感想
久々に連載再開。新章スタートです。
表紙
今回もつながる表紙ですね〜。
蘭と園子の表情がかわいい。
扉絵
有希子とコナンがいる扉絵って久しぶりかも?
いつぶりだろう。
有希子は比較的最近でも本編には何度か出てるので記憶が曖昧ですが、コナンと二人だけで扉絵に載るのはもしかしたら東都現像所シリーズ(41巻)以来なんじゃ…?って気がしてきたんですが、どうだったっけな。→確認しましたが、緋色のエピローグ以来でした。多分。
有希子がメインにきたことって意外とあまりないし、十年以上ぶりがありそうな気はする。
アオリは「愛がこぼれる熱視線」。
サブタイトルも「不穏な参観日」とこれまた内容が気になる。
不穏といえば、若狭よな……。
なんといっても前シリーズの終わり方があれでしたし。
銃はどうしたんだろう。現場に残したのか、持ち去ったのか読み進めればわかるかな。
事件の報道
さっそく気になっていたことが解消。
どうやら今回の話は前シリーズからそれほど日が経ってない様子。
阿笠邸で流れているテレビのニュースでは
「鳥矢町の銃砲店に何者かが押し入り奪われた猟銃ですが…同店近くの路地裏に弾が抜かれた状態で放置されていた事がわかりました…」
「警察は現場周辺の目撃証言から犯人の割り出しに努めていますが…事件当時は雨で視界が悪く捜査は難航している模様です…」
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とのこと。
なるほど。
銃は置き去りということは弾は使い切ったのかな。
また使うつもりなら銃を放置していかないだろうし、誰かに使われないよう銃弾はどこか別の場所で処分したっぽいですね。
良心的なんだかどうなんだか。
若狭はドライゆえに無益な争いは好まないだけかもしれないですが。
ただ、黒田は状況を把握していることからこの事件は今後公安預かりになるのかな。
現段階では色々と公表できないでしょうし、未解決事件であっても警視庁の刑事課が何も知らずに表向きは未解決事件扱いなんですかね。
強盗と銃刀法違反だろうけど、時効云々は気にしても意味ないかな。
若狭自身、コナンにバレること自体はそれほど恐れてなさそう。
かといって現行犯逮捕でもないと口を割るタイプでもなさそうですし。
今までにない特殊なキャラクターですね。
敵でもないし、味方でもない。
目的のためなら無関係な人間の利用も辞さない方だから要警戒人物には違いないですが。
前回、現場では阿笠博士たちは銃撃だと気づいていませんでしたが、事件であることは公表されていて博士も把握しているようなので、あれからコナンたちがやってきた後詳しい事情を話したのかな。
ですが、若狭が犯人である可能性については知らないようですね。
前回の反応的におそらく灰原は勘付いてると思われますが。
それにしてもなんという街だ。
弾丸が抜かれてるとなると、使い切ったと確定していない場合、重大事件ですよね。
阿笠博士が安心していることからも盗まれた弾丸は着弾数と一致したということだろうか。
参観日
来週16日(水曜日)に帝丹小で参観日があるようなのですが、あいにく博士は知り合いに頼まれてリモート会議のやり方を教えに行くから昼から夕方まで忙しいらしい。
その日がどうかしたのか尋ねますが、灰原は「ううん。なんでもないわ…」と返事。
なんか複雑。
灰原は両親いませんしね。博士が来れるなら…と思ったのでしょうが、残念。
ここで説明しないのが灰原らしいというか。
最初から参観日だといえば、博士のことだから日程調整してくれそうなものですが。
中身18歳ですし、元々なのもあるとは思いますが、こういうところしっかり大人な性格してるなぁ。
16日。今月は一体何月なんだ。
季節がループしてるからあまり考えても仕方ないのかな。
指で一部隠れてるけど13:50〜14:50までの授業が参観対象みたいです。
若狭は副担任だけど、教職を続けるのかな。
来たる16日水曜日の朝。
登校中の少年探偵団一行。
話の流れで、コナンの身長が伸びていないことが判明。
成長については以前から気になっていたのですが、今さらわかると思っていなかったのでちょっとびっくり。
先ほども書いたとおり、作中時間経過はしていても季節はループしている設定なのでそこらへん触れないと思っていました。
灰原の表情を見るに、おそらく成長が小学一年生(7歳)で止まっている状態のようですね。
となると、メアリーは肉体年齢が戻りすぎて身体に負担がかかっているのかな?
APTX4869が完成品だったら大丈夫なのかもしれないけど、未完成品だしな。
コナン自身は気のせいだと考えているようですが、おそらく時が経つと成長していないことに気づくことになるのでしょうね。
元はすぐにでも元の体に戻りたいと思っていて、作中も1年は経っていない設定だからそのへんは明らかにならないと思ってたんですよね。
今回コナンの成長が止まっている可能性が浮上したため、ベルモットもかつてAPTX4869を飲んだ可能性がありますね。
ただし、彼女の場合最低でも20年前の時点でAPTX4869を投与されている可能性があります。
あるいは20年前は素顔であったが、その後宮野博士が組織入り後〜灰原誕生前後にAPTX4869を飲んで成長が止まっている、か。
おそらく後者の方がありそうな線ですが、メアリーと比べるとベルモットは体調不良ではなさそうなので、もしかすると灰原が作ったAPTX4869と何か差があるのか、あるいはメアリーは若返りの年数が多すぎて体調不良を起こしているか、ですね。
APTX4869の効能は特定の年数で若返って成長を止める(実質の不老)かな。
ベルモットが転落死を回避しようとしたことやコナンや灰原が風邪を引いたりメアリーが常に風邪気味?っぽいことを考えると不死ではないでしょう。
以前の記事でも書いたのですが、まだ確定とは言い難いですね。
閑話休題。
コナンの方は両親が外国にいると周囲に説明しているのですが、なんと今回は有希子が変装してやってくるとのこと。
新一が小1当時すでに芸能界引退してたんだから参観日には行ってそうですが。
また行きたいのか(笑)
有希子らしいといえばらしい。
せっかく日本に滞在しているんだからチャンスは逃さないだろうな。
通知メール、なんで有希子も見たんだろう。
コナンが受信したその場にいたのかな?
ちょくちょく工藤邸にコナンが帰ってるとも思えないですが。
それとも一応、江戸川文代の連絡先を登録してるのかな?
ことあるごとに毛利家に連絡が来るんだったら不審に思われるからとか?
いくらコナンがしっかりしているといっても生徒じゃなく保護者への連絡ってどうしても必要ですよね。
まあ、有希子が参観日に変装して来る分にはリスクは少なそうですが。
連載始まった当時ならたとえ住民票が存在しないような人物でも書類があればなんとかなりそうだし、手続き的なことは曖昧なままにしてるものかと思ってたのでちょっと意外でした。
今の時代だと連絡網だって個人情報保護の観点からテキトーというわけにもいかないだろうし。
買い物
灰原が持っているシャープペンシルの芯がちょうど切れているらしく、コンビニに寄ることに。
歩美も消しゴムを買うそうです。
そこでマリアちゃんと遭遇。
マリアが買おうとしていたのはセロハンテープ。
教室に貼られていた時間割の端っこがちょっと破れていて自分だけが気になっているからだそう。
「そんなの先生に言って直してもらえばいいのに…」と歩美が言いますが、個人の持ち物じゃないならマリアちゃんの案はわからないでもない。
コナンだと事件ものだからかこういった心理的なことというか、人間の機微が出てくるのが面白い。
マリアちゃんといえば、おなじみのたくま君も登場。
先日転んだ拍子に下敷きが折れたそう。
日食用?と思ったら外に出て日食を観測した時のものらしい。
光彦のセリフが気になる。
たくま君の返事も。
面白かった日食とは。
単に興味深かったという意味なのか。
たくま君がごまかしてそうな感じの返事なのは決定的瞬間を転んで見られなかったからなのかな?
それとも他に何か理由があるのか。
今さらですが、今の子供はコンビニで文具買うんですかね。
中高生くらいならコンビニでもわからなくもないのですが、小1でもそうか…。
米花町だと文房具屋は結構下火なのかな。
それとも単に営業時間帯の問題?
昔は遊び道具や文具も置いてた駄菓子屋があったことを思い出すと、なんか心寂しい。
お菓子も毎回コンビニで買ってるのかな〜。
今回のシリーズなんだか世代間のギャップを感じる。
話を元に戻します。
元太がお菓子を手に持っている男子生徒を発見し、声を掛けます。
男の子は1年A組の団野君。
「お前、これから学校なのにお菓子買うのかよ?」
「み、見てただけだよ! うまそうだなーって…。買うワケねーじゃんか! バーカ!」
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団野君は捨て台詞を残してコンビニから走り去ってしまいました。
万引きしようとしてたのかな?
それともネグレクトでお腹が空いてたとか?
でもコナンでこういう話はやらないような。
まあ、殺人事件のアリバイトリックにコナンたちの同級生が利用された話があったので言い切れるものでもないですが、小さな子供がごくごく身近な相手によって大変な目に遭ってるのはあまりないですよね。
それはそうと。
マリアちゃんってコナンたちと同じくB組じゃなかったっけ?
B組表記のたくま君はともかく、マリアちゃんが隣のクラスになってるのは何で?
団野君はA組だそうですが、間違えてマリアちゃんにもA組に指定しちゃったとか?
それとも指定は合ってたけど写植ミスなのかな。
これで今回の話は通用するのであれば大丈夫そうですが、どうだろう。
途中から別のクラスとして描かれたらまずいよね。
時間割のことが描いてあるから同じクラスという認識はありそうですが。
どうやら団野君も転校生のようですね。
それにしても帝丹小は転校生多いですね〜。
怪談
場所は変わって、帝丹小学校。
団野君がクラスの友達(?)に廊下で怪談話を聞かせます。
「人喰い教室!?」
「知らねーのかよ? オレがいた学校じゃ超有名な話だぜ? 昔どっかの小学校で授業中に教室でお菓子を食べてた奴がいて…食べてる所を先生に見つかりそうになって慌てて口一杯にお菓子を頬張ったら喉を詰まらせて死んじまったんだ…。んで、そいつの怨念がその教室に取り憑いて…教室にいる奴らの頭にささやいて「食わせろー…もっと食わせねぇとお前らを食べちまうぞー」って…。だから下校の時にお供え物としてお菓子を机の中に入れとけば満足して怨念は別の学校に移るって話だ!」
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もしかして団野君は新しいクラスに馴染むために作り話として怪談話でみんなの気を引こうとしたのかな?
そのためにお菓子が必要になったんだろうか。
今は帝丹小学校にその怨念が移ってるという団野君に対し、元太が「ウソだよそんなの!」と言います。
お菓子のことといい、元太は団野君に対し直観的に何か感じ取ってる様子。
お供物をしなかったらどうなるのかという元太の質問に「花瓶が割れて落ちたり掃除用具入れの扉が授業中に開いたり」と団野君が答えます。
「そのぐらいならたまたまかも…」と光彦が言うのですが「学校に来てみたら怨念で花壇の花が燃やされて真っ黒コゲになってたって事もあったぞ!!」と団野君は主張します。
さすがに花壇を燃やしたりまではしないと思うけど、まったく別の理由を今回の怪談にこじつけたのかな?
話の最中に小林先生と若狭登場。
しれっといる。
やっぱり辞めてはいなかったですね。
次の授業はA組とB組合同で体育の授業だそう。
今は午前中なのかな。
授業参観は午後以降の授業のようですが、若狭は灰原の両親について探ってくるのか否か。
「男子はA組、女子はB組の教室を使ってね!」と若狭が生徒たちに声をかけます。
その様子を見つめるコナン。
怪談話よりは若狭に関心あるようにも見えますが。
場面は変わって、廊下では給食当番の歩美とマリアちゃんと光彦が給食を運んでいるところ。
「給食食べて、掃除して、休憩して、その後の5時間目はいよいよ授業参観だね!」と歩美は嬉しそうに話しますが、マリアちゃんは「そ、そやなァ…」と微妙な反応。
「東尾さんは楽しみじゃないんですか?」と光彦が尋ねると「楽しみやってんやけど…ウチのお母さんギックリ腰で今入院してて…」と答えます。
「じゃあ今日来られないの?」と歩美が聞くのですが、どうやら無理して来てくれるらしく、以前にも無理して音楽発表会に見に来ていたので腰がもっと悪くなってしまったそう。
後、一週間じっとしてたら良くなるとお医者さんからは言われているらしく、「授業参観の日が来週だったら良かったんですけどね…」とマリアちゃんの話を聞いた光彦も慰めます。
うーん。
団野君の怪談話と授業参観には何か関係があるのかな。
それともそれは関係なく、灰原に対し参観日に来られなかった阿笠博士という構図が今回何か関係してくるんだろうか。
何か嫌な予感がする。
サブタイトルといい、なんとなく作中の来週が不穏な感。それとも今週が不穏なのか?
考えすぎならいいですが。
教室では生徒たちが給食をもらうために並んでいる最中。
教室の窓際に一人で立っているたくま君に気づき、列の最後尾に並んでいた元太が「窓の外に何かあんのか?」と声を掛けます。
たくま君は「あ、いや…何でも…」と。
元太は「一番最後だと余ったヤツもらえるかもだし…」とたくま君に列に並ぶよう言い、コナンは「だからオメー毎回一番後ろに並んでんのかよ?」と呆れ顔。
灰原は「そんなに食い意地張ってると博士みたいにメタボるわよ!」と指摘。
コナンは心の中で「もう十分メタボってるけど…」と思っています。
コナンたちより前に並んでいる女子生徒が別の男子生徒に「ねぇ聞いて聞いて! わたし水やり当番なんだけど…何か前よりチューリップが一本足りない気がするんだよね…」と言います。
「先生に言って数確かめてもらえば?」と別の男子生徒が言い、女の子も「そだね!」と返事。
その様子を少し後ろで見ていたたくま君は先日転んだ時のことを思い出して顔が青ざめています。
うっかり転んだ時に花壇を荒らしてしまったようですね。
それで光彦から日食の日について声を掛けられても浮かない顔だったのか。
コナンはたくま君の様子を気にしているみたいですね。
光彦が見ていたくらいだし、コナンも当時のことは気づいているのかな。
いよいよ給食の時間。
団野君は以前いた学校での出来事を思い出しているようです。
てっきり団野君がいたずらを仕掛けようとしていたのかと思っていたのですが、団野君はいたずらを仕掛けられた側?
元太が「ウソだよそんなの!」と言ったことを気にしている様子。
給食時間を終えて、掃除の時間に。
机と椅子を教室の後ろに寄せて掃除当番が準備をすることになったのですが、窓の外ではメラメラと音が。
なんと、花壇が燃えています。
コナンが「外に回って消火器で火を!!」と小林先生に言い、駆け出します。
若狭の反応が気になるな……。
燃やしたのか。
いや、違うかも。
以前にも別の学校で燃えたくらいだし、乾燥する空気と陽当たりが関係してたとか?
さすがに小学校で放火はないんじゃないかな。
自然発火だと思いたい。
一方、教室の中にいた灰原は光彦に先生の机の上の花瓶を取ってくれるよう頼む。
灰原は窓を開け、中から取り出した花を歩美に預けると、花瓶を抱えて窓から飛び降ります。
1年生の教室は1階だし大した高さではないとはいえ、花瓶の水だけで消火を決断するとは。
遅れて消火器を持って走ってきたコナンは驚きます。
今回どうして灰原が消火したのかが気になる。
両親が火災事故で死亡していることが何か関係してるのかな?
これまでも火事は事件で起きてるから今さらだけど。
タイミング的にも普段ならコナンが消火活動してもそれほど不自然ではないのに。
咄嗟のこととはいえ、灰原も特別行動的なタイプではないし。
授業参観、両親がいない、若狭の存在と何か普段と違う流れな気がします。
問題はなぜ火がついたのか。
給食の時間の間は誰も花壇には近づけなかったようです。
細工なしで火がつくのかなぁ。
反射で強い日差しが当たれば燃えなくもないだろうけど、人為的じゃなくできるのかな。
カーテンはあるけど。
何か仕掛けてあれば窓際から花壇を見ていたたくま君が気づくだろうし。
とりあえず自然発火かなと予想しておきます。
ボヤ騒ぎがあったとしても授業参観がキャンセルされるかというとなんとも。
でも警察か消防には連絡しないといけないのかな。
だとしたら参観どころではないか。
もしも来週に延期されるなら灰原の授業参観は阿笠博士が来れることになる??
生徒は誰も関わってないと思います。
アクシデントじゃないでしょうか。
窓の反射だけでそうなるかはなんともいえない。
もしかすると日食の時や別の理由で教室に何か飾りをしたのが理由とか?
シャープペンの芯はわからないですが、セロテープや下敷きはもしかすると謎を解くヒントになったり??
団野君の身に起きた怪談も気になる。同級生からのいたずらだったのかな。
次回は第21号へ続く。
そういえば扉絵に有希子いるのに回想以外では登場しませんでしたね。
来週ナイトバロニスが?
そんなわけないか。変装するならそれはないですよね。
参観日であることはあまり関係ないのかも?
来週に変更されることでマリアちゃんと灰原双方報われる流れになるんでしょうか。
繊細なたくま君も報われてほしいけど、チューリップが燃えてしまっては複雑ですね。