サンデー感想

FILE1122「探偵」

感想

今回は前置きが長いです。

表紙

前号はベルツリータワーを背に空中を飛ぶキッドでしたが、今週号はそれを睨むかのように険しい顔をしているコナン。

ということは今回解決編でやはりキッドには逃げられてしまう、というシーンに繋がる表紙なのかな。

前号のみだとキッドしか目立っていなかったのですが、繋がる表紙の可能性については深く考えていませんでした。

前号と引き続き、背景色がシンプルだと特別号というかサンデーSのような雰囲気で良いですね。

絵に集中しやすい。

前号でもうっすら予告ページがあったのですが、30周年プロジェクトなるものが始動するそうで。

恒例の2024年劇場版のティザービジュアルも解禁。

2024年劇場版キービジュアル

ティザービジュアルにはキッド、コナン、平次と和葉、伊織と紅葉、さらに沖田と揃い踏み。

いいですね。

ティザーはティザーなので、まさか映画で告白はないでしょう。

あっても勘違いオチかなぁ。

和葉が涙目なのが気になる。

二人に何が起こるんだろう。

どちらか(平次?)が危険な目に遭うんだろうか。

あるいは告白に感動するというイメージで描かれたのかな。

平次の表情や傷などもないことを踏まえると。

それでもあくまでキービジュアルなので告白成立はないだろうけど。

和葉が嬉し泣きもなくはないけど、基本的に自分のことで泣くよりは人のために涙を流すタイプだと思うのでキービジュアル限定のイメージって感じがする。

キッドとコナンそれぞれの微笑みが良い。

平次と和葉を応援しているかのようなイメージですね。

タイトルは「100万ドルの五稜星(みちしるべ)」

背景にあるのは五稜郭?

キッドが手に持っているのは手袋かな。

こういう謎解きは、得意だろ…?

サンデー2024年1号

コナン展開催

30周年の歴史と魅力を6つのテーマに分け、深掘り展示されるとのこと。

キービジュアル

コナン展キービジュアルの描き下ろしが良い。

ベルモットがゴージャスですね。

園子のドレス姿と表情がかわいい。

京極さんがむっつり顔なのはキッドがそばにいるからですかね。

園子の護衛ポジションとしての顔なのかも?

キッドは珍しくシルクハットを脱いだ状態のため、特別な感じでやっぱり白と水色が似合う。

和葉はお馴染みのカラーでかわいい。

灰原はおませさんスタイルなのか、珍しいポージング。

そういえば珍しく少年探偵団や捜査一課の面々がいないですね。

もしかすると本当はもっと長い描き下ろしなのかな。

メンツの選出基準が割と謎ではあるので、ティザーとは別に正式なポスターなりがあるのかも?

ジンがとても興味深い。

記念ロゴ

100巻記念ロゴイラストもかわいかったですが、30周年記念ロゴイラストも負けず劣らずかわいい。

since1994に歴史の重みを感じます。

まさかここまで続くとは誰も思っていなかったでしょう。

とにかく30周年おめでとうございます。

できれば完結まで見守りたいところですが、劇場版次第なところもあるのかな。

諸々の都合を考えると、あと5年〜??年以内には完結するかな。

それでも現在の掲載ペースだと年1〜2冊刊行なので相当かかってしまいますが、いずれは日常の事件がなくなる時が来るのかも。

それだとかなりコンパクトにまとめられる気がする。


興味深いのは2024年1月10日発売のサンデー7号で「新シリーズ突入」と書いてあること。

やはり今週号で解決編、今年最後の回ですね。

30周年企画

が色々と用意されているようなのですが、個人的にはダ・ヴィンチの読者参加型スペシャルコラボ号が気になりますね。

しかも、このミス(このミステリーがすごい!)では、なんとあの東野圭吾さんと対談されているそうです。

以前、「容疑者Xの献身」を読んだことがあるとSDBのQ&Aでコメントされていましたね。

そこらへんに触れているかな。

原作は読んだことがないのですが、個人的にも後を引く印象深い(映画を見終わった後しばらく落ち込んだ)物語だったのでこちらも気になります。

→追記。

対談を読んでの感想。

なかなか興味深かったです。

特に取材の部分。共に膨大な時間をかけて取り組んでいるのだなぁと改めて感服。

もはやコナンとは無関係ですが、東野圭吾さんが石神についてなんとからないかと考えられているのが「おっ」と思ったり。

スピンオフを作る感覚や映像化、トリックや動機の考え方などどちらの読者でもなるほどなと深く考えさせられる作り手ならではの対談といった感じ。

何気に灰原の誕生日も昔から気になっているんですよね。

誕生日自体設定されているキャラが元々限られていますが、宮野夫妻死亡前後の話だったりで何か明かされるかな。どうにもクリスマスのイメージがありますが。

2024劇場版

キービジュアルに載っていたのは函館の五稜郭で間違いないようです。

関西が舞台じゃないんですね。

すでに大阪も京都も出ているからかな。

何でキッドと平次&和葉なのかと思っていたら「妖精〜」回の名誉挽回(?)編なのか。

高明が印象に残っていたのと全方向気の毒すぎて「これは見てられないな」と敢えて忘れるようにしていたらそのあたり本当にほぼ忘れていた(笑)

因縁がほじくり返されるとは。

原作ではついこの前いい感じだっただけに。

ここ最近の話の流れで紅葉と伊織が登場するのはいいですね〜。

登場人物紹介の説明が何気に細かくて良い。

劇場版は最近の回よりも前の話になるのかな?

伊織と紅葉の関係が描写されるかどうかでそのあたりがわかりそうですが、公開時期を踏まえるとちょうどTVアニメと被るかどうかのタイミングかな。

沖田がどう絡むのかも気になる。

扉絵

白馬、キッド扮する偽新一、コナン。

探偵、その正体に迫る。

FILE1122

サブタイトルは主に白馬にかかっているのか偽含め三人の探偵を指しているのか。

バレバレですが、どうなるのやら。

推理ショー

新一inキッドはコナンから真相がわかったと聞いた後、謎が解けたことを目暮警部たちに報告します。

「眠りはしませんけど…」は新一が言わないだろうなぁという発言。

最初からキッド自身、白馬に挑発的というか元からバレてるだろうからといって大胆ですね。

第一話はまだしも、コナンとしての心の中はともかく普段の新一なら第三者の前で小五郎のことをマイナスに表現することってあまりないからなぁ。

修学旅行の件で違和感はすでに持っているのか、ただ単に父親のことで発言を面白くないと思っているのか読み取れない。

気づいているような。そんな気がします。

白馬は「僕も真相に辿り着いたのでまた答え合わせをしましょうか?」と新一inキッドに言うのですが、キッドは少し不安そう。

ただ、キッドにしてはポーカーフェイスが崩れていて気になる。

わざとかな?

それとも白馬が相手だからなのか。

「構わないかい? コナン君…」という白馬の質問に「ボクは関係ないけど…いいんじゃない?」と返します。

バレてる(笑)

打ち合わせ通り、コナンの助言を受けて新一inキッドはことのあらましを説明。

キッドがルーバーレンズを使うことを予期していたのは白馬だけでなく犯人もそうだったらしい。

キッドが展示室に入る様子が監視カメラに映らないのなら展示室に戻る社長の姿が映らなくても誰も疑問に思わないと考え、犯行に利用したようです。

やはり社長はキッドが現れる前の時点で遺体となっていたことが判明。

最終チェックを終えた後、犯人は現場を停電させて犯行に有利となるよう細工した。

本来であれば、キッドは犯行を終えた後にルーバーレンズを外してから展示室の扉が開いているのを警察に見せ、慌てて突入した機動隊員に紛れて逃げるつもりだったとコナン(新一)は指摘。

一方、キッド(新一)の方は

(あ、当たってやがる…)

FILE1122

背後にいるコナンは得意げ。

そこへ新一inキッド(コナン)の推理を少し離れたところで聞いていた技術部長が「何を言っているんだ」と口を挟んできました。

展示室の最終チェックをおこなった後に社長と一緒に出てきただろうという反論に白馬が「それ、本当に…吉田社長だったんでしょうか?」と疑問を投げかけます。

あの時の社長は防護服を着ていて、目と口がギリギリ出るくらいしか顔が見えていなかった上に前夜カラオケボックスでコンタクトレンズを無くしたので眼鏡をかけていた。

さらに眉毛と髭がふさふさだったので第三者の変装は容易且つカラオケで喉を潰していたことにより声が通常と変わっていても気づかれにくい。

「キッドのような高度な変装技術がなくても成り済ますのが実に容易そうだと思いませんか?」

FILE1122

話は変わりますが、そういえばラムもシンプルな変装ですもんね。

ラムの場合はなりすましではないですが、変装自体高度技術が必須とは限らない。

キッド・ベルモット・有希子がいるので近頃は感覚がそれに慣れがちでしたが、変装って普通↑のような帽子、メガネ、髭、あとはサングラスやウィッグが定番ですよね。

閑話休題。

ですが、偽の社長が出てきた時に本物の社長が亡くなっていたのなら監視カメラに映っているはずだと指摘。

白馬もそう思って防犯カメラの映像を確認してみたが、玉座が見えないように偽社長が前を塞ぐ形で立っていたとのこと。

シリーズ第1話の違和感の正体はそういうことだったのか。

犯人は最終チェックの終わり際、(セキュリティ面で)何か変だと声を掛け、死角になる場所で被害者をしゃがませた状態で射殺したと。

殺害方法は単純に考えてよかったのか。

さすがにサイレンサー付き銃でも周りのスタッフに何も聞こえなかったのかな?

防護服を着ていたら聞き取りづらいということだろうか。

その後、犯人は社長に変装した状態で「確かめたいことがある」と扉を閉め、遺体を玉座まで運んでからOKサインを出し、展示室から出てきたとのこと。

かなり大胆な犯行だな。

何で音が聞こえなかったのかと思ったらミスト装置のせいだったと。

どうして大きな音が出るという説明がされているのか気になってはいましたが、シリーズ中話が進む内にすっかり失念していました。

犯人が誰かという話になり、例の手を組む際に重ねている手が社長と犯人では違うことを新一inキッドがスマホの画像(昔の秘書と社長の写真と奥さんと社長が写っていた写真、さらに事件が起きた後の展示室から出てきた時の画像)で示します。

例の社長から送られてきたメールは秘書が細工していたもの。

追及された秘書は、そもそも10秒でどうやって遺体を玉座まで運んだのか、肝心な説明をしていないと言います。

その方法とは、ファイヤーマンズキャリー

消防士さんがおこなう運搬方法で運んだと。

「さすが工藤新一君だ! 君もそれに気付いたか!! 僕が実践するから相手役をお願いするよ!」と言う白馬に対し、新一(キッド)の顔(笑)

まるで信用していない。

白馬はこれで確保する気なのかな。

快斗は白馬の白々しさに気づいた上でずっと対応しているんでしょう。

この場さえ乗り切ればいいですし。

それに対して、白馬とキッド(快斗)の因縁(?)を把握していないのでこれがほぼ茶番であることに気づいていないコナンは背後で焦ってます。

運搬方法を白馬がキッド(新一)で実践。

運ばれる際の新一inキッド(快斗)の表情が一貫してて笑った。

白馬は長身な方なのでなおさら優位ですが、どうやって逃げる気なんだろう。

被害者の靴についていた踏まれたような跡は犯人が被害者を運ぶ際についたもので、カーテンについていた血痕は被害者を担いだ弾みで飛んだ血液。

遺体を運んだのはすり替わりトリックに気づかせないため。

二度目の現場検証で発見した玉座そばの血痕は被害者を座らせる時に落ちたもの。

靴についている血痕が犯人である証拠。

動機は浮気がバレたから。

キッドの件が片付いたら妻と別れてクビにすると言われ、秘書は株で失敗し首が回らない状況だったので犯行を決意したそう。

社内SNSに関しても犯人の思惑通りにことが進んでいたようですね。

これはほかのスタッフさんたちも可哀想。

犯人はカラオケの際にコンタクトレンズを盗んで変装がしやすいよう仕組んでいた。

さすがに出来すぎてるとは思いましたが、完全に計画していたとは。

怨恨というよりは、借金のためにどうしても首になるわけにいかなかったということみたいですね。

思いとどまればよかったのに。

経歴は犯行手段に関係があっただけで、動機とは無関係でした。

奥さんがうろたえていたのは浮気の件がバレたくなかっただけなのかな。

でも、新社長誰になるんだろう。

技術部長?

少なくとも資材をケチるなと言っていたからにはちゃんと引き継ぎしそうですが。

キッドVS白馬と新一/コナン

新一に扮したキッドを担いだままの白馬。

ついに怪盗キッドであることを暴露し、中森警部も驚きます。

体力に自信のある白馬はこのまま警視庁へ連れて行くと言うのですが、新一inキッドは白馬の両足に手錠を掛けてしまいます。

白馬の両手が塞がった状態だったので今度は完全にキッド有利。

待ち構えていた中森警部と次郎吉からは煙幕で逃亡。

展示室外の廊下にいた二人は中で何事かが起きた様子だと気づきます。

中から出てきた新一inキッドは逃げたキッドを追わなきゃいけないから後で電話すると言って逃亡を図ろうとしますが、阻止される。

隙をついてキッドは逃亡。

園子は本物のキッドだったと知って大喜びでした。

白馬の

「ですよね、コナン君?」

FILE1122

という言葉に驚き焦るコナン。

展示室に突入した際に遺体をすでに発見していたキッドが無実を主張したからコナンは工藤新一に殺人事件の真相を究明してもらおうと決断し、電話で聞いた新一の推理をコナンが蝶ネクタイ型のマイクを通して新一に扮したキッドのイヤホンに送っていたのだろうと言う白馬。

恐るべし、白馬探。

バレたかと思ったコナンでしたが、間一髪?

コナンの正体は守られたとアオリ文にありますが、おそらく白馬は気づいた上でこの場は控えたのではないでしょうか。

コナンと白馬は黄昏の館と探偵甲子園で面識がありますし、白馬はコナンを探偵として認め、評価していました。

今シリーズを踏まえると、さすがにコナンと新一が電話していれば気づく描写があるでしょうし、実際はもちろん電話していないので話を合わせてあげたのかな、と個人的にはそう感じました。

ここまで真相に肉薄していながら、そこだけ気づかないというのも無理があるような。


そして、鷹(?)の老人は出てこなかった。

白馬とは無関係とみて良さそう?

ご隠居なんだろうか。

次郎吉のライバル?

それにしても回りくどい方法で安室(降谷なのかバーボンとしてなのか不明)との面会を用意したり、安室(降谷)は安室で黒田に詳細を知らせていなかったりで、別人という気もします。

すでに書いた通り、次回は第7号へ続く。

新シリーズが気になりますね。