サンデー感想

FILE1076「挑発」

感想

表紙

期待を裏切らないイケメンぶり。

サンデーSっぽいシンプルな背景もかっこいいです。

予想と話の展開

連載再開までに色々なパターンを想定していましたが、考えすぎでした。

前々シリーズが肩透かしだったので過度な期待はしていないつもりですが、ただのVSで終わったらがっくりきます。

ロバノフ王朝

「世紀末の魔術師」でとりあげられていたロマノフ王朝を思い出しますね。

基本的に原作は史実に触れる以外では法律やせいぜい実在するミステリー本や地名や車種くらいで、ほとんどもじった名称で描かれていることが多いです。

劇場版はその時々で取り扱いは変わるようですが。

「令和の魔術師」

ついに平成から令和になってしまいましたか。

コナン時空はどうなっているんでしょうか。

変装

梓さん、額+眼鏡は少しだけ若狭先生と雰囲気が似ているかも。

ただ、梓さんのビジュアルは全然安定しないのであてになりません。

いつもより額が目立ちがちだからかもしれません。

別に分け目も酷似しているわけではなく、額がどのくらい見えているかで印象が変わるのかも。

目つきはまるで似ていませんが。

キャップ

安室の被っている帽子、フサエブランドにしか見えませんが誰も触れていないのが気になります。

今までとは違う変形デザインだと思うのですが。

作中でフサエブランドの帽子が出てきたのは初でしたっけ?

安室はハーフの金髪なので、デザイナーの生い立ちを知っていてブランドのファンなのかな。

臨時休業

臨時休業と言っているので安室が博物館に来たのは偶然のようですね。

作中の時期は不明ですが、連載では何気にFBI連続殺害事件後の登場なのですが、コナンはノーリアクションです。

ラムについて聞いても教えてくれないと考えているからでしょうか。

聞いたら聞いたで「どうして知っているのか」と藪蛇なので仕方ないのかもしれません。

人気店員

米花町なので、ポアロのお客さんも列に並んでいて安室は認知されていました。

雑誌に載らずともお馴染みなようです。

コナン視点だとなぜか喫茶店員というのは当分撤回されなさそうですね。

No.2がいろは寿司にいることを思うと安室がいるのは心強い気がするのですが、コナンは色々把握できていないからなぁ。

工藤新一に関する調査について結局どうなったかコナン自身は気になってないのでしょうか。

「気にしすぎ」はごもっともかも。

安室は堂々としていますね。

身を置いている組織の双方を考えると女性人気とか些細なことすぎて「あーはいはい」という感じかな。

警察学校編でもそうでしたが、人目を引く容姿で目立つのは安室(降谷)にとって慣れっこでもおかしくないですし。

子供の頃のように喧嘩を売られるのでもなければ、腹を立てる理由もないし、まあ、反応薄いのかと(改めて考えると、これに至るベースがエレーナさんの発言なわけで。もしかしたら伊達さんが庇った時はちょっと驚いたのかもしれない。景光も割と冷静でしたし)

ラム(脇田)も黒田も喫茶店員であることは知っているだろうし、コナンの知らないところで実はめちゃくちゃオープン。

帽子は被っていますが、車がない時の簡易変装の習慣があるだけだと思います。

シンプルに金髪は目立つからかな。

ガチガチの変装なら伊達の墓参りの時のようにサングラスをかけているのかと思われます。

この感じだと、梓さんに彼はいないんだろーか(※そういえばSDBで「いない」と否定されていましたが、忘れられた携帯電話の時から気になってたのでちょっと残念でした)

京極さんの妹みたいに存在だけでも明かされてたらいいのにと思わないでもなかったんですけどね。

以前、クリスマスの予定を聞いていた時にデートの予定でもあってシフト変わってほしいのか単に書き入れ時だから人員確保したいだけなのか気になっていたことがありました(どうやら特定の相手はいないようですが)

みんなの梓さんのままでもいいですが、小ネタは割と好きなので。

杉人さん関連やお魚メール、ルポライター探しの話が好きなので、プライベートな梓さんもちょっと気にはなる。

手が空いた時にカードマジックやっているのか。

サービス精神旺盛なのかどうなのか。

WPSの質問コーナー読んだ時も納得でしたが、安室の人格はやはり景光と萩原の影響を受けているというか下敷きにしてそうですね。

「持ってるの?」と言っていましたが、喫茶店にトランプあるのもまあまあおかしいような。

常に持ち歩いているわけではないようですね。

やはり長野旅行の時は脇田と小五郎がペアになれるようカードを用意して、列車内で暇を持て余した際にさりげなくババ抜きを提案していたのでしょうか。

コナンまでもが「安室の兄ちゃんならいけるかもね!」と言っていましたが、これでキッドの対抗心に火がついたようですね。

コナンのお世辞なのかその本職ゆえに器用でキッド対抗が実現可能だと思われたのかはわかりませんが。

「キッドキラーって呼ばれてるボクを挑発しに来たんだよ!!」

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「大昔からやられているこんな子供だましで勝った気になってんなら痛い目に遭うぜ? 名探偵!」

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安室は一見謙遜しているのでキッドの方は気にしていなかったのかも。

ただ、最後のコマを見ても、火がついたのはコナンより安室っぽいですね。

去っていくキッドを見て「まさかアイツじゃないだろうな…」みたいな顔のコナンでなんか笑う。

まじ快を読んだことがあるとコナンでキッドの素(快斗)が出てるのは本当面白いんですよね。

当初はキッドの二枚目な部分しか描いていなかったのを途中から思いきったのか快斗視点も描かれるようになって、驚きましたがそこはコメディとして好きです。

挑発

鳩が飛んでいく頭上を見上げていたコナンたちと違い、安室だけ見上げていませんでした。

挑発した男(キッド)が気になっていたのでしょうか。

ぞくっとするような安室の目つきがかっこいいですね。

一瞬バーボンとしてキッドが気になったのかと思ったのですが、残念ながら話の流れ的にそうではありませんでした。

アイドルフェス

「悪いが」って言っていますが、絶対枕詞で悪いと思っていない。

風見はアイドルオタクなのかと思ったらヨーコちゃんのファンだと判明。

小五郎と今後関わることがあるのでしょうか。

もしかするとヨーコちゃんと比護さん関連で小五郎、灰原、風見、安室の話とかできそう。

関わっていいのかわからない面子ですが、映画のちょっとした小気味良いやりとりくらいで原作だとほとんど関わりのなかった小五郎と灰原が後に絡んだくらいなので先が読めない。

風見がガチ恋タイプなのかそうではないのか気になります。

Tシャツ

懐かしい鉢巻。

観客のTシャツが「HELLO SHERRY」に見えますね。

隠れている部分もありますが、そう読むこともできます。

ダンディライオンを踏まえるとC(桜)の方がありそうなので考えすぎでしょうか。

しかし、安室が被っている帽子がフサエブランドと思われるものですし、どうにも気になります。

デザイナーの生い立ちに共感してブランドを愛用しているだけかもしれませんが。

前述のロゴがヨーコちゃんの曲と関係あるのなら風見から何か触れられる気がします。

キッドが宮野志保に変装していたことが安室に露見する展開になるのではないでしょうか。

合流

理不尽(?)な呼び出しを受けた風見。

三日月っぽい?

個人的に呼び名は「月下の奇術師」の方が好きです。

「我慢しろ…」にも笑いました。

カーボンナノチューブとは

層状構造の炭素が筒状になった分子。

ただの網ではないことに何か意味がありそうです。

漏洩?

これは風見の携帯からキッドに漏れてしまうが、安室も転送された情報を持っているので先回りという流れになるのでしょうか。

「んなモン」風見は意外とくだけた口調にもなるんですね。面白い。

正論をつきつける安室。

今回は棚から牡丹餅でシェリー生存情報が転がり込んでくるという流れを期待してよいのでしょうか。

バレバレ

考え中だった割に視線に気づいてすぐに怪しんでいるあたり、コナンには勘付かれているようですが、この視点の描き方からいってキッドは大丈夫じゃない予感がしますね。

余裕たっぷりなキッド(快斗)になんか和む。

たぶん京極さんと同じ感じになるのではないかなぁ。

「バッサリ切り取って」とあるので、宝石の名前にかけただけではなくナノチューブごと頂いてしまうのではないでしょうか。

超音波カッターみたいなもので切っちゃうとか(※もはや手品じゃない)

ガスマスクが白昼夢に関係するのかもまだわかりませんが、どうやらキッドはトリックに自信ありのようです。

どいつに化けるかと言っても四択です。

ここは風見一択ではないでしょうか。

安室がミステリートレイン編で対面したやべーやつだとこれから気づき、コナンが助け舟を出して会話している内に宮野志保に変装していたことがバレるのでしょうか。

これまでのコナン視点だと安室にシェリーの生存はバレたくない様子ですからキッドに話を通していないことに気づいていないとまずいのでは。

バーボン、安室、降谷といろんな名前ありすぎだとキッドからツッコミがある気もしないでもない。

バーボンという名称はミステリートレイン編でしか知られていないので口滑らせたら終わりかな。

偶発的な絡み方なので、そこまでの展開にならない可能性もありますが。

シェリー生存が判明するとどうなるのか

かつて安室(バーボン)はシェリーを生きたまま組織に連れ戻すと話していました。

ヘリにいたのは純然たる組織の仲間のため、バーボンには特殊な事情があってシェリーを探していたのだと思われます。

もしも今後シェリー生存に気づいたとしても、幼児化がわかったら連れ帰ることはなくなると考えられます。

工藤新一=江戸川コナンがバレるとさすがに周囲も巻き込み、活動にも支障が出かねないので方針は変更されるのではないでしょうか。

なぜ生きたまま連れ戻そうとしていたのか

灰原が抜けて研究が滞っているのを解消しようとしているのかもしれません。

ラムはFBI連続殺害事件の時、あの方と考えが一致しているわけではありませんでした。

現段階では想像でしかありませんが、もしかするとシェリーを必要としているのはラムの可能性もあるのかもしれません。

いくら独断専行のバーボンといえど、過去にはあの方へ了承を取ってから動いていたことを踏まえると、ボスとベルモットに関わる秘密を知っていたとしてもよほど交渉に自信がないと作戦中ベルモットに知られることを理解しながら活動するのはリスクがあります。

  • 長年あの方に仕えたピスコは、個人的な考えはともかく、シェリーを始末しようとしていた(石橋を叩いて渡るあの方はシェリー始末派だと思われる)
  • ジンはシェリーの生死は問わないがとにかく捕まえる派(ガス室から消えたカラクリについてこれ以上触れるつもりはない)
  • ベルモットはシェリーの生存情報が知られている限りは命を狙う(毛利小五郎を庇った一件もあって、ジンから女同士仏心があるのではないかと疑われていたのと幼児化がばれないようにするためにシェリーを発見したバーボンを下手人にしようとしていたと思われる)が、シェリーが死亡したと組織に判断されたので再び放置。
  • バーボンは生きたまま組織に連れ戻す派(組織内の協力者が存在する)

※尚、デパートジャック事件の時には純然たる組織のバーボン設定であっても素顔初登場シリーズ中ですでに公安設定のため、伊達登場以降のミステリートレイン編までの間についても行動に矛盾が生じないようになっていると思われます。

バーボンは疑われている?

工藤新一の生存情報についての報告が曖昧なのか、小五郎に関する情報収集に不満なのか不明ですが、ラムは長野探偵旅行の列車移動中、牽制めいた言葉をバーボンに投げかけています。

シェリー死亡報告をきっかけにラムからの信用が薄れている…?

考えすぎかもしれませんが。

公安としては?

「その間、君には少々気絶してもらいますけどね」というセリフを踏まえると、組織に連れ戻すといっても、もしかすると一時的に死んだふりをさせるつもりだったのかもしれません。※このあたりの考察は組織関連考察②でも詳述。

バーボンとしてはジン、ピスコ、ベルモットのような即始末でもいいはずなのにわざわざ組織内に連れ戻すというのは回りくどく、あの方次第ですが、これまでの描写からみても結局のところシェリーは殺される可能性が高いわけです。

バーボンは純粋な組織のメンバーではないので、いくら仕事上超法規的であってもそんなリスクを犯すというのは不自然です。

尚、組織内の序列はNo.2以外のコードネーム持ちの幹部は同列だと表現されています(SDB参照)

ジンについては質問コーナーで参考程度になのか、多少具体的に一般的な管理職に例えて○○クラスとは言われていますが、あくまで組織全体の幹部の序列であり、幹部内の序列というわけでもなさそうです(SDB参照)

※作中では長年「あの方」に仕えたピスコが致命的な失敗で処刑されていますが、殺しをぬかったラムについては「No.2だから消されていない」と明言されています(SDB参照)

前置きが長くなりましたが、要はバーボンとしては大してメリットはないものの、公安としてはシェリー(宮野志保)を死んだものと見せかけてその後は身柄を預かるということはあるのではないでしょうか(ミストレ当時の作戦として)

シェリーは組織内の半世紀前からのプロジェクトを知る人物でもありますし、聞きたいことが色々あるという可能性は十分考えられます。

前述の通り、組織内での地位向上とまではいかないかもしれませんが、シェリーを始末したと見せかけることで、潜入者であるという疑いを躱しやすくなることと、今後シェリーを探させない、公安としては重要な証人が得られるというメリットがあります。

ただし、ヘリにいる組織の仲間、ベルモット、ジン、あの方を欺かないといけないのでかなりリスクは高いですね。

今はラムの存在も明らかになっているので、ラム込みだとかなり危ない橋を渡る作戦ではあると思います。

ただ単に始末するのなら回りくどい作戦など立てず、ベルモットやジンのようなやり方をするのが自然なので、おそらくはシェリーが生き延びられるために立てた作戦だったのではないでしょうか。

組織がシェリーを探しているままだと、結局は公安の存在を突き止められるリスクが高いので元から絶つ作戦だと思えば大変リスキーではあるもののメリットは大きいと思われます。

この場合、キールがシェリー探しにバーボンが動き出していることを察していた=組織には表向き作戦を隠していないこととも辻褄が合います(※この時の描写の時点ではバーボンはまだ公安ではなく純粋な組織の一員という設定で、安室の素顔が初登場のシリーズ中から公安設定です)

それ以外の作戦(薬の開発の再開)だとやはり、シェリーとバーボンともに組織への反抗から死亡のリスクが高くて不自然になってしまいます。

※ただし、爆弾が仕掛けられていたと知った後に自分についてくるよう求めたことやベルモットがやってきたと思った時の反応を踏まえるとバーボンとしては「組織に連れ戻す」=「研究を進める」という立ち位置だったと考える方が自然です。

尚、「気絶」「少々手荒に」と話していたことから、ヘリにいた組織の仲間に話した作戦では多少手荒な手段を用意していたと考えられます。気絶というのがシェリーから外部への通報を恐れて組織の秘密をできるだけ守る必要があってのことなのかはわかりませんが、爆弾さえ仕掛けられていなければ本来バーボンとシェリーは同行せずの作戦ではあったこと、ヘリにいる仲間にあとは任せる予定だっただけにその真意は多少曖昧なままです。

※もしかするとシェリー=宮野志保だとわかった時に作品終盤であれば、今度こそ同じ作戦を実行するという可能性もありえます。

先に述べた部分では方針を変更するだろうと書きましたが、シェリーの同意が得られている場合はその限りではありません。

この場合のメリットというのは「APTX4869の膨大なデータ」が得られる可能性があることです。

今のところ「完全なデータがなければ解毒薬は完成できない」(灰原登場〜ピスコ編やSDB)というスタンスで話が進んでいるので。

組織が倒された後に回収するという手もありますが、すぐ爆破させて証拠隠滅に動くような組織ですから、今後早めに手を打つ必要が出てくるということはあるかもしれません。

上記の場合はシェリーが把握している上にまだ潰されていない組織の情報があるか、ピスコ編で見ていたようなデータについてバーボンであれば回収できる見込みがあるといったところでしょうか。

ピスコが持っていたモバイルパソコンでアクセスできたくらいなので、シェリーに閲覧されたことを組織が感知できていなかった場合、バーボンの立場なら得られる可能性は高いです。

※パスワード突破だけならシェリーの協力は不要だと思いますが、もしかすると薬について色々と知っているシェリーだけがアクセスできるページだったという可能性もあります(この場合はピスコが閲覧しているとおかしいので、その後見られたとバレたかあるいは全く気づかれていないかのどちらかになる。状況的に閲覧は把握しているか、一通り調べている方が自然)