劇場版感想

名探偵コナン<緋色の弾丸>

感想

WSG

建設に時間がかかっている問題など、世情に合わせた内容だったのかな。

櫻井さんらしいような設定ですね。

冷凍庫

相棒season1の事件を思い出しました。

あの回を担当されたのは輿水さんですが、オマージュなのだろうか。違うか(笑)

鈴木会長がセミレギュラーキャラじゃなかったら死んでたな……。

人物紹介

原作を読んでいない人向けですかね。

説明されても何のこっちゃになりそうですが、紹介しないよりはましかな?

一切説明しなかったら映画の中で謎解きがあるのかと誤解を招きそうだしな。

と思ったのですが、メアリーが出る必要あったストーリーか…?という気もする。

変化

原作だと次男と世良の接触中のそばにはメアリーいなかったけど、映画では確定させてるのか。

味噌汁

味噌汁熱いだろ(笑)

小五郎だとなおさらノーリアクションに違和感ある。

裸のシーンが長くてそれも違和感ありました。

シュールなギャグに見せたいとしてもシーンには合わないというか。

疑問

何でわざわざ(?)白鳩の名前使ったんだろう。

設定を考えるときに知らなくてたまたま被ったからなのかな。

アナグラムなら元の名前が他の名前でもどうとでもなりそうだけど。

気に入ってたのかな(笑)

エリー

ゲストさん上手なので見やすい。

狙撃

日本だと発砲許可に条件がつくとはいえ、狙撃のルールは日本でも他国でも大した違いはないのでは。

そもそも外国で他国の捜査機関が発砲はできないという話で、FBIのやり方以前の問題な気がする。

今回はFBI絡みなので正式に動けるかもしれないですが、それでも射殺は勝手にできないだろう。

逆に日本の警察官が他国で捜査の一環として射殺はできないだろうし。

銃社会のアメリカであっても自衛の手段以外では色々と問題あると思うのですが。

盗聴

ナチュラルに盗聴するな(笑)

常時盗聴してるのか。

アクション

高速道路で長時間スケボー走行はどうなんだろう。

これまでは世良のバイクに乗ったり、短時間の移動はありましたが。

絶対警察に通報されるよな。

格闘

なんで身内同士で争ってるんだ……。

ひつまぶし

なんか自然に小五郎と灰原が食事してて笑った。

小五郎呑気だな〜。

事件発生後だと思うとタイミングがな……。

謎解き演出

昔みたいにさりげなくやってほしい。

劇場版用に劇伴を作るからか(?)、TVシリーズみたいに謎解きといえばこのテーマ曲という演出がしづらくて絵的なわかりやすさを優先しているのかもしれませんが、ファンタジー色が強くてどうも苦手。

変装

変装解く必要ある?

格闘中にマスクが剥がれかけるのはわかりますが、素顔を出す意味がこれといってないのでうーん。

コンビ

世良ちゃんとコナンのコンビは好きだなぁ。

小五郎

元警察官の小五郎が見てるだけというのはちょっと違和感ある。

眠りの小五郎状態ではない場合、傍観者になっているのは微妙かも。

??

何で撃つんだ……。

酔っ払い

非番とはいえ交通課の警察官が昼間から飲酒するだろうか。

合コン回以外では由美さんに酔ったイメージもないのですが。

危険

いくらなんでも急に飛び出したら事故死するリスクある……。

司法取引

そういう問題だろうか。

広義はともかく狭義では性質が異なるし。

こういった司法取引は被害者の処罰感情を無視するようなものだから関係者にも明かすことができないというのが根本的な問題ではないだろうか。

関係者家族も事情を知る権利はあるのでは?

今回の事件の犯人のエンジニアが指摘した点については尤もではないかなと個人的には感じました。

どうしても隠さないといけないような内容でもないのでなおさら。

動機

でも、今回の事件を起こすほどの動機かというと微妙なところ。

一家の人生が変わったのと誤解からの怨恨でしたが、動機としては弱すぎるかな。

15年前の事件についてもテロを起こす動機としては弱いというか説得力に欠けるというか。

しかも寿司職人でしたしね。

日本人というわかりやすさでそういう設定だったのかもしれませんが、今回の事件の犯人のエンジニアと比べれば設定が突飛すぎるかな。

テーマ?

人間の機微を重視するか、司法に委ねるか、というところなのかな?

今回だと、コナンとFBIでは法の部分の捉え方が異なると思うのですが、何(誰)を守るための法なのかという部分が見る人によっては気になるのではないでしょうか。

コナンは犯人であれ基本的には人の命を守るというスタンス。

コナンに限らず、刑事物でもよくありますが、私刑では片付けられない問題ですし、探偵という立場は中立でなければならない。

そして、それは警察官もほぼ同じだと思われます。

ですが、探偵よりも警察にはより厳格なルールや規律がある。

少なくとも今回のケースで射殺していたら後々色々と問題あるかな。

あの時点では全てを把握していなかったとはいえ、大勢の乗客を守ると言う観点では犯人の射殺ではどうにもならない事象がリニアでは起きていましたし。

コナンが止めていなかったら射殺するのか…?みたいな引っ掛かりはありました。

気に入ったところ

地味に良かったのは園子が何かと探偵団を接待していたシーン。

そういえば蘭と園子が別行動って結構珍しい。

それ以外

灰原に関して言えば、状況的にバタバタしていたとはいえ、クエンチの部分で関係者がいるところに一人で立ち入ったり、がやや無理があったかな。

せめて小五郎が同行しているとか、不自然な流れでなければよかったんですが。

初期はともかく近年の劇場版でのコナンと灰原の描かれ方が個人的にはあまり好きではないのでできれば探偵団と行動させてほしかった。

コナン(新一)だとクエンチ知ってそうだしなぁ。

原作だと灰原が知っていてコナンが知らない知識って基本的にないんですよね。

あくまで組織に関することであれば別だとは思うのですが。

総評

冒頭から最後まで、全体的に丁寧な描写ではありました。

強いていうならエンジニアの身内はどうしてるんだ?という疑問くらい。

こまごまとしたギミックは面白かったけど、緊迫感があまりなかったのはなぜだろう。

テンポが悪いだとか、詰め込みすぎというほどでもないとは思うのですが。

超アクションに無理がありすぎるから?

そんなこと言い出したらどの劇場版でも言えることだしなぁ。

リニア内での直線的な動きが地味に映るのが主な理由かもしれない。

かといって高速道路で暴れるのもどうかと思うし。

白鳩たちの起こした事件そのものが誘拐に留まっているのと命までも狙われたのが元FBI長官なことと、白鳩が撃たれるっていうのが連続してるから?

誘拐が目眩しで長官がいきなり狙われるとかだとまだ緊張感があった気もする。

今回は早々にFBI絡みだとはっきりしていたこともあって、コナンが終始尻拭いに走ってたなという印象。

つまらないと言うほど単純な構造でもないのに面白いか?と言うとやや微妙。

列車のアクションだと「ベイカー街の亡霊」が上手いので、それと比べると絵的な面白さは格段に落ちるとは思う。

登場キャラが多いので、色々と処理すべきところが多すぎたのかな。

描写しないといけない要素が多い?

日本警察だとスタンスを説明しなくてもいいという点でシンプルですし、そこらへんかな。

それと合わせてメアリーや世良の関係もあるし、今作はこれまで劇場版だけ見ている人へ原作に興味を持ってもらいたいという狙いでもあったのだろうか。

ややこしすぎてスルーされそうですが。

なんか戦ってたな?みたいな感じ止まりになってそう。

実際は訴求力があったのかまでは知りませんが。

トータルバランス的に世良はよかったなぁ。

描きやすかったのかもしれないですが、作画のバランス的にも世良はよかった印象。

何でもコナンがやる必要もないし、秀𠮷など他のキャラに見せ場があるのは不自然ではないのにどうしてこんなに気分が盛り上がらないんだろう。

何が悪いってこともないのに。なぜなんだ。

やや予定調和っぽいのかもしれない。

手堅くまとまってはいるのですが、探偵団が別の場所にいたというのも大きいか。

ピンチがピンチとして描き切れていないような印象を受けました。

結果論として、今回の事件ではクエンチの被害を除けば第三者の負傷者はいませんが、それがパンチの弱さにつながっているのかな。

他の人が巻き込まれた方がいいということではなく、どっちつかずな感。

ただ、今回の動機で連続殺人になるとかなり後味悪いから仕方ないか。

それにしても会場ぶっ壊して終わりって映画として大団円という感じがなくて、そこが少し残念です。

時勢的に公開が遅れたのは結果的によかったのかもしれないですね。

開催が危ぶまれていた年に公開だと縁起が悪いと思われてしまいそうですし。