感想
シリーズ第2話。
扉絵
スタッフの服を着て、新一の姿で企み顔をしているキッドとそれを不審そうに見ているコナン。
怪盗の獲物は謎の解答!?
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これは「怪盗」と「解答」をかけているのか(笑)
さっそく本編へ。
推理
扉絵の偽新一はあやしげな表情でしたが、さすがキッドというべきなのか新一らしく中森警部に状況説明をします。
コナンと取引した後、社長の遺体のそばに怪盗キッドとして王冠は本物ではない旨のカードを残したことにしました。
前回に引き続き、新一として話すコマ、お馴染みのキャラクター氏名年齢職業欄に『実はキッドの変装』という説明。
もう状況が無茶苦茶です(笑)
劇場版では何度か新一に変装しているキッドですが、本編だと不思議な感じ。
それはそうと。
前回読んだ時に気になっていた技術部長は事件現場にいました。
ということは前回キッドはスタッフの一人に紛れ込んでいたようですね。
技術部長はいつの間に。事件時どこにいたんだ。
そもそもキッドと社長がどうやって展示室に入ったのか、入り口から入ったのなら監視カメラに映されているはずだと社長秘書は尋ねますが、白馬はルーバーレンズで映らないようにされていたと説明。
前回コナンが気づいたやつですね。
このルーバーレンズとやらがよくわからなくて気になっていたのですが、なるほど。
キッドがこれをいつ設置したのかという話を白馬がしていると、途中からキッド本人が新一の推理として説明を始めました。
自分で言うのか(笑)
おかしくはないけどおかしいだろう。
事件の真相はコナンが担当してキッドの計画は本人が暴露か。
茶番すぎる(笑)
劇場版とも違った雰囲気の話になっていて、面白いですね。
中森警部によると展示時間終了間際に老人が落としたコンタクトレンズを探すのを一人の機動隊員が手伝っていたとのこと。
つまり、前回の時点で客の中に寺井ちゃんが混じっていたようですが、それらしい人は前回のコマにはいなかったので、説明のみですね。
寺井ちゃんが気を逸らしている間、施工業者に混ざっていたキッドはダミーの消火栓を入り口付近に取り付け、その中に隠れていたらしい。
その後、社長やスタッフがミスト装置を作動させ、展示室のチェックを終えてその場から去った後にダミーの消火栓から抜け出し、ルーバーレンズを防犯カメラの前に取り付けて堂々と扉のロックを解錠して展示室の中へ入ったとのこと。
知ってみるとなんてことはないですね。さすがマジシャン。
暗証番号を押す音を聞いて、桁数がわかり、どこに指紋がついているか目視で確認してそこから何通りになるのか絞り込んだとのこと。
あの短時間でそれをするのはさすが。
次郎吉に「さすが工藤新一君じゃ!!」と褒められて、いけしゃあしゃあと取り澄ますキッド。
その様子を見ていたコナンは呆れ顔。まあ、自作自演だからね。
正体バレたら怒るだろうなぁ(笑)
これ、コナンも巻き添えで怒られないんだろうか。
一応、キッドも後々フォローするつもりあるのかな。
そういえば、例の(?)謎の鷹老人シリーズ最後に出てくるかな?
それが一番気になっているんですよね。
白馬の作戦
まんまとキッドにしてやられたということかと不満げな中森警部でしたが、白馬はこれを予見していたとのこと。
まあ、待ち構えていましたしね。
次郎吉に協力していたのもミストの装置もキッドがルーバーレンズを使うよう誘導するためだったらしい。光るラインも同様。
もちろん偽の消火栓にも気づいていて、暗証番号ですら白馬の手のひらの上。
確かに、暗証番号の件はキッド回にしては珍しく単純だなとは思っていました。
普段は侵入経路がもっと複雑というか。一本道だったのはこういう罠だったからなのか。
今回、もし殺人事件がなくてコナンがいなかったらマジでヤバかったかもしれないですね。
そうなると、まじ快の話になってしまいますが。
食えないなぁ、白馬。
まじ快の時よりコナン回の方が強敵度増してる気がする。
元々、コナンに逆輸入時の時に白馬のかっこよさが補整というか強化されているなぁとは思っていましたが。
白馬の様子からみても、キッドが新一に扮したことには気づいてますね。
当然といえば当然なのですが、この展開で急に新一が登場はいくらなんでも無理筋なので仕方がないか。
それにしても、さすがにその表情は隠す気ないだろ、キッド(笑)
もしも白馬が最初から今回の一件に噛んでいなければ、ワンチャン新一で通せたのかもしれませんが、どちらかといえば中森警部に隠し通すことを優先したか。
一応、フェア(?)な勝負なら白馬も深追いはしないだろうし、この場さえ乗り切ればいいと思ったのかな。
もはやコナンも感心するより呆れている(?)というか面白くなさそう。
キッドと白馬の小競り合いというか腹の探り合いはコナンの立場だと部外者とはいえ、探偵としてはここまで先回りされるとうざいか。
コナンとキッドはどういう取引したんだろう。推理のみなのかな。
ただ、負けず嫌いで利害一致しただけ?
コナン(新一)にとっては、白馬一人に任せるのも面白くないというのはありそうですが。
今シリーズ、三者初対面ではないことならではのお話ですね。
(しかしまさか白馬が帰って来てるとは…。ずっとロンドンに留学してろっつーの!)
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めっちゃdisってる(笑)
でも今回の白馬かなりかっこいいので本誌で確かめることをオススメします。
もし平次がこの場にいたらかなりツッコんでそうだな。
探偵甲子園も面白かったですし、鎮魂歌は本人登場ではなかったですがお祭り映画だったので、もしいつか正式に白馬が登場するなら映画は盛り上がるかもしれないですね。
実際はありえるのかわかりませんが、もし安室も登場するならコナンでは10作目以来声優さん揃い踏みということになったら面白いかも。
キッドVSコナン&平次&白馬&安室だったらもうオーバーキルだし、さすがにないか(笑)
三角関係?
中森警部が恒例の頬つねり。
髪型は変えているとはいえ、キッドと快斗の素顔はそっくりなので問題なし。
ですが、コナンはキッドの素顔を正式には知らなかったので大慌て(笑)
その様子をモニター越しに見ていた園子は「なんだー。やっぱりキッド様じゃなかったか!」と残念がる。
状況的に今それどころじゃないし、そもそも白馬、興味ないと思うよ(笑)というのは置いといて、色々と人間関係を知らない園子ならではの視点でしたね。
白馬とキッドがライバルなのをちゃんと知ったらそれはそれで楽しみそうですが、白馬と園子の両方が出てくるのは今シリーズ限りなんだろうか。
キャラ的には絡みづらいような。
この場合、キッド派になるのかな。
現場検証と気になる点
一方、現場検証を済ませたコナンたちは気になる点を答え合わせすることに。
さすがに本格的な殺人事件に突如巻き込まれたキッドは白馬に話を合わせるしかありません。
これまでは下調べをしていたり、犯人の思惑に巻き込まれていると知った上で動いていたことがあるくらいですが、今回は予見すらできていなかったようですし、仕方ない。
白馬は気になった点を二つ提示した後、新一に扮したキッド(快斗)に三つ目は何かと迫る。
言葉に詰まるキッド(快斗)でしたが、背後からコナンが蝶ネクタイ型変声機のマイク機能で指示し、アシストして事なきを得ました。
白馬とコナンが注目したのは以下。
- 血痕と弾痕の位置から離れた玉座へ遺体が運ばれている点。
- 遺体の両足の靴の爪先についた何かの跡。
- 遺体に向かって右側のカーテンに付着した飛沫血痕。
コナンを探偵として高く評価している白馬は他に何か気づいたか尋ねますが、コナンは二人と同じだと答えます。
状況を踏まえると必然的にコナンが協力していることになると白馬は気づいてますかね。
まあ、自身で暴くのが性に合うだろうからそれほど探りは入れないのかも。
その後、こそこそと新一inキッドに話しかけるコナン。
推理する際はさきほどのように変声機のマイクからキッドがつけているイヤホンに声を飛ばすから余計なことを話すなと耳打ち。
「——つか何でオメー、オレに顔が似てんだよ?」
「知るか!! 先祖が同じだったんじゃねぇの?」(正直…声も特に変えてねぇけど…)
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笑った。
とても今更ですが、以前から読者がコナンに気づいてほしかったところなのでメタいけど満足。
先祖(笑)
作品的には先祖といえば先祖かな。
キッド(快斗)の大雑把な解釈で笑う。
一応それぞれの作中設定では同い年にしても、誕生日も両親も違うので近しい血縁者でないことは確かですが。
何気にコナンがキッドの素顔を知ったのは初ですね。
キッドがコナン=新一と知っている(ことをコナンが知っている)というのはずっと確定事項でしたが。
年齢の推定ぐらいはしていましたが、顔をつねられたことでコナンの中で本当に素顔であることが確定したのは不思議な感じ。
やっぱり今シリーズ、コナン・まじ快共通世界の最後の話なんじゃ……。
さすがにキッド登場は今後もまだあるとは思われますが。
カーテンの謎
カーテンに飛んでいた血痕について。
中森警部がカーテンが窓にかけられていなければ犯行が外から丸見えだったのにと言います。
いや、そもそも丸見えなら犯行現場にならないのでは。
最初はカーテンがつけられていませんでしたが、外が丸見えだと怖いと苦情が入ったためらしい。
この苦情を入れたのが犯人ということ?
たまたま犯行現場に選ぶとは思えませんが。
次郎吉の回想コマ的に何とも言えない。
その場で客の誰かが伝えたようにも思えますね。
ですが、衝動的な犯行だったら拳銃は使わないでしょう。
今回のキッド捕獲作戦を立てたのは次郎吉と白馬でだろうし、被害者の関係者がカーテンを想定して計画を立てるのは結構難しそう。
もしかすると命を狙われたのは犯人で、揉み合った後返り討ちにされた??
だとしたら殺害場所に対し、遺体の位置が変わったことも頷けますが。
それでもカーテンに付いた血痕は気になるな。
殺害場所に残っている血痕は壁の下の方で、被害者は胡座の姿勢。
座った状態でないと殺害できない。
靴の爪先についたのが血痕だったと仮定してもカーテンに飛んだ血の説明がつかない。
もし飛沫血痕が被害者のものではなく加害者のものだったとしたら。
量を考えると軽傷ではないだろうし、無理があるか。
でも、前回言っていた被害者から送られたメールというのが犯人からの仕込みではなく本人からなのだとしたら被害者と加害者が入れ替わったような気も。
次郎吉に扉を開閉できる展示室内のボタンは一つだけだと確認した白馬は技術部長、社長秘書、社長夫人の三人の容疑者に別室で話を聞くことに。
別室って警備室とは別のところで話すのかな。
追及
コナンが協力する条件として提示したのは正体が絶対にバレないようにすること。
すっかり新一になりきってクリアしたキッドでしたが、コナンは「バッチリ過ぎてなんか腹立つ!」とそれはそれで内心複雑。
その様子を少し離れたところから見ていた白馬は事情聴取の前に誰が犯人だと思うか聞きたいと言い出します。
停電した時も被害者のそばにいたという技術部長が一番怪しいが、社長夫人と秘書は同じ香水をしていたので二人ができているかもしれないとも言う新一inキッド。
前回読んだ時、気になっていましたがやっぱりあの二人はただならぬ関係でしたか。
その答えを聞いて「日本警察の救世主とか言われてたからもっとすごいのかと思った…」と挑発する白馬。
乗せられるなとコナンが忠告しようとするのですが、キッドは被害者の自殺の可能性も指摘。
得意げなキッドですが、コナンは驚愕。
現場に落ちていたのはサイレンサー付きの拳銃。
あれを正面からこめかみに当てた状態で撃ち抜くのは体勢的にかなり無理がある。
たとえそうやって撃ったとしてもこめかみに銃口が接触し、焦げ跡が残る。
そもそも自殺者がサイレンサーをつける理由は皆無。
つまり、殺人以外ありえない。君は本当に工藤新一なのか?と追及する白馬。
慌てて口を挟もうとしたコナンですが、白馬に阻止されてしまいました。
次回、第52号へ続く。
これ、他殺に見せかけた自殺かも?
社長は二人に恨みがあり、殺人の動機がありそうな二人を呼び出した。
技術部長の方はわかりませんが、秘書と妻に関しては不倫疑惑がありますし。
前日にカラオケをしていたことを踏まえると喉を潰していた社長と技術部長には何もトラブルがないんだろうか。
取り付けられたカーテンに何か細工していて、遺体が移動している??
うーん。でもさすがに壁際にあった遺体をあそこまで運べるかな。
自殺であることをカムフラージュするために何かをしたような気がする。
前回読んだ時に、撃たれた箇所が正面寄りのこめかみ付近なのがなんか不自然だよなぁと思っていたんですよね(だから一応、額と書いた)
普通に自殺なら真横から、あるいは他殺なら真正面から狙うでしょうし。
動く的ならともかく、犯人の利き腕が右手だとしたらかなり不自然な位置。
第一に、どうやって展示室に入ったのかという謎がある。
別の場所にいたであろう秘書と社長夫人には無理。
開閉ボタンが一つしかないことを確認していた白馬は何かわかっていてキッドがボロを出すか試しているんだろうか。
気になります。