿笠博士を呼び出したのは事件のトリックと関係なさそう?
それともボウガンの仕掛けかグラスの方に関係している?
血の付いたナイトの駒は自陣から敵陣の奥に行き着いた位置なので、クイーンズ・サイドとは逆のキングズ・サイドが正解だそうです。
ボウガンはあらかじめバッグの留め具に撃ち込んでおいて、矢尻を残してシャフトを外した、と。
なるほど。あの飾りがなんとなく気になっていましたが、鞄に刺した矢が目立たないようにつけていたのか。
シャフトというのは羽のついた柄の部分なので、そこがなければ大分わかりにくいですね。
ボウガンの自作自演は急に思いついたのかな。
白鳥警部がトイレや階段をうろついていなければ外部犯に見せかけて会場から逃走できなくもなさそう。
あの鞄の中身ってもしかすると変装道具とか入ってたりする?
任意の事情聴取なら手荷物検査まではしていないだろうし。
それにしてもかなり大胆ですね。
誰かにその様子を見られていれば通用しませんが。
若狭あたりは気づいていたんじゃ……。
グラスが割れたのは「オランダの涙」を使ったと阿笠博士が頼まれたモノを差し出します。
今回の事件のトリック解明のために急遽用意したんですね。
作り方は、ガラス棒をバーナーで熱し、溶けたガラスの滴を水の中に落とし冷やして固めるだけ。
水に落ちた高温のガラスの滴はまず外側が冷えて収縮する。
そのすぐ後に内側も冷えて縮もうとするが、外側が固まっているから縮めず、引張応力が生まれるそう。
実際に博士がガラスの尾の部分(細い先端)をペンチで切ると、ガラスが砕けた。
灰原が
「この実験で使ったガラスがオランダ製だったから「オランダの涙」って名が付いたのよ!」
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と補足説明。
正体隠す気あります? 灰原さん。
すかさず若狭が食い付きます。
「あら…私は「ルパートの何とか」って名前だと思ったけど…」
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それに対し、灰原は
「その実験に立ち会ったカンバーランド公ルパートの名にちなんで「ルパートの滴」とも言われてるから…」
※カンバーランド公とは、イギリス王家の一員に与えられた公爵位のこと
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と返します。
若狭も誘導が上手いですね。
でも、灰原はわざとやってるような気が。
若狭を誘い出してない?
「やっぱり貴方…尋常じゃないわ!! その知識一体どこで!? 貴方本当に小学生?」
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若狭の顔こわい。
普通の18歳もあまり知らないと思うので、小一の姿かはこの際問題ではない気がする。
そもそもコナンの博識については突っ込んだことないですね、若狭先生。
APTX4869の投与者リストから工藤新一を調査し、コナン=新一がわかりきっているからだろうけど。
灰原の動じなさっぷり。
これまで多少なりとも何かごまかしたい時はそれなりの演技などで取り繕っていた灰原がけろっとしているので、わざとなんだろうなぁ。
それにしても、コナンの心労が気になる。
「と、とにかく! 大河原さんはこの「オランダの涙」を使って控え室で自分のグラスを割ったんだ」と話を元に戻します。
なるほど。眼鏡ケースの中にあった謎のガラス片はオランダの涙の破片だったのか。
大河原は(阿笠博士が持っている)ペンチのようなものを自分は持っていなかっただろうと主張しますが、万年筆を使えば可能らしい。
これ、実験してみたのかなぁ。
めっちゃめんどくさそう。
綺麗に穴を開けるのも面倒そうですが。
要は万年筆の先とは反対側の柄の部分に穴を開けておき、オランダの涙の尾を穴に通した状態でグラスに傾けて入れる。そして、紅茶を注ぐ。
万年筆をグラスの中で立てるだけでオランダの涙は破裂し、その衝撃でグラスも割れるというトリック。
さすがの目暮警部と白鳥警部も目が点になって引き気味。
ちょっと慌てつつ、電話で新一兄ちゃんに聞いたんだよとコナンは説明。
目暮警部は納得していますが、白鳥警部は心の中で「——って何でコソコソ話?」と考えているようです。
目暮警部は素直。
コナンを眠りの小五郎の知恵袋と呼び、そういうのはどうでもよさそうな黒田はコナンの推理を引き継いで事件のあらましを説明。
大河原はわざと岸谷さんとの試合で負けて、被害者をメールでトイレへ誘導。
トイレに向かう自販機の前で、矢の刺さる音をスマホから流し、それと同時に木崎さんのジャケットの背中をカッターの刃か何かでひっかいた。
いやいや、感触でバレるだろ。
木崎さんどんだけ鈍感なの。
それに城井さんもそばにいたじゃん。
二人とも音につられていたとはいえ、博打すぎる。
たまたま木崎さんが上着着ていたとして、あれダウン素材か?
分厚い素材じゃないと感触でわかりそうなものだし、城井さんなら割と薄着だしもし彼女だけしかいなかったのなら無理だろう。
岸谷さんを待たせているトイレに行き、バッグに入れていた清掃中の偽の看板を立てて人払いした後にボウガンで殺害。
あのバッグには入らないと思うけどなぁ。
立て札って結構大きいと思うし、そんなにコンパクトにはならんでしょ。
犯行時、手袋してないのかな。
後で指紋を拭いたのか。
証拠は万年筆についた血痕。
これは状況証拠というか立証できないのでは。
血液の状態からガラスを割った後に付着した血痕だと判断できたとしても、被害者の血ではなく怪我した本人の血液ですし、動揺していて万年筆を触ったとか、適当に言えそうなものじゃないですかね。
自供がとれれば大丈夫かもしれませんが。
まあ、オランダの涙の方と合わせればありなのか。
岸谷さんが木崎さんに負けることはアメージンググレイスをかけることで予測可能だったようです。
まさか城井さんではなく大河原さんが犯人だったとは意外です。
チェスの大会参加者である佐宗さんのことを愚かとまで言っていたので。
全部岸谷さんを心理的に追い詰める作戦だったのか。
うーん。でも岸谷さんにそんな様子はなかったな。
疑われにくくするためだったのかもしれませんが。
佐宗さんめっちゃいい人じゃん。
元々の緊張しやすい性格があったとはいえ、岸谷さんに良かれと思ってアドバイスしたのに追い詰めるようなことしなくても。
かなり意地悪ですよね。
自分では駒の向きで落ち着くジンクスがあったのに。
佐宗さんを罠にかけた後に編み出したのだろうか。
敢えてトドメは刺さなかったんですね。
ということは被害者本人の手で?
それとも前回黒田管理官が言っていたように、出血量が多くて?
大河原さんが立ち去る時に矢は3本刺さっていたので、失血死しただけなのか。
放っておいても失血死するからトドメは刺さなかったという意味でいいのかな。
立て札のせいで人が寄り付かない可能性もあるし。
でも、大河原さんでなくとも試合会場を訪れた人は捜査対象者にはなるけど、オランダの涙や万年筆さえ処分してしまえば証拠不十分で迷宮入りしていた可能性の方が高いんでしょうか。
まあいいや。
阿笠博士が現場に入れたのは黒田管理官が許可していたからだそう。
普段からコナンが気ままに動いてるから気にしてなかった。
子供たちや小林先生はファミレスにでも行こうかと相談。
そこへ黒田がコナンを借りたいと。
ほお。
話が終わるまで残りのメンバーは待つことに。
会場の防犯カメラに視線を向ける若狭。
これは職業柄の癖だとは思いますが……。
西トピアの二階にガチャガチャがあるから行こうと走り出す探偵団たち。
その様子をネットから侵入し、監視カメラを通して見ていた組織員。
「ロビーの防犯カメラのシステムに侵入し標的の画像入手しました…」
「キャンティとコルンに送っておきなさい…疑わしきは罰せよですからと…」
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不敵な笑みを浮かべ、葉巻をふかすラム。
画像を見ているのは組織員だけではあるのですが。
あの映像、灰原も映っちゃってます。
キャンティやコルンはともかく、もしも若狭のアップ以外の画像をジンが見たらすぐに気づくでしょう。
ラムも見ていれば幼少期の顔は知っているだろうから気づいたとは思いますが。
今のところセーフでいいのか?
メタ的な理由はともかく、ラム的にはプロゴルファー撃退の新聞記事からここまで遅らせる理由があったんでしょうか。
若狭のリアルタイムの情報を手に入れるのは今回が初っぽいですが。
マンションすらわかっていたのにね。
あれから若狭は引っ越したんだろうか。
あの時の若狭はコナン(新一)目当てだっただけなら引っ越している可能性もなくはないのかな。
組織を誘き出すためかと思っていたのですが、ラム次第ではあるか。
小学校にも来たはいいけど、対面はしなかったし。
今回もニアミスでしたね。
灰原セーフかと思ったら全然そんなことなかった。
今シリーズ、雨が降っていたのは組織には似合うから?
そういえば、これまでの組織編でも日中は雨の日ありましたもんね(キール編)
これから組織がやってくるんだろうか。
身元がわかるとはいえ、スナイパーのキャンティとコルンが動くのなら目立ちそうだから小学校に襲撃に来る可能性は下がったかな。
でも、夕方以降〜夜ならわからないですよね。
若狭的にも迎え撃つ気バリバリありそうではあるし。
仲間がいるのかは謎ですが(今のところ単独行動かなと考えています)
それともすぐにでもやってくるんですかね??
今回、傘があるのが武器になりそうでかなり気になる。
一方、二人きりの空間で、黒田からアマンダ・ヒューズ死亡現場にあったチェスの駒と腕時計の写真を見せられたコナン。
「この写真は?」
「17年前…暗殺されたアメリカのある要人が死ぬ間際に遺したダイイング・メッセージだ…」「今回のダイイング・メッセージを瞬時に解いた君ならそれが何を意味しているかわかるかもと思ってな…」
「だから全部新一兄ちゃんに聞いて…」「…でも詳しく話してくれたら…ボクでもわかるかも…」
「長い話になりそうだが…構わんか?」
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あの……みんなを待たせているんですが。
一旦ファミレスよりはガチャガチャ優先にはなったから一行はそのまま建物内に残るということでいいのかな。
もし同じ建物内にファミレスがあるのならそこで食事でもするのかな。
下手に外へ出ると危ない。
コナンも今回わざわざ急遽応援に参加したあたり、若狭と灰原たちを放って黒田と別行動をとり続けるとは思えない。
が、探偵団たちが勝手に動き出す可能性もあるかな。
灰原的にはコナンがいないし、若狭に探りを入れるなら今がチャンスではあるのか。
若狭的にも。
今後の二人の会話が気になりますね。
次回
第10号へ続く。今週が4・5号なので休載挟みますね。
なげえ。
次回は一応新シリーズではなく継続とみなしてよさそうですかね。
次号(6号)が1月4日発売なので、再開は2月初週ですかね。
チェスの駒の件はわかりません。
「lipstick mark」(口紅の跡)「watch」(腕時計)「knight」(ナイトの駒)
なんとなく英語にしてみましたが、何の意味があるんだろう。
チェス盤と駒に血(?)らしきものがついている方が重要ですかね。
でも黒田が見せた写真はかなり限定的で、チェス盤は全体までは映っていないからあの駒と時計と口紅の跡だけでわかるということなのか。