サンデー感想

FILE1111「花壇の怪」

感想

表紙

つながる表紙の続き。

前号同様かわいい。

みんな可愛いですが、灰原の表情が特に可愛い。

扉絵

シャープペンの芯をカチカチさせつつ、ノートも抱えているコナン。

背景にはセロハンテープと下敷きとお菓子。

気になるアイテム——

名探偵が鍵(キー)にする。

参観日に花壇が発火。「人喰い教室」の呪いか…!?

FILE1111

自動発火装置?

「火がついたのが給食時間中だったなら誰も直接火をつけられないから自動発火装置のような物があるはずなんだけど…」と花壇を見てコナンが言いますが「そんな物は見当たらないわねぇ…」とそばにいた小林先生も不思議そう。

コナンはチューリップの花壇のそばに置いてあった鉢植えの花に注目します。

小林先生によると、クレチマスという花で先週から置き始めたそうです。

3つの鉢の内1つがチューリップの花壇内に倒れた状態なのは灰原が窓から飛び降りた時に蹴飛ばしてしまったらしい。

前回はどうしてコナンじゃなくて灰原が花瓶の水で消火したのかなと思っていたのですが、トリック(?)解明の流れ的に必要な展開だったようですね。

「火がついている時はクレチマスの鉢植えの下に何かが下敷きになっているのかも」とコナンが鉢植えを持ち上げると、何かが土の中に。

コナンが手にとってみると、コゲたポテチが。

団野君が今朝コンビニでポテチを買おうとして元太に止められていたことを思い出す。

そこへ窓を開けた団野君が「やっぱ、花壇に火がついたのって、人喰い教室の怨念のせいだよな!? 何とか言えよ〜!!」と声を掛けてきます。

給食を食べている間、コナンたちがいた1年B組の教室から誰も外に出ていないのは確実だそう。

ですが、隣のクラスのA組ならこっそり抜け出せたのではないかと考えてみるコナン。

小1がそんなことしないと思いますがね。

もし団野君が犯人だとしたら火をつけた動機で考えられるのは自分が言い触らしたお化け話に真実味を持たせる為という所かと考えるコナン。

団野君以外で疑わしいのはたくま君。

やっぱりコナンもたくま君がチューリップの茎を折ってしまったことには察しがついていたようです。

ですが、もしも窓の外を見ていたのが自動発火装置の確認の為だったとしたら花壇に火をつけた犯人はたくま君で、放火により折れたチューリップの証拠を隠滅した事になる、と。

たくま君の気が小さいところを考えるとそれはなさそう。

今回たまたま小林先生が鉢植えを置いたことで影ができて、チューリップの花壇が燃えたってことでいいのかな?

それともクレチマスに何かあるのか。

団野君が言っていた前の学校の花壇は燃えたところしか描かれていないから影がどうこうっていうのはわからないですが。

でも今回はポテチの謎がありますね。

こんなところに落ちるかな?

火がついた原因がわからない以上、1年B組の授業参観は延期しようと若狭と小林先生で話し合い。

「母ちゃんに怒られずにすむぜー!!」と喜ぶ元太を歩美が「元太君喜びすぎ!」と窘めます。

今週怒られなくても来週怒られるんじゃない?(笑)

嫌なことが先送りされて喜ぶのはなんとも子供らしいですが。

一方、光彦が「でも東尾さんも一安心ですね! お母さんが無理して来る事なくなりましたから!」とマリアちゃんに言います。

ですが、マリアちゃんは「そ、そォやけど…お花がいっぱい燃えてもうて…かわいそうやわ…」と複雑そう。

そりゃそうですよね。

素直には喜べないわな。

コナンの回想によると、前回話していた音楽発表会ではマリアちゃんのお母さんは会場から運び出されるほどギックリ腰が深刻だったようです。

そういえば、マリアちゃんのおじいちゃんとおばあちゃんは亡くなってるから代理で来られないし、お母さんが無理するのも仕方ないのか。

ふと気になったけど、結局おじいちゃんとおばあちゃんの家は今どうなってるんだろう。

二人がいなくなったら向かいの家でも取り壊しなんだろうか。

空き家を置いておくのは不用心だろうし。

それとも思い出を残してる家だからしばらくはそのままなのかな。

コナンはマリアちゃんが犯人だった場合、花壇が燃えたことにより参観日が延期され、母親が無理して来るリスクがなくなったことになると考えた時、コンビニでマリアちゃんと団野君とたくま君が買い物していたことを思い出す。

マリアちゃんはセロハンテープ、たくま君はプラスチックの下敷き、団野君はポテチを買おうとしていてあの後買いに戻った可能性はある。

なるほど。

ポテチを再度買いに戻ったとは考えなかった。

別の日に買って落ちたものかと考えましたが。

実は元太が買って落としたものとかでない??

そもそも小学校ってお菓子持ち込みできるのかな。

特別な日でもないと無理そうですが。

団野君が前に通っていた学校だとポテチ持ち込みは子供たちが勝手にやっていたことだったんだろうか。

休憩時間が終わるまであと30分。

校長先生に火事のことを伝えて保護者にも授業参観の中止を連絡しなければということに。

そこへコナンが「休憩時間、残り30分の内の10分をボクにくれない? それでこの謎を解いてみせるから!」と言います。

若狭に正体隠す気あるのか、コナン。

まあ、黒田から話を聞いて若狭の正体がある程度わかっている状況とはいえ。

10分で解けるなら…と了承する小林先生。

コナンから頼まれた元太がコナンの机の中からノートと筆入れを取り出してコナンに手渡します。

まずは花壇に火がついた時系列をノートに書き出して、動機がありそうなあの3人の予想される行動パターンと照らし合わせようとしたところでシャープペンの芯が切れてしまいました。

普段は頭の中でやっていることですよね。

今回は変則的ですね。

発火の原因解明にコンビニで購入した物が重要なのか。

コナンから芯を分けてくれと言われた灰原がたくま君に頼んで自分の机の中から今朝買ったシャープペンの芯をコナンに渡してもらいます。

たくま君からシャープペンの芯を受け取ったコナンは芯の入ったケースがちょっと濡れてることに気づきます。

どういうことだろう。

もしかして、たくま君は火事が起きた時に消火しようとしたってことかな?

慌てて水をかけた時に服が濡れたのは灰原だけでしたし、水に触れた人は他にいないと思っていましたが。

続いてコナンは実験で使いたいので家庭科室からキッチンタイマーを取ってきてほしいと言い、その場にいた灰原は快諾するのですが、灰原は重要な証人だからここに残ってくれと小林先生か若狭のどちらかに頼みます。

コナンに用意された時間は10分で、残り7分。

その間で実験をやる時間があるのかと焦る小林先生ですが、コナンは「大丈夫! それでバッチリ犯人がわかると思うから!!」と自信たっぷり。

一方その頃工藤邸では、江戸川文代に扮した有希子と執筆中(?)の優作が。

横書きだけど普段は海外で暮らしていて本も向こうで出してるだろうからそんなものかな。

あるいは何かの資料を眺めているのだろうか。

若狭についての優作の見解は今のところ予想とほぼ相違なし。

ですが、阿笠博士のPCの探知はちょっと予想外でした。

とはいえ若狭の手元にあるAPTX4869投与者リストの存在を踏まえると、優作の予想は微妙に外れている気がします。

別の大きな理由というのが本命かな。

若狭はエレーナのことも知っていますし。

アマンダの死後、色々と調べたんでしょうね。

少なくとも過去の若狭(浅香)がエージェントではないと前シリーズで確定したので、情報元が気になるところです。

もしかすると生死不明(?)なメアリーの夫が生存していたらそちらが情報元という可能性もあるのかもしれません。

今のところ若狭とメアリーに繋がりはない動きですが、夫の方はわからない。

おそらく若狭の性格や今までの動きを踏まえても元ボディガードで現在は教師は仮の身分の単独行動だとは思われますが。

もし若狭が現在どこかの諜報員だと仮定するとラムを誘き出すためと考えられるスナイパー(キャンティとコルン)奇襲が単独行動であること、銃と弾丸は銃砲店を襲撃して調達していることと噛み合わないのでまず間違いない。

ですが、ハッキングでもないとAPTX4869のリストを手にいれることは難しいと思われることからそこは謎ですね。

前述の通り、優作が阿笠博士のPCのアクセス探知について触れていましたが、もしかするとAPTX4869の投与者リストは灰原が持っていた情報が元?

APTX4869の解毒薬をピスコ編の杯戸シティホテルの一件以降に作ったことから、焼け焦げたMOが理由なのか?と考えたこともあったんですよね。

ツナギと一緒に酒蔵で燃えたはずのMOが描かれていることは過去に読者の中でも注目されていました。

ですが、あれについては有耶無耶というか、なかったことにしてくれという話だったのでそれ以上考えていなかったのですが、もしかすると灰原の手元にAPTX4869投与者リストがあったのかもということも一応考えておきます。

てっきり焼け焦げたという部分が正しくて、残っているのが間違いなのかと解釈していたのですが、逆の意味だったのかな?

リストが手元にあったのなら灰原が羽田浩司の名前を聞いてコナンに話したこともなおさら頷けるところではあるのですが、新一の調査の時点でリストの存在は知っていたからちょっと盲点ではあります。身長の件といい、今になってそっち?(予想もあながち間違いではなかった?)とは思ってもみなくて。

これまでの組織の動きをみると、APTX4869のリストの流出が浅香について探り出した理由だったのだろうと考えていたのですが、わからなくなってきました。

アマンダ・ヒューズと羽田浩司死亡事件のネット情報に関するコナンの見立てや前シリーズと今回の優作の予測を踏まえると、若狭が17年前の事件の情報をネットにアップしたことが単に組織の目についただけという線も十分ありえますね。

それでも若狭が17年ぶりに動き出した理由も気になるところです。

何かきっかけがないと無闇に動かないような。

とりあえずAPTX4869投与者リストを手に入れた若狭が工藤新一について調べていて、キッドキラーとして新一の幼少期そっくりなコナンについて報道されたことがきっかけだったのかと考えているのですが、そのあたりもいずれはわかるかな。

話を元に戻しまして。

「仕事の邪魔」と言ってるからやっぱり優作は執筆中でよさそうですね。

有希子はなぜかタブレット端末が必要みたいです。

何でだろう。

写真を撮るだけならスマホで事足りるだろうし。

優作の言うように何か調べるつもりなのかな。

キッチンタイマーを取りに行っていた小林先生がコナンたちのいる花壇のそばに戻ってきます。

受け取ったキッチンタイマーをコナンが操作しようとしますが「あれ? 何だコレ…ちゃんと動かないよ!」と言い出します。

動くか試したら大丈夫だったと小林先生は言いますが、コナンは電池のフタが外れかかってるからだと。

コインで開けるタイプなので10円玉とか持ってないかと灰原に尋ねます。

灰原は100円玉なら財布にあったと思うと答える。

マリアちゃんは持ってないかとコナンが聞くと、100円玉とか50円玉なら財布に入ってるとのこと。

たくま君は10円玉なら2枚持っていたが下敷きを買う時に使ってしまったとのこと。

そこへ団野君が「10円玉貸してやろーか?」と口を挟んできました。

ですが、コナンは団野君の言葉を聞いて「いや大丈夫! もう犯人はわかったから!」と断ります。

トリックの証拠が消えて無くなる前に犯人を教えるとコナンは言うのですが……。

消えてなくなるというのは陽が出ている内という意味なのか、水と関係あるのか。

次号(第22・23合併号(4月26日発売))解決編。

ということは参観日はそのまま今週のようですね。

優作が知らないのも無理ないのですが、若狭は工藤新一=江戸川コナンを確信していると思われるため、存在しないはずの江戸川文代が現れるのは悪手なんですよね。

有希子が参加することでかえって若狭は彼女に目をつけるでしょうね。

もしかするとこれまで何度か工藤新一が出現したことに関して調べるようになるかも?

灰原=宮野志保に気づきかけている若狭がエレーナの娘も科学者だと気づくのは時間の問題。

そうなると修学旅行の時はAPTX4869の解毒薬が存在している可能性を想定してくるはず。

今のところ小学校勤務なので詳細は把握していないと思われますが、蘭や園子を調べたら自ずと工藤新一が何度も出現していることは確信を持つだろうし。

コナン周辺と若狭の接触があるかは今のところわからないですが、探偵事務所以外の場所なら今後なくもない。

若狭としてはむしろ探偵事務所に接近するのはあまりデメリットないんですよね。

逆にラム側としては変装して小学校に一度訪れているとはいえ、声は覚えられてるから極力対面は避けたそうだし。

どうなるんだろう。

声を変えられるメカを阿笠博士が作っていることを知られたら博士は誘拐されそうだよなと前シリーズの頃からちょっと不安。

それ以前に灰原(シェリー)は博士の家に住んでるのであれですが。

博士が狙われる→灰原と若狭で助ける、はありえるのかもしれない。