感想
シリーズ第4話。
チェス大会殺人事件が解決。居合わせた黒田兵衛の口から17年前の事件の真相が語られる——
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やはり新シリーズではなく、前回に引き続きということみたいですね。
ということはシリーズ最長になるのかな?
ここ最近(?)では4話で長い方でしたが。
扉絵
扉絵は黒田に提示された現場写真を見つめるコナン。
何気にこの二人がまともに会話するのって初ですね。
事件発生で出会してからは挨拶程度以外だと大体誰かを介してだったので。
正体についてはお互い触れずに話す感じになるのかな。
サブタイトル
サブタイトルの「達眼」とは普段使わない珍しい言葉ですが、物事の本質を見抜く鋭い眼力とのこと。
「悪魔」とついているのは何でだろう。事件の内容にかけているのかな。
見た目は子供ながら鋭いコナンのことを指しているのか。
それとも、羽田浩司あるいはラムや浅香のことを指しているのか。
語られざる”真実”が今——
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前置きが長くなりましたが、気になる展開で楽しみです。
17年前の事件はもちろんですが、灰原と若狭のやりとり、ラムが現れたことも情報が錯綜していますね。
どうなるんだろう。
事件の概要
雨中、語られる過去——
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組織といえば大抵の場合、夜の暗闇か雨が定番ですが。
今シリーズの雨(天気)の描写は悪い予感というか何かが起きる気がします。
「今から17年前に亡くなったのがアメリカの要人で…その人が考えた暗号にチェスの駒が使われてたんなら…もしかしてその人、17年前にアメリカであったチェスの大会の前日にホテルの部屋で亡くなったっていう…アマンダって人じゃない?」
「流石、眠りの小五郎の知恵袋…察しがいい…」
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コナンは単刀直入に事件の確認。
察しがいいなんてもんじゃないぞ、と読者的には思うところですが、黒田はコナンの正体自体に勘付いているのかどうか。
安室(降谷)はおそらく確証は得られていないでしょうが、黒田の方は新一の報道がされたときの反応が気になるので薄々勘付いているかあるいは正体についてはどうでもいいのかな。
今のところコナンについて公安の両名はあまり気にしてないような気がする(風見はそもそも考察に含めない)
敵かどうかの方が重要だろうし。
APTX4869のことがわかれば話は別なのかもしれませんが。
閑話休題。
「その通り…それはアマンダ・ヒューズが遺したダイイング・メッセージだよ! 彼女はアメリカの政府機関や捜査機関にも顔が利く資産家でね…」
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このあたりは以前の話と概ね一緒だとは思うのですが、捜査機関の具体名を挙げなかったのは黒田が自身について公安の人間だと明示したくなかったからでしょうか(メタ的にいうとコマ内の場所が足りないor以前描写したから削ったとも考えられる)
コナン自身は伊織とのやりとりを聞いていたこともあり、黒田の正体には気づいていますが、今後もお互い空気を読む感じかもしれませんね。
黒田はコナンのことを相当信用していそうです。
というより、安室(降谷)の報告が正確なのかも。
黒田は洞察力の高い人物ですが、キャンプ場の時点でもコナンのことはただの子供扱いしていませんでしたし。
二度目に会った時の挨拶の時点ですらフラットというか。
普通、小学生にわざわざ挨拶するのも……変といえば変。
あの時点ですでに報告を受けていたからと考えると自然というか。
「でも何でその暗号の写真を黒田管理官が持ってるの?」
「私もそのホテルに泊まっていたんだ…アメリカに住んでいた私の友人とそのチェスの大会を見る為に…」
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もしや方便なのか?と思いきや、本当にチェスが好きで休暇をとって渡米していたようですね。
若かりし黒田は爽やかだな〜。
そして。
今回、初、ついに黒田の素性が原作で確定しました!🎉
謎のおめでとう感ある。いや、初登場から随分経ってましたし……。
わかりきっていたこととはいえ何巻越しだよ!
初出は86巻「啄木鳥会」
長野の事件。あれは嫌な事件だったね……。
トリックではあるけど、本誌読んでて久々にビビって見開きを一旦閉じた思い出が。
近年(?)だと赤女とこの事件くらいで、昔と比べるとしばらく描写は緩くなってたから油断してたんだっけ。
話を本題に戻します。
若かりし黒田(33歳)は警察庁警備局警備企画課の警察官だったと確定したわけですが。
このアメリカの友人はどういう人なんだろう。
「しかし驚いたよ…あの堅物の黒田が休暇取ってチェスの大会に誘ってくれるなんて…日本の警察も融通が利くようになったんだな」という冗談からすると、元警察関係者?
学生時代の友達だったら警察の人間だという素性は隠してそうですし。
当時の黒田は今の降谷くらいのポジションだったのかな。
黒田たちの座るバーカウンター席の後方、テーブル席ではにこやかに羽田浩司が同席していた人たちに英語で挨拶をしています。
「皆さんありがとう! 楽しいお酒でした! この後、約束があるのでこれで…」
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というセリフからみると、この場はたまたま居合わせて誘われたようですね。
先約の相手がアマンダということか。
趣味で出場しているのに去年ベスト4だった羽田浩司を羨む黒田の友人。
チェスが趣味という黒田も当然彼を認知していた様子。
堅物といっても今の感じとは随分雰囲気が違いますね。
人生経験が黒田を変えたのか。どことなく今の方が飄々としているような。
年齢ですかね。30代なら場合によってはまだ青年といえなくもない年ですし。今は50歳。
そして、バーですっかり酔っ払ってしまった友人を連れ、宿泊していたホテルの部屋へと帰ろうとしている黒田。
そこでアマンダ・ヒューズと浅香の二人にすれ違います。
黒田の友人によると、どうやらアマンダ・ヒューズは大統領選に出馬するんじゃないかと噂されていたとのこと。
新情報ですね。
前回終わりでもそうでしたが、今シリーズにてアマンダが「要人」と表現されたことに少し驚きました。
浅香の素性を考察する上で以前に別の記事にて書いたのですが、アマンダは要人ではないのかも?と思っていたのでそこは考え直した方がよさそうです。
ちなみに浅香は黒田を一目見ただけで「他のボディガードにマークさせますか?」とアマンダに確認していたのでボディガードで間違いない。
シークレットサービスなのかな。
浅香は事件に巻き込まれた後、メアリーの夫やその一家に出会いつつ(?)独自に組織を追っていたのならすごいな。
黒田の「悪い…そういうの興味ないんで…」というセリフは額面通りに受け取っていいのかな。
友人に誘われて来ただけならまあおかしくはないか。
もし友人が黒田が警察官というだけでどういった部署にいるか知らない、といったことなら黒田はアマンダを調べに休暇と称して渡米したと考えられなくもないですが、とりあえずは言葉通りに解釈しておきます。
そして、やはりアマンダは羽田浩司と会う約束をしていたようです。
このあたりは灰原が事件のネット記事を読んで推測していたことと同じみたいですね。
アマンダが羽田浩司の大ファンだというのも本当らしい。
「まあ! この形…「クイーンズ・ギャンビット」ね!! ワザとポーンを取らせてクイーンを動かしやすくし有利な展開に持ち込んで行く…わかったわ…受けて立ちましょう!」
「日本語…随分上達されましたね! 前にお会いした時は割とカタコトでしたのに…」
「大ファンである貴方の母国語で語り合いながらチェスをやりたくて…この年でもう勉強を…将棋じゃ絶対に敵わないでしょ? それに日本人の母を持つ彼女の特訓を受けたから…」
「彼女…ボディガードですよね?」
「ええ…彼女の父も私のボディガードでね…私の盾となって凶弾に倒れ亡くなったんだけど…撃った犯人をまだ幼かった彼女が目撃していたのよ! そして、彼女は法廷で証言した後、証人保護プログラムで名前を変え、平和に暮らすはずだった…。でも父と同じボディガードになりたいと懇願され…彼女の母が病死した事もあり…仕方なくボディガードとして鍛えて私のソバに置く事にしたというワケ! 彼女の父と遜色ない能力を身に付けたしね…お陰で誇れるのは武器の扱いや格闘技だけ! だから悪い輩は寄って来ない代わりに…いい男も寄って来なくてねぇ…」
「そうですか? 自分的には好みの女性なんですけどね…」
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アマンダは普通にいい人そうですね。
これまでアマンダについての描写が少なかったのでどういった人柄なのか、浅香が(羽田浩司に関してはともかく)アマンダについてどう思っていたのか気にはなっていたのですが、予想とは結構違ってきました。
こちらも見直しが必要です。
特に、アマンダは浅香の能力を買っていただけでなく、浅香の父が死亡した経緯で恩義があり、浅香に対する温情もあって起用していたとは。
それなのにどうしてアマンダの家族や周囲の関係者は浅香を雇い入れた経緯を知らなかったんでしょうか。
単に浅香の性格的に知られたくなくて周囲には秘密にしていたのかな。
もし当初の予定通り証人保護プログラムを受けたのならアマンダのそばにはいられないだろうし。
名前も変えずにいたけど、浅香とアマンダが出会ったのは幼い頃な上にアマンダが当時独身だったと仮定すると、のちに結婚したなどで新たな家族も事情を知らないということもありえるのか??
なお、資産家で捜査機関に顔が利くとはいえ、有名な一般人をわかりやすく要人と表現しているとも考えられます。
前述の要人描写についてはあまり深く考えなくてもいいかも。
今回の描写的に羽田浩司と浅香は出会ったばかり、または以前顔を見た程度のようで、二人が親しかった説はなくなったかと思いきや、羽田浩司の反応的にはそうではなかったみたいですね!
超好感触。この流れで殺されるのか……。
この大会期間中に起きた事件だから、もしかすると数日の間に急速に接近した、ということかな?
そして、浅香の本名が発覚。
レイチェル・浅香(20)
彼女は何らかの捜査機関の人間ではなく、一人のボディガードであったことが判明しました。
なかなかわからなくなってきたな。
窓の外に何かあるのか、とアマンダから尋ねられた浅香(若狭)は「いえ…今日は朝から右目がザワついて…嫌な胸騒ぎが…」と説明。
事件の前から目に病気があったとは。
羽田浩司は一過性黒内障ではないかと指摘。
なるほど。これまでの描写が色々と腑に落ちました。
謎だなぁと思ってはいたのですが、怒ったり過剰なストレスを感じた時に起きる場合もあるらしいとのこと。
一般的には(?)一時的に血栓ができることにより起きる(が時間経過で視力低下が元に戻る)ようですが。
浅香の場合は発症のきっかけが幼少期の過剰なストレス=父親が死亡する場面を目撃したことによるものなのかな。この話の流れからいくと。
だとすると、これまで若狭が突如右目を押さえて苦痛を覚えている様子だったのはストレスが原因のようですね。
羽田浩司、および過去の出来事を思い出すことによるストレスってことか。
怒りというのも将棋の駒を握りしめていた時の様子とも合致しますね。
教卓に頭をぶつけたり、暗闇で地下室の扉がぶつかったのは故意ではないものの、病気のことは知られたくなかったということでいいのか。
まあ、ドジを装っていたのは本当のことですが。
現在
時間は現在に戻ります。
17年前のことを思い出していた若狭は右目を押さえていたのを阿笠博士に心配されます。
子供たち一行はコナンと黒田の話が終わるまで喫茶店で待っているつもりでしたが、小林先生から「体調が悪いなら先に帰られます?」と提案。
若狭も「じゃあそうしようかな? ではまた学校で…」と。
ですが、傘立てにあった小林先生の傘をわざと破壊!?
やっぱり牧場での事務所窓ガラス割りやら駒を取り戻すために地下室の扉を閉めて安室を気絶させたことにも気づいてそうですね。
返事がない時はちゃんと心配していた様子からみても、若狭の素と演技についてはしっかりと見抜いていそう。
以前、灰原は新一について何か知っているか一度尋ねられていることから、義眼という言葉に反応した若狭の狙いについて考えていた可能性はやはりありそう。
「じゃあ代わりに私のこの傘を使ってください! 私は建物を出た所でタクシーを拾いますから!」
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あの傘、何仕込まれてんだ。
防弾なのかなぁ。
でも一人分だし。
前回、若狭はカメラについては気にしていた様子ではあったから常に警戒して武器兼防護になりそうな傘は持ち歩いていたってことかな。
まさか一人でほぼ無力化する気か。
あの中で一番非力そうな小林先生ではあるけど、大人の女性だし万一組織から誤認される恐れがあるからなのかな??
近くのビルの窓際にはキャンティとコルンが狙撃銃でターゲットを待っています。
土門の時に失敗したというのに雨の日とは。
キャンティの言う通り最悪のコンディションですね。
愚痴をこぼすキャンティに通信でラムから横槍が。
(声を変えてるけど直接!?)
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とキャンティが驚いているので、海猿島の時と同様にラムが直接指示を出すのは異例のようですね。
館内の画像見てるのめっちゃこわいんですけど。
灰原映ってる映像ちゃんと見られたら詰む。
今頃バーボンやベルモットはどうしてるんでしょうかね。
秘密主義な二人とはいえ、状況をどこまで理解しているのか。
少なくともベルモットはどうなるかの予見はキャンティやコルンよりはできてそうですが、若狭とは接点ないしな。
今後はバーボンの方が先回りできるのかな。
ただ、黒田はコナンに話を聞いているだけだし、この時点では特に動いてなさそう。
若狭がラムを退けようにも独力でどこまでやれるのか。
正直、刺し違えるつもりな気が激しくするので、ラムさえ誘き出せたら周囲はおかまいなしな気が……。
ラムの回想
17年前、右目は手で隠れているだけなのか。
モノクルしてるから多分見えているとは思われますが。
もしこの時点で右目すらあまり見えていないのなら何かの事故で完全に左目を失ったというのは本当ということか。
それとも左目の方が視力が突出したってこともありえるのかな。
まさかとは思うけど、アマンダのボディガードだった浅香の父親も組織の人間が殺害したのか?
当時捜査されていたのなら組織ではないんだろうか。
アマンダが組織から狙われたのはどうやらFBIやCIAに顔が利く資産家が大統領選に出馬するというのが危険視されたとみていいですよね。
でもどうして組織がアメリカで?とは思ったけど、灰原はアメリカに留学させられていたことがあるから当時アメリカで組織の息がかかった研究機関があったとかで、土門の時と同様、今のうちに潰しておきたい狙いがあったのか?
ジョディの父親やイーサン・本堂も組織を調査していましたし、アマンダの出馬以前に何かがあるようですが。
それにしてもぞろぞろしてるな。
逆に目立たない?
顔覚えられてるじゃん、ボディガード!
まあ、エージェントでもない一般人ならそんなもんだよね。
帯同するにも人数の限界はあるだろうし、ずっと調査してたらかえって目印になってそう。
格好はすげーあやしいけど手際よい。
ありそうな手口でボディーガードを回収。
恐ろしい。
顎髭の人がいるけど、この人以前にボールペンでホテルの防犯ベル鳴らしてメアリー誘き出した烏丸(?)の運転手していた人にちょっと似てるな。
こうやって過去をみると浅香が逃れたのはすごいな。
やっぱり羽田浩司のおかげなのかな?
大柄の男って、もしかして黒田がボディーガードと誤解されたのか?
羽田浩司のことではないだろうし。
アマンダ!!
狙われていることは確信していたんですね。
今まで悪い方面で疑ってて本当にすみませんでした。
めっちゃ良い人。
浅香(若狭)にかけた言葉と表情にウッ…となってしまった。ちょっと涙腺にくるな。
アニメではどなたが声を担当するんだろう。かなり重要な役柄ですね。
ぜひ本誌または単行本で必読してほしいので、詳細は省きます。
ということはこの流れだと羽田浩司は本当に巻き込まれたっぽいですね。不運だ……。
出会ったばかりじゃんとは思ったけど、この経緯なら浅香が羽田浩司のために、いや、正確にはアマンダのためにも組織というかラムに復讐しようと考えてもおかしくはないな。
二人とも恩人だろうし。
読みながらこれから起きることを想像して不安でドキドキハラハラするのにアツい展開だなぁとしみじみ思ってしまった。
こういう、これから悪いことが起きますよ〜というパターンは初めてですね。
これまで回想シーンはあっても断片的で、誰かに感情移入しながら読む展開はあまりないのがコナンのストーリーでしたが、今回の浅香のストーリーは胸にくるものがありますね。
誰か止めてくれ〜って思う。
良くも悪くもドキドキする。
組織の人間を数多く率いて部屋を訪れたラムにアマンダから興味深い言葉が。
「50年ぐらい前に会った事あるわよね? 日本の大富豪の誕生パーティーで…。貴方はまだ子供だったけど…確か妙なアダ名で呼ばれていたわ…”ラム”だったかしら?」
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以前の記事で、ラムが子供の頃から組織にいたことは考えにくいと思ってそう書いていたんですが、読みが外れました。
コードネームについては襲名性ではなかったのかな。
ラムの左目はかなり優れている(?)上に本人の記憶力も優れているようなので、烏丸蓮耶から重宝されていたということでしょうか。
さらに過去の記事でベルモットについても書きましたが、かねてより試験管ベビーを準備していないと仮定としても年齢的に烏丸の娘はおかしいだろうと踏んでいたのですが、それもあやしくなってきましたね。
ジンについては以前から組織に育てられた人間ではないのかなとは思っていたので、驚きとしては半分くらいなのですが。
まだ少女といえる年頃だった灰原がいたくらいですし、養成機関的な役割を組織がしていた、それとは別に優秀な人材を他所から引き抜いていたというのはありうるとは考えていました。
秘密も守りやすいでしょうし。
少なくとも今回、ラムはずっと前からラムであったことは確定しましたね。
ですが、No.2になったのは成人してからなのかな。
普段は組織の中での連絡ですら声を変えているくらいですし、秘密裏にNo.2がボスに仕えていたとしてもおかしくはないのかな。
仕えていたという意味ではピスコの方が正確だとは思いますが。
もしかしてラムとピスコは顔見知りだったんだろうか。
ラムは烏丸が生み出したファーストチルドレン、あるいはベルモットがファーストチルドレンなのかもしれませんね。
自分で言っててオカルトじみてきたな……。
一方、男子トイレでは組織の人間が黒田を無力化しようと罠をしかけますが、見事黒田応戦。
かっけぇ。
気になるのは黒田の独白。
(こりゃあ本当に休暇をたんまりもらわないとな…)
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友人のためにやってきたのは本当で良さそう?
「本当に」というのはこれから休めなさそうだから、という意味なのか。
それとも調査のためにやってきたのか。
でも、調査のためなら酒は飲まないだろうからコナンと友人への説明通りで良さそうですね。
実はアルコールじゃない可能性もあるけど。
次回、第11号に続く。
今回のサブタイトルは結局ラムにかかっているということでいいんだろうか。
あの目の描写は気になりますね。
義眼になる前も何らかの特徴を持っている目なのかな〜。
それと他に気になるのは、羽田浩司とアマンダのやりとり。
将棋の道筋が今回の事件の謎を解くヒントになってそう。
遠ざける理由とはいえ、クイーンの駒を浅香が取りに行ったということはアマンダが今際の際に残したダイイングメッセージではなさそう。
やっぱり浅香が残したのかな。
それにしても。
これから起きる事件についてはざっくりわかるというのにショックが大きいな。
あんなに良い人そうな羽田浩司が暴行を受けて果てはAPTX4869で殺される描写を覚悟しないといけないとは。
それとも浅香が部屋に行った時はすでに亡くなっているんだろうか。
これまで若狭先生を見ていて割とメンタル強そうな感は抱いていたんですが、今シリーズを読むと一概にそうとも言えないなと思えてきた。
父親のこともそうだし、母親代わりのアマンダや善人の羽田浩司殺害の疑いを擦りつけられるってマジ病むよね……。
沖矢に話したエレーナに対する「私の人生をかき乱した」という表現はどう考えても組織に対する恨みにしか思えない。
これから灰原は大丈夫なんだろうか。
若狭は失うものがないから(?)ブレーキが効かなさそう。
以前に歩美を助けた時の涙は演技なのか、それとも過去の真面目で良い部分も残っているのか。
少なくとも17年前の浅香は荒っぽい口調ではないんですよね。
まあ、世話になっているアマンダの前だからかもしれませんが。
どちらかといえば几帳面、生真面目さすら感じる。
元の立場は対照的ではあるけど、幼少期から組織で研究者として育てられ、薬が殺人に使われてしまった上に、重罪を背負ってまで妹と共に組織から抜けようとした姉を殺された灰原と組織に間接的だが接点を持ってしまい、恩人までも失った元ボディガードの浅香の今後の関わり方が気になりすぎる。
宮野家は組織の被害者であり、第三者に対しては加害者みたいなポジションだし。
若狭には冷静さを求めたいけど、何とも言えないな。
読者的には双方に同情してしまう。
どうあれ前向き(?)いや、後ろ向きそうなタッグなら危うさがあってそれはそれで面白そうではありますが。
基本的には冷徹なのに破滅型なのがなぁ。
ちょっと似ている境遇ではあるんですよね、この二人。
宮野夫妻が第二子(灰原)を授かったきっかけで組織入り、父親を目の前で殺されて母も病気で亡くなり、身寄りのない若狭を自分の娘のように思ってそばに置いていたアマンダ。
周囲も決して悪人ではないのに運命の分かれ道なのがなぁ……。
まあ、浅香が仮に証人保護プログラムを受けていたところで物語的にはアマンダと羽田浩司が殺されるのは規定事項ではありそうですが。
そういえば、結局アマンダは独身なんだろうか。そんな感じはしますが。
その高い地位や複雑な立場ゆえに何かと隠し事をしていていたのが浅香を雇い入れた経緯を身近な人たちが知らなかった理由? 主に事件の目撃者だった浅香の身を守るためなのかな。
今回はとにかく必読です。