感想
シリーズ第2話。
新幹線の後も新シリーズで平次たちが続投するのかな。
扉絵
前回出てきた紅葉について回想する伊織。
一体過去に何があったんだろう。
今シリーズで色々とわかるんだろうか。
紅葉の回想を出しているからには何か新情報が出るとは思われますが。
事件の真相?
犯人の話によると、被害者はアタッシュケース以外の荷物は持っていなかったと尾行の際に確認済みとのこと。
伊織は「元々USBメモリーなんて持っていなかったのでは?」と尋ねますが、犯人曰く「事件の真相がバッチリわかる特ダネのデータを持っていくから待ってろ」と被害者は豪語していたらしい。
USBメモリーの中には鶴城疑惑の真相がわかる何かの証拠が入っているようです。
終点まであと1時間。
前回読んだ時、伊織は相手に心当たりなさそう?と思っていたのですが「やはりこの声どこかで…」と思い出しかけている様子。
伊織の過去
遡ること3年前。
伊織が公安にいたのは3年前までということでいいのかな。
あるいは〜2年前くらいまでか?
回想の紅葉の顔も今よりは幼い雰囲気。
スーツの伊織!
なんか新鮮。
右腕はこの時に傷を負ったようですね。
この状況で仮眠。
やっぱりちょっと変わってるな。
元総理!?
さらっと判明しましたが、なんと、ご隠居は元総理だった……。
財閥の偉いさんだとしか思っていなかったので、予想外でした。
なるほど。
黒田と知り合いというのも納得。
警察関係者とは立場上面識があってもおかしくないですね。
伊織の潜入先が組織繋がりの線は完全に消えた…かな?
少なくとも伊織と今回の3年前の事件では関係がないことがほぼ確定しました。
以前の情報で色々と考えてみましたが腑に落ちないところもあったので、すっきり。
でも気になるのは前日見ていた資料の方かな。
潜入先はこっちが本命だろうか。
今回(3年前)は下見に来ただけだし、気が滅入るというのもちょっと違うかも。
この事件の後(資料が関係ないのなら)あるいは前に潜入してるのかな。
だとしたら伊織が景光のことを知っていたとしてもおかしくはないですが。
閑話休題。
回想の紅葉との出会いも3年前のこの時。
まだ中学生の紅葉かわいいな。
どうやら伊織は当時、元総理が別荘に一週間滞在する予定があったから警備体制を練ろうと他の公安警察官と下見に来たが、なぜか暴漢が大挙して襲ってきてこの有様だったらしい。
紅葉は「変やなァ…お祖父様は色んな人から恨み買うてはるて聞いてますけど…今日は来てはらへんのに…」と言います。
色んな人の中に烏丸家も関係あるのかな。
今回の暴漢は別件なのだろうか。
黒の組織の人間というよりは雇われた相手で今回の犯人がいた組織のようですが。
なぜ暴漢が待機していたのかと思っていた伊織でしたが、紅葉にどうしてここにいるのかと尋ねると「どーせやったらいつもお祖父様が使ってはる車で行きたいってワガママ言うてなァ!」と呑気な返答が。
伊織は紅葉の話を聞いて「それで暴漢連中は元総理が来たと勘違いしたんじゃ…」と原因に気づきますが、「アフタヌーンティーを済ませたら帰るつもりやったから…この床下の穴に隠れてお給仕さんをビックリさせようと思てましたのに全然来はらへんくて…」と紅葉の行動にさすがの伊織も困惑気味の様子。
理由は違いますが、二人とも奇しくも床下収納に隠れるという発想。
どんな出会い方のお嬢様と執事だ。
仲間に電話で連絡し、前日寝不足だったこともあり、仮眠をとる伊織。
「じゃあな…お嬢さん…」がいいですね。
今はしっかり従順に執事していますが、元は普通の人(?)だったのか。
コナン世界に普通の人ってあまりいないからな。
作中で一番変わったキャラかもしれませんが、紅葉が微妙に上を行っているかな。
でも紅葉は子供で伊織は大人だし、いい勝負か。
二人の過去にパンチがありすぎて、面白すぎる。
紅葉の洞察力の高さも血筋かな。
床下で寝入ってしまう伊織。
しかし、突然「ドォン」という銃声で目を覚まします。
どうやら加勢がいたようで、刀やライフルを持った男たちが現れます。
運転手さんが捕まってしまい、紅葉が別荘に来ていたことが暴漢たちにバレてしまいます。
他の公安警察官たちは大丈夫なのか、紅葉は無事に退避したのかと咄嗟に考えた伊織でしたが、1時間が経過していたにもかかわらずまだ紅葉は床下収納の中にいて、伊織の腕にしがみついていました。
「何故、逃げなかったんだ!?」と声をひそめて聞く伊織。
紅葉は「だってケガの手当てしてたら悪い人が入って来てもうて…」と説明。
そうか。
すでに1時間は経っているけど、割と経たない内に暴漢たちが追加で現れたと。
他の公安警察官はどうなったんだろう。
ケガの手当てとして、子供らしいイラストがあしらわれたファンシーな絆創膏が伊織の右腕に貼られていました。
前回回想の「小も大を兼ねる」とはこういうことか。
時計のアラームもぐっすり寝ている伊織を見て、紅葉が止めていたらしい。
おかげで1時間見つからなかったようですね。
「でも何故手当てを?」と伊織は尋ねますが「当たり前です! アンタには元気にウチを守ってもらわなあきませんしなァ…」と。
なるほど。大物の風格だ。
伊織はこの言葉に心を打たれて傷を見たら思い返すくらいには現在紅葉を慕っているというか尊敬しているんだな。
ケガが元で公安をやめたのかなと思ったけど、気が滅入る潜入先は3年前よりもっと前の話なのかな。
今回の事件では気が滅入ることはなさそうだし。
あるいは後のことなのだろうか。
ひそひそと話していた二人でしたが、床下から声がすると暴漢たちに気づかれてしまいます。
ですが、かるたが得意で耳が他人よりよく聞こえる紅葉は外にいるのが3人だと断言。
犯人が床下を開けきるより先に中から出た伊織は3人を制圧。
起き上がった一人は「この借りは返すからな!!」とその場から逃げ出します。
どうして犯人が伊織のことを知っていたのかと思ったらこの時に紅葉と揃って遭遇して名前も知られてしまったからなのか。
実にシンプルでした。
後から公安の仲間たちが駆けつける。
回想終わり。
現在
場面は再び新幹線へ。
「暴漢連中は元総理に不祥事で内閣から更迭され離党させられた鶴城議員の関係者だという疑いがあったが、まさか例の秘書の自殺も…」と考えている伊織。
鶴城議員が呑口議員みたいに組織関連ということはないのかな。
いつかはわかりませんが、今後の組織編に大岡家が絡むようだからどこかでは繋がってきそうですが。
前日見た資料の方なのか?
それとも鶴城議員なのか、あるいは平次が狙われることで大岡家も巻き込まれるということなのか。
SDBの内容や伊織が元公安の人間ということを踏まえると後々何か意味がありそうな気がするけどまだわからないな。
アタッシュケースの中にはもう一つボールペンが。
例のボールペンの尻のノック棒に血は付いていたが、本体の尻に付いた血と隙間があり、何かを書き遺した後、それを悟られないようにペン先をしまった。
もう一度被害者の座っている席に戻る伊織。
あれ、穴だったのか!?
てっきりたまたま被害者の返り血が付着してるのかと思ってた。
大きいな、丸いなとは思っていましたが。
死んでから公共の場所でズボン下げられるとかマジ可哀想な被害者さん……。
でも、それも本人が織り込み済みという。
被害者は服の上から膝の上にボールペンで速記文字を残していた。
手帳に残されていた早稲田式を元に解読すると「クツシタ(靴下)」に。
左右どちらの靴下にも何も入っていないが、右足の甲に妙な跡が。
USBメモリーの跡だったのならそれはどこに?と伊織が思っていたら再び平次が現れる。
「なあ、執事さん! オレら飲み物頼むんやけどアンタも飲むか? 飲むんやったらこん中から選んでーな!」
FILE1114
とスマホを提示。
画面にはコナンからの「探し物はコレでしょ?」というメッセージと共にUSBメモリーが提示されている。
「ジュースがうまいらしいで?」と言う平次。
犯人からはその様子が見えていないらしく、「適当に選んで追っ払え!!」と指示が。
「ジュース言うても色々あるけど…これとかどうや?」と平次がスマホを操作して出した画面にはコナンから「もしそうならこれからボクがする質問に答えてくれる?」とさらにメッセージが。
平次と紅葉
平次がUSBメモリーを伊織より先に見つけていた??
伊織が戻って来ないのを気にして平次が14号車を探していた可能性はありそうですね。
3年前当時犯人の声を聞いていたので伊織がビールをかけられた時点で紅葉が犯人に気づいてるかも。
倒された3人のうちの一人、頭にバンダナ(?)を巻いた男が前回ビールをかけてきた男とよく似ていますし。
それで紅葉が平次に相談したのかな??
ナイフの男もすでに無力化されてるかも?
いくらなんでもナイフ持った男のそばから離れて平次が和葉を残していくとは思えないし……。
伊織を脅迫している犯人とインカムで話していたであろう相手が残りの男で、ビール男と出所後に3年前別荘から逃げ出した男が合流してまだ用心棒を続けていたのかも。
残りの男は東京で待機している可能性もあるだろうか。
だとしたらコナンや蘭の出番だな。
次回は第30号へ続く。
気になるところ
秘書が投身自殺をしているようですが、それでも鶴城議員の方は完全には失脚していないということなんだろうか。
少なくとも3年前には元総理だった大岡家のご隠居による更迭を恨んでいたからには相当な力を持つ議員だったのだろうか。
内閣を更迭と前回説明しているので、元大臣と思われますが。
伊織の回想で出て来た鶴城議員の顔的にご隠居の想定されるお年と比べればだいぶ若そうですね。
組織は過去に議員の暗殺を企てていたくらいだし、ポジション的には偶然で済ませるには引っかかるところがありますね、鶴城事件。
収賄としか書かれていませんが、収賄疑惑で更迭された人間。
収賄疑惑はたまたま呑口議員と被ってるだけなのか。
組織が危惧するなら鶴城議員もとっくに消されてそうですが。
秘書が投身自殺をした後にも伊織が真相を知らないということは当時は調べてもそれ以上わからなかったということ。
暴漢たちはまだ議員との縁が切れていない可能性は高そうですね。
そうでもなければフリーライターが情報を掴んだことを暴漢たちが把握しているのが不自然。
尾行でもしていないと新聞社に売り込むのをちょうど知るのは難しいと思われる。
秘書を殺害したのがこの暴漢たちなら血眼で情報を探っていてもおかしくはないですが、割に合わないと思って議員を避けてもおかしくないのに。
お金のためにまだ繋がっているということなのでしょうか。
このシリーズは謎を残して終わる感じになるんだろうか。
組織が無関係であれば犯人が捕まって解決だと思うのですが、もし組織と関係あるのならすでに鶴城議員がAPTX4869で殺されているという可能性もあるかも?
ちょっと飛躍していますが。
東京へ行くエピソードに続くのか。
事件が起きて紅葉が間接的にでも狙われたのならこのまま東京へ、となるかは微妙なんだろうか。
それとも東京へ行って黒田と伊織が接触するか?
百人一首の大会どころではない気がしますが、解決すれば万事丸く収まるんだろうか。
少なくとも警視庁に犯人を回収してもらわないといけないだろうしな。
もしかするとこの流れで平次が狙われるパターンあるかも!?
そろそろ!?