サンデー感想

FILE1115「執事と探偵」

感想

シリーズ解決編。

どうやら今シリーズは3話構成のようなので、伊織と紅葉、平次たちの登場は今シリーズ限りでよさそう?

ちなみにアマンダ・羽田浩司殺害事件解明のシリーズでは発端の事件含め、7話構成でした。

扉絵

アオリ文。

執事と探偵、謀のお時間です。

〈人質に取られた紅葉、無事救出できるか——!?〉

FILE1115

ストーリー上別におかしくはないのですが、スルーされる和葉……。

同じ並びに座ってるのでピンチなのはあまり変わらないと思うんだけども。

扉絵は伊織と平次とコナンの三者。

作戦進行開始

コナンと平次の作戦に伊織も乗ることに。

酔っ払いに扮した犯人の一人は紅葉と和葉の後ろの席でナイフを持って待機しています。

やっぱり置いてきてたんかい(笑)

紅葉と和葉は何話してるんだろう。

和葉の顔を見る限り、紅葉はともかくとして友好的とは言い難そうですね。

予定通り、平次の合図で作戦開始。

コナンの指示で、犯人との通話の声を段々と小さくしていく伊織。

声を聞き取れなくなった犯人は思わず声を荒げます。

それにより平次が犯人の居場所を突き止めました。

次に、平次が和葉にスマホの通話で合図。

和葉は後ろにいる犯人の男の席の方までやってくると、荷物棚に置いてあったトランクを引き下して頭の上から殴打。

衝撃で犯人の手からナイフが離れます。

ちゃんと和葉に話は通っていたんですね。

じゃあやっぱり紅葉も知っているのか。

平次は伊織と話していた犯人と同じ並びの席に座っていたお年寄りの男性が持っていた杖を拝借。

杖の持ち手を利用し、ナイフを持って向かってきたもう一人の男を撃退。

和葉は酔っ払いナイフ男を押さえた状態で平次に報告。

さすがしっかりしてるなぁ。

和葉は原作でもアクションシーンが比較的珍しいので久々だと新鮮。

平次は得物があれば別ですが、生身でこれはすごいですよね。

もう一人の犯人ってもしかして男じゃなくて車内販売の女性!?

被害者の横を通り過ぎた時も気になってたけど。

と思ってたら、やっぱりそうでした。

回収されないはずだったUSBが持ち去られ、伊織は先程の車内販売員が車両から出入りする際の会釈を怠っていたことを思い出します。

伊織が中から声のするトイレへ向かうと、本物の社内販売員がテープで拘束されている状態で発見。

犯人の一人を押さえつけていた和葉とその近くにいた紅葉でしたが、残りの犯人が仲間を助けるためにナイフを振り下ろします。

この場面、紅葉が咄嗟に和葉を庇うように抱きついているのがいいですね。

こわくて、という可能性もあるけど、それ以前に庇っているんじゃないかなと思いました。

本当に根が良い子ですよね。

劇場版見てるとそれがよくわかるのですが、原作でもついに描かれてよかったです。

これをきっかけに和葉と紅葉は親しくなるのかな?

劇場版だと視聴者側には紅葉の性格がわかるけど…という感じでしたし、良い補完かも。

振り下ろされたナイフは間一髪で二人を避け、間に入った伊織の左胸に突き刺さります。

その瞬間、背後から平次が杖を使って犯人を気絶させました。

「伊織!! 死なんといて!!」と泣いている紅葉。

「だ、大丈夫です…」という伊織ですが、紅葉は「けどこんなに深ォ…」と顔面蒼白。

しかし、ナイフがスポッとあっさり抜けました。

血が出ないことに困惑する紅葉と和葉。

ナイフは胸ポケットに入っていたカルタに刺さって無事だった模様。

よかった〜。

カルタって結構頑丈な作りですもんね。

紅葉は「やっぱり…小も大を兼ねますやん!」と言う紅葉。

「一枚一枚は薄くて小さいかるたの札でも…ようけ重なると厚くて硬い盾になる…。アンタは忘れてもうたかもしれんけど…。コレ昔…アンタに言うた事あるんやで?」

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と紅葉が言います。

こう正面に立ってると伊織は結構背が高いのか。

低いイメージも特になかったですが、あらためてみると紅葉と身長差結構ありますね。

伊織が紅葉の言葉を大切にしていたように、紅葉の方もちゃんと覚えていたようです。

良い絆だ。

紅葉の笑顔もかわいい。

やっぱりあの言葉がきっかけで公安を辞めて、執事になったようです。

だとすると、ご隠居は伊織の経歴も加味して雇い入れてくれたのかな?

護衛兼執事みたいなものか。

常に行動を共にしているわけではないだろうけど。

運転手が捕まってしまった過去とか考えるとうってつけではある。

30分後、新幹線は無事(?)東京駅に到着し、犯人の3人は目暮警部たちに身柄を確保されました。

3人は鶴城議員に指示されて今回の事件を起こしたようです。

USBメモリーの中身はというと、鶴城議員の秘書を投身自殺に見せかけて突き落とした様子が偶然向かいのマンションの住人が夕焼けが綺麗だからと撮影していた映像に映り込んでいたというもの。

鶴城議員もその場にいたため、殺人の共同正犯で逮捕されるだろうという見込み。

どうやらやはり組織は関係なかったようですね。

その映像、撮影者にしばらく気づかれてなかったのかな。

編集しようとして発覚し、タレコミがあったか何かで被害者が情報を得たのでしょうか。

すぐに警察へ通報しておけば今回の事件は起きてなさそうだったなぁ。残念。

伊織がなかなか戻ってこないのと、紅葉がスマホに電話をかけても出ないから平次が様子を見に行って被害者の遺体を調べていた伊織を発見したというのが真相だったようです。

声は関係なかったのか。

その後、平次はコナンに写真を送って靴下にUSBメモリーが隠されていることを突き止め、中身をタブレット端末で確認して事件を把握した状態で伊織に話しかけていたようです。

伊織は「素晴らしい!! やはり貴方は紅葉お嬢様に相応しいお方です!!」と平次を絶賛。

平次と和葉は「はぁ!?」という反応。

コナンと平次の二人でじゃなくてコナンが解いたのかな?と思ってたらやっぱり速記文字はコナンが解いたらしい(笑)

タイミングの問題なのか、それともコナン(新一)しか知らなかったのか。

行き違いの片思いはまだまだ続きそうです。

不穏な展開?

駅のホームから階段へと向かっている平次たち。

一方、降谷と一緒に歩いていて伊織を見かけた風見は「警察学校時代の同期がいたような…」と。

風見と顔見知りの可能性も以前の記事で書きましたが、まさか本当にそうだったとは。

同期なのか。

伊織は30歳なのでそういえば風見と同い年か。

そこはあまり考えてなかった(笑)

伊織と黒田の会話内容的にもしや?ぐらいのこじつけでしたが、結構接点あったのかな?

「そいつ」と言っているくらいですが、「もう辞めたとか…」という言い方的に面識はあっても最近話しているということはなさそう。

あるとしたら公安を退く前に伊織と風見が景光について話したことがあるのかもなぁ。

その話の流れで降谷のことを少し話していたのかもしれないですね。

しがらみはきっとそういうことだろう。

だとしたら伊織が喫茶ポアロにやってきた時は変装した状態だったし、会話していなさそうだったのも納得。

珍しく予想が当たったかも。公安の名前ありキャラクターの数があまりいないからSDBの内容(風見と景光に面識があるらしいこと)を踏まえての消去法でしたが。

誰かと待ち合わせを予定しているらしく、駅のホームで風見と別れた降谷は一人新幹線の車両へ。

もうすぐ発車時刻なのに車内には誰も乗っていない。

すると、突然電話の着信音が。

座席の荷物入れの部分に入っていたスマホに出ると、

窓の外を見よ…

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FILE1102で登場した謎の老人が再び。

江戸川コナンを調べ上げろ…骨の髄までな…

「りょ、了解しました…」

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そして電話は切られてしまい、謎の老人を乗せた新幹線は走り去りました。

相手側の車両も貸切っぽいなー。

わざわざ呼び出した車両を空にしているくらいだし。

伊織と紅葉のやったことと重ねて、こういった形で意味を持つとは予想外な展開でした。

細かいところは後述。

降谷が電話していた最中、上着のポケットに入れていたスマホの電話着信が。

こちらはバイブ(消音)のみ。

電話は黒田からでした。

何かあったのかと尋ねられましたが、何でもありませんと返答する降谷。

ターゲットが工藤新一から江戸川コナンへと変わったのか?

謎ですね〜。

以前と同様、謎の老人は江戸川コナンに対し、強い関心あるいは憎悪を抱いている(?)ようですね。

FILE1102ではスマホの画面を割るほどでしたし、やはり黒田と顔見知りであるご隠居説は薄そう。

紅葉や鶴城議員更迭の件を考えてもご隠居は善人側でしょうし。

となると烏丸なのか?

それとも新たなキャラなのか?

FILE1090の烏丸らしき人物と同一なのか。

それとも違うのか。

同一人物だと仮定すると

  • シルエットが違うように見える
  • セリフのフォントが違う
  • 酸素マスクはつけていない

と違いがあるため、メアリーを炙り出した人物が何者なのかもあらためて考え直さないといけないかな。

羽田康晴だと仮定すると、わざわざお付きの運転手がホテルから誘き出したりはしないでしょう。

特に、メアリーと世良真純の支援者が羽田家だと思われるため彼女を罠にかけるのは不自然(もし仮に、世話になってる父親の友人=MI6という比喩だとしても同様)

うーん。

相手と降谷が回りくどい方法でコンタクトをとっている以上、警察関係者であることもまずないでしょうね。

何者だ?

組織に関して言えば、No.2がいる以上、ボスを除くこれ以上の大物は出てこないとみた方がよいと思われますが。

いずれにしろ、ワードチョイス含め、不穏なことは間違いない。

世良やメアリーを尾行している(?)、秘匿性が高い(ホテルからの避難時、野次馬が撮った映像などが出てこない)のと今回共通している部分はあるため、とりあえず烏丸でいいのかな〜。

実は烏丸蓮耶とは二人組だったりして(笑)

それは半分冗談として、正面からはともかく横顔だけならスマホを破壊した男=今回降谷と接触した男は黒田たちのそばを通りかかった車内の男=メアリーたちを見つけた男と似てるようにも見えますし。

が、しかし酸素マスクの謎がな。

和装、洋装でも違うし。

病院通いしているだけで、本調子の時はいらないのかもしれないし、気分で服装を変えるだけかもしれない。

とりあえずは第二の烏丸蓮耶候補とみなしておきます。

次回、第39号へ続く。

次号第31号は6月28日発売。

しばらく休載ですね。