サンデー感想

FILE1080「瞑れる事件」

感想

シリーズ2話目です。

表紙

表紙の安室かっこいいですね。

前シリーズの笑顔とは一変して、今回は硬い表情です。

他のキャラクターと一線を画する感じ。

もしかするとこの時期の安室(降谷/バーボン)にとっては祝福ムードとは言いがたい展開になるのかも。

そういえば、FBI連続殺害事件シリーズでは不在だったので、その時は表紙にいませんでした。

「不気味な牧場」シリーズでも硬めではありましたが、今回の表紙は他のキャラクターと比べると本当に雰囲気が硬いです。

服装はコナンのジャケットに白の蝶ネクタイですが。

アオリ文

普段そこまで気にしていないのですが、今回は気になるのでとりあげます。

先輩・伊達の手帳が誘う事件を、後輩・高木が追う。

そばに伊達の同期・降谷がいるとも気付かず…

FILE1080

何か不穏な雰囲気がありますね。

毎週

前回FILE1079では梓さんが

「にぎにぎボウヤならよく知ってるんですけど…」

FILE1079

こういう言い方をしていたのが気になっていました。

深い意味はないのかもしれないと思って前回の感想では触れなかったのですが「もしかして、何度か見かけていて前から知っていたのかな」と考えていました。

やはり毎週来ていたようですね。

しかも、半年も来ていたそうです。

それはよく覚えているでしょうね。

1年間ずっと待ち合わせ場所に来ているというわけでもなく、半年というのも妙。

シフト/作中時期

コナンは安室はにぎにぎ少年を見たことがあるのかと聞いてみますが、安室はそうではないらしいようです。

今日は珍しく昼前からシフト入ってるけど…日曜は大体13時からだから…」

FILE1080

気になる情報ですね。

  1. 今シリーズは日曜日である。
  2. 日曜は午後出勤

昼間のようなので「休日かな」とは思っていましたが、探偵団一行が飼育当番のために帝丹小学校に訪れたFILE1070も日曜日でした。

FILE1073でコナン、小五郎、阿笠博士、蘭、園子がレストランに訪れた時も場所は神奈川県で昼間のため、おそらく平日ではないと思われます。

季節感についてはシリーズによって服装がまちまちなので判断できかねるのですが「FBI連続殺害事件」から何日経過していることになっているのでしょうか。

修学旅行編は秋で、FBI連続殺害事件でFBIが暗号を使っていた時の内容では「10月3日」という日付が出てきています(時間は16時。探偵団と一緒にいたコナンは下校時間にFBIが死亡した事件に遭遇した。その後もFBIを組織が追っていたのは19時〜10月4日の3時頃まで)

FILE1067「秘密のお参り」では和葉が「15日」と話しているので、雪が降り積もるほどの冬で尚且つ15日であることは確かです。

お参りであることや受験のお守りの話もしているため、おそらく1月15日ではないかと考えられます。

しかし、前シリーズとその前のシリーズでは半袖を着ているので、季節感が謎です。

前シリーズに関してはFBI連続殺害事件よりももっと前である可能性がありますが、その前のシリーズについてはFBI連続殺害事件やラムが帝丹小学校に現れたよりも後であることは確実です。

作品中は同じイベントは起こらないものの、同じ季節がループしている設定とはいえ、判断が難しいです。

ちなみに76巻「コロンボでの待ち合わせ」で、休日の昼に安室が毛利探偵事務所を訪ねているのですが、その時は「今日のポアロの僕のシフトはお昼までですし…」と話していました。

その次のシリーズ「全然笑わない人」でコナンが「事件の翌日の日曜、たっぷり事情聴取されてたんだから…」と話していたため、安室が探偵事務所にやってきたのは土曜日の昼であったことがわかります。

80巻「未配達の荷物」では猫の大尉が餌をねだりにポアロに現れるのは「夕方」だと言われていました(安室も大尉がポアロに訪れることは知っています)

また、コナンたちが公園で外が明るい内にサッカーをして遊んでいたことを踏まえると、この日も休日であったと思われます。

シフト制というだけあって固定ではないとは思いますが、基本的に日曜は大体13時〜だったのが今回はどうして昼前から出勤となったのか理由が気になりますね。

梓さんもいるため、マスターか安室の都合でもないと予定が変わらないような。

灰原が来るのを狙って出勤することは不可能でしょうし。

出勤を早めて、普段より早く仕事を終える理由が何かあるのか。

あるいは安室が半年の間の内、ある程度の長期間にぎにぎ坊やを見て放置しておくのも不自然なのでこういう話の運び方になったのかもしれません。

フランス?

外国人少年を狙った連続誘拐事件でしょうか。

1年間誘拐されっぱなしだとは(結構ノリで書いてた前回の予想が謎にかすった笑)

伊達さんが接触した少年はにぎにぎ少年とは別人に見えなくもないですが。

そばかすがあったとはいえ、後ろ姿(頭の形)の雰囲気と服装の雰囲気がまるで違ったのは成長して雰囲気が変わった、単に時間が経過しているから普段着が変わっただけなのか。

カナダ発祥のサインという話でしたが。

「助けて」を意味するものはこれしかないのでしょうか。

支援?

土地勘があるという理由だけで駆り出されることがあるんですね。

現実的にはあり得るのでしょうか。

高木刑事の家が伊達さんと割と近いというのも予想外でした。

高木刑事の個人的なことはほとんど明かされたことがないため、非常に興味深いです。

ちなみにWPSの質問コーナーでは「萩原さん&松田さんと伊達さんとは地元が近いんですか?」という質問に「あーなるほど近いかも」と回答されています。

まさかの

「泥会」(でいさんかい)の名前が出るのは久しぶりですね。

何気に漢字が変わっているのですが。

49巻「新たなる指令」と52巻「スーパーマン」では「泥会」だったのに。

字面を考えると、当時が誤植だったのかな。

……いやいやいや。

何年経っているんですかという話ですね。

描いている側も覚えていないようですし、どちらでもいいのかもしれません。

急に変わるとびっくりするので、せめて編集者側で確認して、いずれは確定させておいてほしいものです。

それとも分裂抗争で暖簾分け(?)でもしたのか。

何回か捕まっているだろうし、心機一転して漢字を変えたのかもしれない。どうでもいいことですね。

1年前

どうやら1年前に伊達と高木でその誘拐事件の捜査をしていたようですが、結婚詐欺師はどういうタイミングで捕まえたんだろう。

偶然?

並行していたのかな。

それにしても律儀すぎないですかね、その手下。

誘拐事件の容疑者だから当時は報道されておらず、手下も鬼童の死を知らなかったということでいいのか。

普通は連絡が取れなくなったら気にしませんかね。

あと、何気に酔っ払い側がすごい動機(酔っ払っているからなのか)

ロストテクノロジー?

ポケベルだったり、ガラケーだったり、スマホだったり。

コナン世界は色々つっこみどころ満載ですね。

MO以外はわかるので普段はあまり気にしないのですが、さすがに「スマホで撮っちゃう」はあれですね。

色んなアイテムが混在しまくっています。

結局アナログということに。

実際の捜査だとどうなのでしょうか。

今どきは普通の手帳、使うのかな?

ガラケー時代は操作性の問題でアナログの方が効率良さそうですが、今はスマホの方が手軽そう。

しかし、セキュリティ上の問題もありそうですし。

支給品であれば携帯電話に色々保存とかできるのでしょうか。

今回、枝葉のことがかなり気になります。

ペーパーレスの時代ですし、どうなのか。

身代金

気になるのが、要求金額がそこまで高くないこと。

一般人に要求するなら妥当かもしれませんが、もっと吹っ掛けません?(発想がアレですが)

銀行から下ろすことができるという意味で、確実に用意できる金額にしたということでしょうか。

それともギャンブルの借金がきっちり5千万だったのか。

理由はどうあれ、それだけの額を1年も回収できなかったら手下も不審に思いそうなものですが。

ケースの大きさ

5千万円は約50cm×30cmで厚さは15cmぐらいのジュラルミンケースに入れておくよう指定したようです。

「死角(物陰)を作りたかったのか?」と思ったら安室から説明があって助かりました。

そんなに上手くいくものなのでしょうか。

警察がかなり間抜けじゃないとできない前提ですよね。

いくら犯人を追うといっても証拠品を現場に残したまま去るってまあまあやばいのでは。

記憶力

前回読んだ時はてっきり佐藤刑事は忘れていたのかと思いきや、安室のことは見覚えがあったようですね。

7年前のことでも久しぶりに対面したことでうっすら記憶の中にあったのが呼び覚まされたのかもしれません。

安室の方は

「え? 今日が初めてですけど?」

FILE080

と、完全にとぼけていますね。

墓参りの時に高木と佐藤を見かけていることや後に景光のスマホを託していることを考えると、がっつりわかっているわけですが。

充電

前回読んだ時にどうやってゲームマン7の充電をするのか気になっていたのですが、梓さんがアダプターを持っていました。

梓さんは「ゼロの日常」と同じく、ゲーム好きなのかもしれません。

原作の風見はどうなのでしょうか。

なんとなく原作の方でもドルオタ属性以外も明かされたりして。

お互い知らないだけで、実はゲーム仲間とかないだろうか。

以前、SDB(JUSTICE+)で風見のラブの予感の質問に関して作者の反応が「えー!?」だったので「彼は安室と同様にストーリー上重要な立ち位置でラブコメ要員ではないのだろう」とあまり気にしていなかったのですが、サブカル好き同士っぽいのが「おや?」という感じ。

前シリーズではキッドの変装以外で、本人が少し何か話していた様子なのが何を話しているのか、挨拶か?と気にはなっていました。

なんかあの二人ちょっとだけ変わってて面白いのと癒し系で、風見は職業柄あまり絡む機会ないですが、次も会うことがあれば期待してみようかと思います。

別に何もなくてもいいんですが。

ゲームはスイッチみたいなイメージなのでしょうか。

保管

やはり、紙袋も保管していましたか。

ポアロ面白い。

基本的に1年保管ルールなのかな。

落とし物しても心当たりなかったら届け出しても見つからないということがありえそうですが。

移動

まさかの(?)席移動。

表紙では白い蝶ネクタイだと思っていたら、本編で赤い蝶ネクタイをするとは。

さすがにコナンを囮にはできなかったか。

子供が待機していてもおかしいし、仕方ないですね。

登場

にぎにぎ坊や登場。

近くで見ると、やはり髪が伸びていますね。

なるほど。

『見た目が外国人』だからですか……。

今回の安室登場には結構意味があったようで。

読者視点だと色々と複雑な感情が。

??

1年音沙汰なかったから、というわけではなく同時多発誘拐だったのでしょうか。

ラッセルくん(にぎにぎ少年)以外も現地(日本法人)で働いている社員がいて、狙われていたということなのか。

展開予想

次号解決編のようです。

おそらく、ラッセルくん以外に攫われたのは公園で遊んでいた友達ではないでしょうか。

目撃証言と食い違う(?)理由。

もしかすると目撃者が犯人の一味なのか。

佐藤刑事が犯人を追いかけて行きましたが、引き返してきた高木刑事はともかく安室はどうするんでしょうね。

少年が乗せられていた車で追いかけるのか、自分のRX-7で追いかけるのか、それともポアロに留まるのか。

署に戻る佐藤刑事のRX-7を見て、警察学校時代を回想する展開で終わりですかね。

灰原との邂逅になんとなく嫌な予感がしますが。

次のシリーズもまたいで登場する可能性も。